Blade worker (M:ハーレム 傾:再構成 H


メッセージ一覧

1: 福岡博多 (2004/03/29 23:46:48)[cukn01 at poplar.ocn.ne.jp]

 Blade worker プロローグ




 月が明るい夜。縁側で隣り合う義理の親子。

 「士郎。………幸せになるんだよ。」

 「何言ってんだ、爺さん?俺、もう十分幸せだけど。」

 男は義理の息子の言葉に苦笑する。

 「士郎はもっと幸せになって良いんだ。だから………」

 「分かったよ。爺さんがそう言うなら、爺さんが参ったって言うくらい幸せになるよ。」

 少年は、それが困難である事を知り抜きながら言う。

 「そっか。………ああ、安心した。」

 目を閉じる男。それを眠ったと判断し、しょうがないなと苦笑する少年。

 ―だが、男の目が開かれる事は無かった。



 葬儀が終わって一週間が経った頃、屋敷を訪れる者がいた。

 ピンポ〜ン。

 「はーい。」

 ドアを開けると目の前の人が一瞬驚いたのが分かる。慣れてるから気にもならない。

 「衛宮切嗣さんは御在宅かしら?」

 眼鏡を掛けたショートカットの女の人が尋ねてきた。

 「爺さ…切嗣は亡くなりました。」

 「そう……。線香、あげさせて貰ってもいいかしら?」

 「はい。それじゃあ、どうぞ。」

 女の人を仏間に通す。ちなみに、切嗣は仏教徒じゃないが、雷画爺さんが用意した。

 チーン。

 「………」

 この女の人には、爺さんと同じ雰囲気がある。だから聞いた。

 「お姉さんは、魔術師ですか?」

 年の分からない女の人はお姉さんと呼ぶように、爺さんが口を酸っぱくして教えてくれたもんだ。

 「だとしたら、なんだ、小僧?」

 眼鏡を外したお姉さんは口調も、身に纏う空気も全然違う人になる。おばさんとか呼ばなくて良かった。

 「お願いがあるんです。」

 「ほう、お願いねえ?」

 上から下に不躾に眺められる。これも慣れたもんだ。

 「で、そのお願いを聞く事で、私に何か利益があるのか?」

 口元を意地悪気に歪めながら、聞いてくる。何と言うか、あくまみたいだ。

 「出来たら、出世払いでお願いします。」

 まっすぐ女の人を見て言う。

 「出世払い……?ク、クククク、ハハハハハハハハハハハハハ!!」

 ツボに入ったのか、腹を押さえて笑う女の人。ひとしきり笑った後、真面目な顔になる。

 「聞くだけ聞いてやろう。それで、どういうお願いだ?」

 「俺に、魔術を教えてください。」

 「何?」

 僅かに眉を吊り上げる女の人。じぃーっと俺を見て来る。

 「ところで、小僧。お前は切嗣の養子で間違い無いな?」

 「はい。」

 「『こちら』の事は切嗣に教わったのか?」

 「はい。」

 「ふむ。」

 しばらく何か考え込む女の人。そして、

 「教える以上、厳しく行くぞ。覚悟しておけ、小僧。」

 「士郎です。……先生の名前は何て言うんですか?」

 「先生!?(なかなか……)っと私の名前か。蒼崎橙子だ。名字は呼ぶなよ。」

 「分かりました、橙子先生。」

 少年は、その日運命の扉を開いた。




 あとがき:新連作!!う〜んやっちゃたYOな福岡博多です。実は、「錬剣」のアナザー版として考えてたんです、これ。妹に師事を受けたなら、姉に師事を受けてもいいじゃないってなもんで。あと、今回、理想で無く、願いを受け継いでます。その理由は次回の講釈で。

2: 福岡博多 (2004/03/30 19:59:56)[cukn01 at poplar.ocn.ne.jp]

 Blade worker 1



 衛宮士郎は、穂群原学園、いや、深山町一の有名人だ。それは彼の外見に起因する。

 ミイラ男―

 十年前の大火災、その中心地区唯一の生き残り。全身に負う火傷の痕を包帯を巻いて、隠している。そんな彼への「社会」の反応は、憐憫、蔑視、嫌悪だった。養父、姉代わりを自認する女性、その女性の家族以外は、彼を緩やかに拒絶した。そのため、小中と彼は常に一人だった。

 「士郎。………幸せになるんだよ。」

 養父が、いまわの際に託したのは、理想ではなく、願いだった。だが、士郎は知っていた。彼は、「社会」「世間」「一般」「常識」と言った括りの中では、自分が「幸せ」になれない事を。なぜなら、そこに彼の居場所は用意されず、むしろ追いやられたのだから。

 「俺に、魔術を教えてください。」

 だから、彼は逸脱した場所にそれを求めた。それを得る事を誓ったから。ガランドウの自分を満たす願い。まあ、そんな小難しい事は置いておいて、

 「士郎!!!おかわり!!!」

 目の前の家族が美味しそうに朝食を頬張る姿に、幸せを感じるたりしている。

 「はいはい。………太るぞ。」

 「む、そんなこと言うなんて可愛くない!!それに、わたしは運動してるから大丈夫よ!!」

 「それでも喰いすぎだと思うが。まあ、いいか。」

 朝食を食べ終わり、二人並んで学校に向かう。

 「ねえ、士郎。今日は晩御飯いらないから。よろしくね。」

 「なんかあるのか?」

 「うん。付き合いってものがあるのよぅ。士郎も社会に出れば分かるわ。」

 「そっか。分かった。じゃ今日の夕食は豪華にしよう。」

 「士郎!!………残しといてね?」

 「考えとく。」

 などと話していると、いつも間にか学校に辿り着く。そして校門を通った瞬間、

 ゾク!!

 肌に纏わり付く血の感触。だが、学校にはなんら異変はない。

 結界か。

 言葉に出さないが、自然視線が厳しくなる。

 「それじゃ、士郎。朝練サボるんじゃないわよ。」

 「サボったことないだろ。」

 「そだね。」

 校舎前で分かれる。向かうは弓道場。その扉の前に待つ人影。

 「遅いぞ、衛宮。」
 「おはようございます、衛宮先輩。」

 「おはよう、美綴、間桐。」

 それは弓道部の朝の風景。



 他の弓道部部員が来る前に、朝練を終わらし教室に向かう。

 「なあ、衛宮。」

 「なんだ?」

 「あんたは正式な弓道部の部員なんだから、こんな真似しなくても…」

 「ま、皆、俺がいるとやり辛いだろうし。それに早起きは慣れてる。」

 「付き合わされるあたしらの身になれって言うの、なあ、間桐?」

 「え、え?わ、わたしは別に大丈夫ですけど。早起きすると気持ち良いですし。」

 「はあ、あんたに聞くまでもないね。」

 「それなら、美綴。お前はなんで俺につき合うんだ?」

 「主将だからね。それにあんたはあたしのライバルだ。じっくり観察させてもらわなきゃね。」

 「ふーん。」

 「気のない返事だね。あたしの事なんて眼中にないと?」

 「いや、付き合いのいい友人を持って、俺は幸運だなと。」

 「友人ね…」
 「友人ですか…」

 複雑な表情をする同年と後輩。

 「そうだ、間桐。今日は藤ねえが晩飯がいらないから、少し手の込んだものを作ろう。」

 「え、藤村先生、今日いらっしゃらないんですか?」

 「ああ、付き合いだとさ。」

 「で、今日は間桐に何を教える気だい?」

 「ん、そうだな。鯛があるから、それを使ってと思ってるけど?」

 「いつも、思うんだけど、衛宮の家の食事情かなり良いよな。」

 「ホントですね。」

 「まあ、色々くれる人がいるんだ。」

 間桐は、俺の家に料理を習いに来てる。美綴はその監視役を称して、飯を食っていく。最初、藤ねえの弁当を分けてもらった間桐が、俺に料理を教えて欲しいと言って来たのには驚いた。で、断る理由もなかったので了承。それを聞いていた美綴が、監視役を名乗り出て、俺の家に来るようになったのが、一学期の話だ。それ以来、こんな感じだ。

 「それじゃ、衛宮先輩、美綴先輩。」

 間桐と別れ、

 「それじゃ、衛宮。」

 美綴とも別れ、教室に入る。

 「おはよう、衛宮。今日も精進してきたようだな。善哉善哉。」

 「おはよう、一成。今日も早いな。」

 柳洞一成。俺の唯一の男友達。高校入学からしばらくして、

 「衛宮、俺の友人になってはくれまいか?」

 と言われた。初めての事だったので面食らったが、それ以来の友人だ。ただ、俺が友達だったせいで、生徒会会長選に落選。その事を詫びたら怒られた。

 「衛宮のせいではない!!大体、衛宮の良さも分からぬ者に認められずとも痛くも痒くも無いわ。!!」

 良くも悪くも真っ直ぐな奴だ。家に招かれたり、普段も行動を共にすることも多い。でも、僧籍に入るのは勘弁してほしい。親父さんにまで勧められた。

 「ところで、衛宮。たまには、家に来ないか?皆、お前の料理の禁断症状が出始めておる。」

 「う〜ん、都合が付けばな。」

 「なるべく早いと助かる。ああ、それとな、葛木先生が家に逗留している事は知っているな?
なんと先日、婚約者を紹介されたのだ。」

 「へえ、おめでたい話じゃないか。」

 「うむ。それでその御婦人は異国の方で、日本の料理を教わりたいと仰ってな。出来れば、衛宮に頼みたいのだが。」

 「ああ、構わない。その人が良いってんなら。だけど、すぐってワケにはいかないぞ。」

 「それは構わん。それでは、そう伝えておく。」

 それから他愛も無い話をしながら、授業の始まりを待った。



 放課後、弓道場から他の部員がいなくなってから、俺の練習が始まる。

 「いつも言ってる事だけど、俺に付き合う事無いだろう、美綴、間桐?」

 「主将として、部員には最後まで付き合わないとね。」

 「先輩の射を見るのは、勉強になりますから。」

 「いや、二人には合い鍵渡してるんだから、家で待っててくれりゃいいのに。」

 「気にするな。あたしは好きで残ってるんだから。」

 「わたしもです。」

 「まあ、そこまで言うなら…」

 自分のノルマを淡々とこなす。終わる頃には、空は真っ暗だった。

 「それじゃ、行くとしますか。」

 着替え終わって、美綴に従うように帰り始める。そして、運動場にさしかかった時、

 ギィィィィィィィン!!
 ギャリィィィィィン!!

 そんな音が聞こえてきた。




 あとがき:今回、説明クサ!!文章の不味さに悶える福岡博多です。ま、今回は、士郎の現況を説明するだけのものと思ってください。次回からは展開が速いと思います。ちなみに私は士郎最強主義。あと、オリキャラも出すつもり。いつになるかは未定。出せるか?

3: 福岡博多 (2004/03/31 18:32:08)[cukn01 at poplar.ocn.ne.jp]

 Blade worker 2



 校庭で激突する青の槍兵、赤の騎士。人外の剣戟は魂をも凍らす。

 しまった!!

 校内の結界の事を顧みれば、予測できた事なのに。自分の迂闊さを呪う。と、二体の人外が距離をとる。そして、

 ゾク!!!

 青の槍兵の持つ赤い魔槍に収束する魔力。

 「「ヒッ!」」

 緊張に耐え切れず、美綴と間桐から声が漏れる。

 「誰だ!」

 青い槍兵の殺気がこちらに向けられる。迷ってる暇はない。生き残るために出来る事を!!

 「投影、開始。」

 顕れるのは、目の前にいる男の持つ宝具。

 「何だと!!?」

 驚愕する青い英雄。悪いがまだ驚いてもらう!!

 「刺し穿つ―<ゲイ・」

 肉体を魔力で強化し、弓のように引き絞る。

 「死翔の槍―ボルグ>!!!!」

 投擲。赤い魔弾は、青い英雄にカウンターとなって翔んで行く。

 「ウオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!?」

 防御してるが、押されてる。俺はすぐに美綴りと間桐を抱え、学校を出る。そして、学校の塀を飛び越えた時に、

 「壊れた幻想<ブロークン・ファンタズム>」

 背後に爆発音を聞いた。



 私は唖然としてた。目の前の光景を現実と認識できない。人にはどうにも出来ない存在である事を、見せ付けられた直後。どうにかされてしまった。

 「今の……」

 知ってる。何と言っても、私以上の有名人だから。それだけじゃない。彼と一緒に居たのは、私の親友、そして―

 「ハ、ハハハハハ、ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!」

 狂笑。土煙の中から聞こえてくる。

 「おい、弓兵、今日の勝負は預ける。」

 先ほどの殺気など、子供騙しだと言わんばかりの殺気。

 「殺す!!!」

 もはや、人の目では捉えられないスピードで学校の外に消える槍兵。取り残される私とサーヴァント。

 「さて、凛。結界の解除はどうする?」

 「え、ええ、そうね。取り敢えずはって、アーチャー、あんたここで何してんのよ!!」

 「何とは?私は君の命を受けてないが。」

 「〜〜〜。ランサーを追うわよ!!」

 「凛。あの男とは係わるべきではない。」

 突然、真面目な表情になるアーチャー。でも、

 「命令は一度しか言わないわ。」

 「…分かった。では行くぞ。」

 と、アーチャーは私を抱える。俗に言うお姫様抱っこと言うやつだ。

 「ちょ、ちょっと!?」

 「ランサーを追うにはこうでもしなければな。行くぞ!!」

 青い疾風に続き、赤い疾風が深山の町に吹く。



 美綴と間桐を抱えて、町を走る。首筋に感じるチリチリとした悪寒。あれは間違いなく迫ってる。

 「ちょ、ちょっと、衛宮!?」
 「せ、先輩!?」

 「黙ってろ。舌を噛むぞ。」

 家が見えてきた。だが悪寒は強くなってる。門を開けてる暇はない。足に魔力を込め、塀を飛び越える。

 「「きゃあああ!!?」」

 着地。庭の方に回り、土蔵に向かう。土蔵の前で二人を下ろし、

 「俺が良いと言うまで、絶対出てくるな。」

 二人を土蔵に押し込める。

 「え、衛宮!?」
 「せ、先輩!?」

 反論を許さず土蔵の扉を閉めると同時に、

 カランカラン。

 呼ぶ子が鳴る。そして、

 「もう、逃げないのか?」

 青い鬼神がそこにいた。

 「退いてくれないか、クー・フーリン?俺は聖杯戦争に興味はない。俺に構っている暇などないだろう?」

 「ク、クハハハハハハ。度胸が据わってるじゃないか、魔術師。だが、俺の真名を知り、俺の宝具を使う野郎を見逃せるとでも思うか!?」

 「ああでもしないと、あの場から逃げ出せないだろ?俺一人ならともかく、後の二人は一般人だ。」

 「ハハ、ホントに面白い奴だ。ちなみに、その二人のどっちかは、お前の女か?」

 「性格悪いんだな、クー・フーリン。俺の姿を見れば、そんなこと無いくらい分かるだろう?」

 「そうかい?少なくとも、お前の眼は一人前の漢の眼に見えるが。って、何で俺は和気藹々と話してんだ?」

 「まあ、いいじゃないか。そのまま見逃してくれると助かる。何なら、ゲイ・ボルグ何本か用意しようか?戦いが楽になると思うが。」

 「何気にとんでもない事ぬかすな。………ゲイ・ボルグ以外の槍はどうだ?」

 「日本の槍で良いなら。でも宝具じゃないぞ?」

 「業物なら構わん。と言いたいとこだが、マスターの命令には逆らえないんでな。」

 一変するクー・フーリンの雰囲気。

 ギャリィィィィィィン!!!

 心臓の前で交差する二本の小太刀と赤い魔槍。勘だったが、何とか防いだ。

 「油断するには早いぞ。」

 腹部に走る衝撃。次の瞬間、体が浮いたと同時に背中に響く衝撃。制服を強化してなかったら、内臓が破裂していただろう。

 ドゴォォォォォォォォォン!!!!

 土蔵の扉を弾き飛ばしながら、中に転がり込んだ。

 「グハァ!!!」

 「え、衛宮!?」
 「せ、先輩!?」

 グ、早く立て!このままじゃ、二人が!!

 「すまんな、俺の本意じゃないが。安心しろ。寂しくないよう、全員一緒だ。」

 ふざけるな!!!そんなこと許さない!!!それに俺には、約束が―

 「あばよ。お前が俺のマスターだったらな。」

 その名にふさわしく心臓を貫く槍の穂先。どうしようもない悪寒と共に、体の奥底で震える何か。

 「「イヤァァアァアァァァァァァァアァァァ!!!!」」

 最後に聞こえたのは悲鳴、そして感じたのは、魔力の奔流だった。



 町一番の有名人の家だから、場所は知っていた。それ以外に理由なんて無いの。無いったら無いわよ!!って、私誰に説明してんのよ?

 「凛、屋敷内にサーヴァントの気配がある。子の獣臭さ、間違い無くランサーだな。」

 「獣臭さって、あんた。とにかく、行くわよ。」

 アーチャーは私を抱えて塀を飛び越える。瞬間、土蔵から魔力の奔流。

 「え―」

 土蔵から躍り出てくる青い槍兵、そして、それを追撃するように出てくる青い騎士。繰り返される人外の剣戟。赤い魔槍と見えない何かが火花を散らす。と何合か目に距離をとったランサーは、

 「おい、セイバー。ここは剣を退かないか。」

 「馬鹿な事を!!貴様はここで討つ、ランサー!!」

 殺気を放つセイバー。ランサーより上だ、あれ。惜しいなあ、私のだったら良かったのに。

 「はん、俺より自分のマスターを気にかけたほうが良いんじゃないのか?大体、俺と闘ってたら、死ぬ時間が早まるだけだろう。」

 「く!!」

 とセイバーが土蔵に注意を逸らした一瞬で、退くランサー。

 「待て、ランサー!!」

 「生き残ってたら、その時に決着を付けてやるよ!!あばよ!!」

 消えるランサー。そして、セイバーがこちらに向き直る。

 「………」
 「………」
 「………」

 対峙する私、アーチャー、セイバー。と、土蔵から出てきた人影が膠着状態を解く。

 「ね、姉さん!!!」

 「桜!!!」

 良かった!!無事だった!!桜は私の方に走ってきて、

 「お、お願いです!!先輩を、先輩を助けて!!!」

 泣きながら縋り付いてくる。彼がどういう状態かそれで察しがつく。桜の眼を見て頷き、土蔵に走り出そうとして、

 「凛、君は余計な事をしようとしているぞ。」

 赤い騎士に阻まれる。

 「あの男が、マスターのようだ。ならば、君が救う理由なぞ、どこにも無い。」

 ああ、そうだ。アーチャーの言ってることは正しい。でも、

 「先輩を、先輩を助けて!!」

 蹲り泣きながら声を上げる桜。そう、桜が、私に願ったんだ。どうして、それを拒めようか―

 「どきなさい!!!」

 令呪を使いそうになるほどの言霊。アーチャーは、やれやれと肩を竦ませながら道を開ける。セイバーは、後ろに付き従ってくれた。理解してくれたのだろうか?

 「衛宮、衛宮!!!どうしよ、血が、血が止まらないよぅ!!!」

 土蔵の中では、私の親友が、倒れている男の左胸を抑えている。

 「血が、血が止まらない!!!駄目、止まって、止まってよぅぅぅぅ!!!」

 必死に胸を押さえる綾子。

 「アーチャー!」

 アーチャーは綾子の首筋に手刀を落とし、綾子は意識を無くす。

 父さん、許してください―

 切り札に成り得る形見の宝石。でも、この傷をどうにかするにはこれを使うしかない。

 「―Anfang(セット)」

 そして、私は切り札を失い、運命を手にした。



 あとがき:う〜ん、展開強引!?ギャグ少ないなと感じる福岡博多です。早速、いや〜サーヴァント入れ替え難しそうなんで。わたしの技量じゃ無理ですな!!いや、セイバーが側にいれば、鞘の力は凄いけど、セイバーいなくなった後だし、命助かっただけでもめっけもんでしょう?まあ、士郎が幸せになる事を目標にしたら、あっさり幸せになりそうなんで、その障害みたいなもんですよ、奥さん!!さて、次回「士郎は物知り」。乞う?御期待。

4: 福岡博多 (2004/03/31 22:20:59)[cukn01 at poplar.ocn.ne.jp]

 Blade worker 3



 心臓に穿たれる槍の穂先。圧倒的な死の感触。体の全てを塗り潰す悪寒。

 「う、うわああああああああああああ!!!!!」

 「きゃあ!!」

 上半身をバネ仕掛けの人形のように起こす。と、側にいた誰かが、驚いて声を漏らす。

 「せ、先輩!?大丈夫ですか!?」

 「……ま、間桐!?」

 側にいた誰かを確認する。頭が回らない。胸がムカムカする。落ち着け。状況を把握しろ。
 見渡すと、ここは俺の部屋だ。布団を敷いてその上で寝ていたようだ。

 何故、俺は布団で寝てんだ?いや、いつの間に?

 胡乱な頭で、必死に記憶を掘り起こす。

 心臓を穿つ魔槍。その感触が蘇ると同時に思い出す。

 「!!間桐、美綴は無事なのか!?」

 「え、あ、はい。美綴先輩は別室で休んでます。」

 「そうか〜、良かった〜。」

 ほっと胸を撫で下ろす。

 「よくありません!!!わ、わたし、先輩が死んじゃうかもって、凄く心配したんですよ!!!」

 「あ、ああ、すまない。」

 涙目で怒ってくる間桐に謝罪する。

 「ところで、俺はどうやって助かったんだ?もしかして、間桐が助けてくれたのか?」

 「え?」

 きょとんとする間桐。む、ちょっと可愛いかも。

 「あの先輩―」

 「目が覚めたの、衛宮士郎君?」

 襖を開けて入ってくる誰か。その誰かを認識して驚いた。

 「遠坂さん!?」

 「喋れるようね。話ししたいんだけど良い?」

 「ま、待ってください!そんな、目覚めたばかりで無理をさせちゃ!」

 「いや、間桐。俺なら大丈夫。遠坂さん、居間に行こう。」

 で、居間に移動する四人。テーブルに着き、お茶を淹れようとしたら、間桐にひったくられた。別に大丈夫なんだが。お茶を一口飲んでから、遠坂さんが口火を切った。

 「衛宮君。あなた、魔術師ね?」

 「ああ。ただ、協会には所属して無いモグリだけど。」

 「でしょうね。私が知らないんだから。でも、あなたは私のこと知ってるみたいね。」

 「まあ。先生から聞いてる。遠坂は名門だって。」

 ただ、先生はその後言ってた事は言えない。間違いなく怒るだろうから。

 「それで、これからどうするの?聖杯戦争、参加するの?」

 「?なんでさ、俺は召喚なんて出来ないから、無理だろう?」

 「「ハア!?」」

 む、遠坂さんと、さっきから気になってた鎧姿の女の子が青筋を浮かべた。

 「ところで、間桐。その子、お前のサーヴァントか?」

 「え、せ、先輩!?」

 「ちょ、ちょっとあんた―」

 「マスターーーーーーー!!!!!!!!」

 ガオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!

 うお、獅子のエフェクト!!?サーヴァントとおぼしき女の子が咆哮する。

 「あ・な・た・が・わ・た・し・の・マ・ス・ター・だっ!!!!!」

 「そうなのか?」

 「そうです!!」

 つまり、

 「君が、美綴と間桐を護ってくれたんだな。ありがとう。」

 頭を下げる。

 「い、いえ、結果的にそうなっただけにすぎません。」

 「でも、君がいなかったら、俺の大切な人達が危なかった。ホントにありがとう。」

 「マスター……」

 「あ、マスターは止めてくれ。俺の名前は衛宮士郎だ。好きに呼んで欲しい。」

 「それではシロウと。」

 「ところで、俺を助けてくれたのも君なのか?えっと…」

 「わたしは剣の英霊、セイバーです。それで、シロウを助けたのはそこにいるアーチャーのマスターです。」

 「な、なんで、私がアーチャーのマスターって!?」

 「先ほど、シロウの治癒の時に、アーチャーを呼んだではありませんか。」

 しまったって顔をする遠坂さん。噂通りっぽい。どんな噂かは言えないけど。

 「ありがとう、遠坂さん。おかげで助かった。」

 今度は遠坂さんに頭を下げる。遠坂さんは、顔を背けながら、

 「貸し一つだからね。絶対返してもらうわ、セイバーのマスターさん。」

 「分かった、努力するよ。」

 「せ、先輩!!!」

 大声にびっくりする。

 「どうした、間桐?」

 「わ、私が、ま、魔術師だって、し、知ってたんですか?」

 「うん。」

 「ちょ、ちょっと、それなのに、あんた、桜を自分の家に出入りさせてたわけ!?」

 「え、まあ。家に見られて困るものなんて無いし。それに、間桐は良い子だから、大丈夫。」

 「だ、大丈夫って…」

 「先輩…」

 呆れた顔の遠坂さんと泣きそうな間桐。むう、しかし一成が言う通り猫被ってんだな遠坂さん。

 「さて、間桐。遅くなったが、晩飯を作ろう。遠坂さんも食べて行くか?」

 「へ?良いの、私達敵同士になるのよ?」

 「それなら、なんで見殺しにしなかったんだ?」

 「「「!!」」」

 「それに、俺、出来れば、遠坂さんと同盟組みたいんだけど。」

 「「「同盟!?」」」

 「うん。俺は、聖杯戦争中、俺の大事な人が護れれば良い。セイバーとアーチャーが組めば勝ち残る確率も高くなる。俺は聖杯に興味はないから。ああ、出来れば、最後に、セイバーと再契約してくれないか?そうすれば、セイバーも聖杯を手に出来る。」

 ポカーンとしてる三人。俺なんか妙な事言ったか?

 「あんた、本気で言ってんの!?」

 む、俺のよく知るあくまにソックリな感じの遠坂さん。

 「シロウ!!あなたは私と共に闘わないとそう言うのですか!?」

 「いや、そうじゃない。俺の目的はあくまで、聖杯戦争期間中、俺の大切な人たちを護る事だ。そのためにセイバー、君の力を貸して欲しい。美綴もそうだが、間桐も危険だ。俺は二人を護りたい。ランサーはこれからも二人を狙うだろうし。」

 「ですが。」

 「それに、セイバーは二人を護ってくれた。だから、セイバーの力になりたいとも思う。でも、俺は聖杯を欲しいと思わない。なら、聖杯を手にしようとしてる遠坂に託せば、君の願いも叶うだろう?」

 「ちょっと、一人で話進めないでくれる?私は受けるなんて一言も言って無いわよ。」

 「でも、受ければ、勝つ確率が上がるって、しまった。う〜ん、困った。」

 「「「?」」」

 「あ〜、取り敢えず、飯食べながら、話さない?長くなるから。」



 メニューは鯛の塩焼き、アラ汁、ほうれん草のゴマ汚しだ。微笑む間桐、コクコクハムハムしてるセイバー、何故か肩を落とす遠坂。さん付けは止めてとさっき言われた。

 「それで、困った事って何?」

 何故か目つきの厳しい遠坂。

 「うん。多分なんだけど、俺狙われるんだ。」

 「ランサーに?」

 「いや、俺の姉に。」

 「姉!?」
 
 「先輩、お姉さんいたんですか!?」

 「ああ、血の繋がりは勿論無いけど。オヤジの娘さんで、アインツベルンの人だ。」

 「「「アインツベルン!!」」」

 「まあ、怨まれてもしょうがないと思うけど。しかも、サーヴァントはバーサーカーで、ヘラクレス。やばいよな〜。」

 「ヘ、ヘラクレス!!?」

 「何故そのような事を知っているのです、シロウ!!?」

 「いや、知り合いにとにかく、調べる事に関して物凄い人がいて。その人から聞いた。」

 「せ、先輩、その割に余裕じゃありません!?」

 「う〜ん、まあ、どうにかなるよ。」

 「どうにかって、無茶です!」

 むう、暗くなる居間の雰囲気。どうしたもんかって、

 「盗み聞きはよくないぞ、美綴。」

 襖を開けると耳を当てたポーズのままの美綴。

 「ハハ、よう、衛宮。無事で何より。」

 「ああ、美綴も。ところで、どこから聞いてた?」

 「ん、え〜と、衛宮にお姉さんがいるってところからかな。」

 「そっか。すまないな、巻き込んじゃって。色々と危ないんで、間桐と一緒にしばらく、俺の家にいてくれないか?」

 「「え、ええ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!?」」 

 驚く美綴と間桐。いや、家にいてくれないと護れないだろ?

 「シロウ、危険ではありませんか?ランサーだけでなく、バーサーカーも攻めて来るかもしれないのに。」

 「いや、離れたほうが危険だろう?それに、この家なら、敵意が在る者が入ってくれば、結界が反応するから―」

 カランカラン。

 ズゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!!

 庭から音が響く。何か強大な岩が、落ちてきたような音。俺、セイバー、遠坂が縁側に出る。
そこには、鉛の巨人と白い少女。

 「はじめまして、シロウ、リン。私は、イリヤスフィール=フォン=アインツベルン。」

 白い少女が一歩進み出て、挨拶する。だから、俺も、挨拶を返そう。

 「はじめまして。イリヤ、姉さんで良いかな?」

 照れ臭くて頬を掻きながら言った。




 あとがき:しっちゃかめっちゃか〜!!うお、何書いてっかわかんねな福岡博多です。むう、バーサーカー戦はよ終わらせなきゃ、日常書けねって。緊迫した状況って苦手なのよね〜。だらだら〜とした事書きたいの〜。多少?強引なことだらけですが、続きます。Hはまだ先になりそうだ。オリキャラも。

5: 福岡博多 (2004/04/01 20:48:25)[cukn01 at poplar.ocn.ne.jp]

 Blade worker 4



 庭にたたずむ白い少女。従う鉛色の巨人。対するはミイラ男、紅の魔術師、青の騎士、赤の弓兵。かなりシュールだ。

 「どこまで知ってるの、シロウ?」

 「ある程度。あ、でもバーサーカーについてはかなり。フライングしてたから。ヘラクレスで、宝具は十二個の命のストック。う〜ん、ガチンコじゃ最強だね。」

 「「!!」」

 驚くセイバーと遠坂。と言うかこんな事まで調べられる黒い人が凄いんだよな。

 「ふ〜ん、シロウ、物知りだね。でも、分かってても、どうにもならないわよ?」

 「うん、確かに。そこで、提案があるんだけど。」

 「?」

 「もし、俺が一人で、バーサーカー一回殺せたら、俺の家族になってくれない、姉さん?」

 「「「!!!」」」

 目を見開く三人。まあ、普通の反応だな。

 「ちょっと、あんた何、馬鹿なこと言ってんの!!?」

 「そうです、シロウ!!!人の身でサーヴァントに勝とうなど!!!」

 「大体、ランサーにやられてたあんたが、バーサーカーに勝てる筈無いでしょうが!!!」

 「そうです、シロウ!!!ここは、私が……」

 「シロウ。」

 冷たい声。無表情な中に冷たい怒りを秘めた少女。

 「家族になりたい、そう言ったね。」

 「うん。」

 「良いわ。乗ってあげる。」

 「ホント?」

 「ええ。でも、命乞いしても許さないから。バイバイ、シロウ。」

 「■■■■■■■ーーーーーーー!!!!!!!」

 瞬間、咆哮する狂戦士。

 「く、シロウ!!!」

 「この戦いの間、動くな。」

 発動する令呪。動けなくなるセイバー。

 「な!!?」

 じゃ、やるか、英雄殺し。

 「投影、開始。」

 顕れるは、黒い洋弓、そして―

 「I am the bone of my swords(わが骨子は、捻れ、狂う)」

 捻れた剣。

 「偽・螺旋剣<カラドボルグ供筺

 空間を捻じ切るように翔ぶ凶った剣。

 「■■■■■■ーーーーーー!!!!!!」

 岩塊のような剣で撃ち墜とさんとする狂戦士。その激突の瞬間。

 「壊れた幻想<ブロークン・ファンタズム>」

 爆発させる。威力は問題ではない。狙いは目くらまし!!狂戦士だからこそ、出来る戦法。

 「投影、開始。」

 顕れるのは、かの騎士王が帯びた二振りの聖剣の起源と言われる魔剣。

 「堅き稲妻煌く剣<カラドボルグ>」 

 「ええ!!?」

 イリヤを抱きかかえながら、魔剣を振るう。

 「■■■■■■■ーーーーーーー!!!!!!!」

 形ある稲妻とでも言えば良いのだろうか。鉛色の狂戦士に容易く食い込み、その命を一度奪う程の煌きが迸る。

 「はい、一回殺したよ。これで、堂々と姉さんって呼べるね。」

 唖然とする一同。口火を切ったのは白い少女。

 「ず、ずるいわよ、シロウ。わたしを盾にするなんて!!!」

 「いや〜、だって、おっかないから。死にたくないし。」

 「でも、一人でって!!!」

 「攻撃したの俺だけだよ?」

 「うう〜〜〜〜〜!!」

 「あ〜っと、取り敢えず細かい事は後って事で。すまない、間桐。洗物頼む。」

 「せ、先輩?」

 「無茶しすぎたみたいだ。なるだけ、起きたら家が無くなってるのだけは勘弁し……」

 そこで、意識が無くなった。



 パカっと目が覚める。どんなに遅く寝ても、起きる時間はここ五年変わらない。先生にはつまらんとか言われるけど。見慣れた天井を見ながら、そんな事を思ってると、

 モゾモゾ。

 何か、俺の布団の中で、動く感触。しかも左右。

 「なんだ?」

 布団を捲ろうとして、捲れ無い事に気付く。両腕がホールドされてる。首を動かして確認。そこには、

 「く〜〜〜〜。」
 「すや〜〜〜。」

 金髪の少女と銀髪の少女。なるほど、動けないわけだ。うん、現状把握。

 (だああああああああああああああああああ!!!!!!!!?)

 心の中で絶叫。起こさないようにね。

 「なんで、二人がここに?」

 疑問に答えるものは………いた?開け放たれた隣の部屋で窮屈そうに正座する狂戦士。なんと言うか、かなりショッキングな朝である。

 「………」
 「………」

 見つめ合う漢二人。これ以上ここにいたら何かトラウマを負いそうだ。

 「シャワーでも浴びよう。」

 血に塗れた包帯も変えてないことだし。二人を起こさないように布団を抜け出し、洗面所に向かう。

 ガチャ。
 カラカラ。

 洗面所のドアの開く音と、浴室の戸が開く音が重なる。

 「「「え?」」」

 止まる時間。士郎が洗面所に入ってくる可能性を考慮して無かったのか、タオルを巻いて無い美綴、間桐。温まって、桜色になった肌が艶かしい。そして、士郎の視線は、ばっちり二人の体にロックオン。

 オヤジ、俺も男だからさ。しょうがないよね。

 「「きゃあああああああああああああ!!!!!!」」

 上がる悲鳴に、時が動き出す。

 「ごごっごごごごごご、ごめん!!!!」

 「いつまで、見てんだ、衛宮!!!このバカ、スケベ!!!」

 「せせせせせっせせせせ、先輩のエッチ!!!」

 美綴が投げた洗面器、命中―顔面。

 「へぶ!!!」

 間桐が投げたシャンプー(中身ほぼ満タン)、命中―股間(朝の生理現象中)。

 「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 崩れ落ちる士郎。痙攣し、泡を吹いている。

 オヤジ、待っててね〜、今そっちに逝くよ♪

 「え、衛宮?」
 「せ、先輩?」


 DEAD END


 「いやいや、朝っぱらから死にかけるとは思わなかった。」

 ズズ〜と味噌汁を啜る。

 「悪いのは衛宮だろう!?」

 「そうですよ、先輩!!」

 「いや、あれは事故だって。まさか、二人が朝風呂してるとは思わなかったから。」

 「昨日は、色々あって、風呂に入れなかったから……」

 「わたしは、朝風呂の習慣があって……」

 赤くなる二人。と、

 「う〜〜ん、おいし。シロウ、お料理上手なんだね。」

 幸せそうな少女。

 「気に入ってくれて何よりだよ、姉さん。」

 目の前で至福の表情を披露する義理の姉に微笑みかける。

 「ところで、シロウ。一つ、家族になるための条件があるわ。」

 真面目な顔つきになる義理の姉。

 「うん、何?」

 「わたし、お姉ちゃんより、妹が良い。見た目もそうだし、妹ならシロウに思いっきり甘えられるでしょ?」

 「ヘ?………別に良いけど。」

 オヤジに甘えられなかった分、誰かに甘えたいんだろうな。見た目にも合ってるし。

 「それじゃ、シロウ。これからは、私のことイリヤって呼んでね♪」

 「分かったよ、イリヤ。」

 と答えながら、イリヤの頬についてたご飯粒を取り、口に運ぶ。

 「シ、シロウ!?」
 「え、衛宮!?」
 「せ、先輩!?」

 食べるのに夢中なセイバー以外、驚いている。何に驚いてんだ?

 「お〜はよ〜」

 と、何か見てはいけない様なモノを見た気がした。

 「衛宮君〜、牛乳貰うわね〜。」

 腰に手を当て牛乳を飲むモノ。うむ、雄々しい。

 「「と、遠坂?」」
 「と、遠坂先輩?」
 「リ、リン?」

 いつの間に持ってきていたのか、私服の遠坂は、イメージを完全破壊するお姿でした。



 食後、食事の用意をする前に、バーサーカーに渡しておいたアイスクリームメイカーで作ったアイスを食べながら、今後の方針を話し合うことにした。

 「う〜〜ん、おいし〜〜〜。」

 「フルーツソースも良い感じね。」

 「なあ、おかわり、良い?」

 「シロウ、わたしも。」

 「わ、わたし、でも………」

 うん、好反応。食事の間、バーサーカーがハンドルを回していた甲斐があったな。

 「それで、イリヤ。俺は、聖杯戦争中、俺の大事な人さえ護れれば良いんだが。」

 「そうなの?……私はシロウの味方だから、シロウの望むようにしたげる♪」

 「シロウ、油断は禁物です。彼女はアインツベルンなのですから。」

 「む、何よ、セイバー。わたしとシロウは家族なんだから。あなたよりも、絆が深いんだから。」

 「む、それは聞き捨てならない、イリヤスフィール。私はシロウの剣として共にある事を誓った身。その誓いは、家族の絆に劣るものではない。」

 睨みあう両者。

 「まあまあ、二人とも。アイスまだあるけど?」

 「うん、ちょうだい。」
 「いただきます。」

 お、治まったよ。結構、似た者同士なのか?

 「ところで、遠坂。同盟の話なんだけど……」

 「受けるわ。」

 即答。

 「いいのか?」

 「メリットとデメリットを量れば、迷うことはないでしょ?」

 「そっか。それじゃよろしく。」

 手を差し出す。遠坂は俺の顔と手を何度か見比べた後、握手して来た。

 「じゃ、部屋割り決めましょうか?」

 「部屋割り?」

 「わたしもこの家に滞在させてもらうわ。じゃないと、同盟の意味がないでしょ。」

 うむ、納得―

 「「「ダメ!!!」」」

 即答供

 「あら、家主はOKみたいだけど?」

 睨んでくる三対の瞳。

 「いや、遠坂の言う通りだから。」

 ハァ〜と溜息をつく三人。

 「しょうがないわね。ホントはリンなんて要らないんだけど。」

 フフンと哂うイリヤ。なんか笑顔の遠坂。

 何か先が思いやられそうだな。

 二人を見ながら、そんな事を考えてて、忘れてた。衛宮家に寄生する一匹の猛獣の事を。




 あとがき:尺が何かマチマチ!?徒然なるがままにヒグラシ、福岡博多です。何か全体的にチグハグな気がするなあ。「錬剣」以上に破綻しそう。やっば!!カラドボルグは、「堅き稲妻」と言う造語らしい事と、カリバーンの語源、エクスカリバーの原型だったらしい事からテキトーに設定しました。ヴィバ、テキトー!!何か先に進まない。どうしたら良いんだろ。あたって砕けるかな?

6: 福岡博多 (2004/04/04 16:19:06)[cukn01 at poplar.ocn.ne.jp]

 Blade worker 5



 部屋割りは、遠坂、美綴、間桐は離れ。イリヤとセイバーが俺の隣の部屋。ちなみに、バーサーカーは庭、アーチャーは屋根らしい。何気に扱い悪いな。

 「「異議あり!!」」

 異議申し立てる美綴と間桐。

 「どうしてだ?」

 「どうしてって…」

 「隣の部屋って、襖があるだけじゃないですか!そんなの駄目です!」

 「そうだ!衛宮がそんな奴だなんて見損なったぞ!」

 む、いきなり見損なわれてしまった。ふむ、今朝、二人と同じ布団で寝ていたことは喋らないほうが良さそうだ。

 「アヤコ、サクラ。シロウを護るためにも、これだけは譲れない。」

 「わたしは、シロウの妹なんだから、二人が考えてることの枠外でしょ?」

 真面目なセイバーとあくまっ子なイリヤ。二人が考えてる事ってなんだ?

 「まあ、とにかく、部屋割りはこれで決まり。それに、今朝みたいな事があるかもしれないんだし、二人は、離れの方が都合が良いと思うぞ。」

 朝の件を思い出したのか、真っ赤になる美綴と間桐。ふむ、こういう時、包帯に巻かれてるのも便利だ。俺の顔にも血が上ってるだろうから。

 「それで、シロウ、マスター三人で、どう言う方針で戦うの?」

 俺の膝に納まったイリヤが上目遣いで聞いて来る。少し不機嫌そうなのは気のせいか?

 「まあ、基本的に専守防衛かな。他のマスターに、家の事はバレバレだろうし。」

 「そうね、ここの結界じゃ、召喚による魔力の放出、隠蔽できないだろうし。ホントに魔術師の家か疑いたくなるわね。」

 「それでは、シロウ、攻め込まれるのを待つだけなのですか?」

 「いや、早く聖杯戦争を終わらせれば、危険もその分、少なくなる。敵の居場所が分かれば、打っても出るさ。」

 「ランサーの真名がクー・フーリンって事と、学校に物騒な結界、新都を縄張りにしてるマスターがいるって事くらいね、分かってるの。ライダー、キャスター、アサシンに付いては、何も情報は無しっと。」

 「キャスターは、柳洞寺にいるわよ。しかも、アサシンを召喚するなんて、ルール違反してるんだから。」

 「え、それ、ホン―」

 言葉は続かなかった。居間を支配するのは、永久凍土をそのまま刃にしたような殺気。その中心にいる男は、静かに問う。

 「ホントか、イリヤ?」

 唇を震わせ、青褪めた顔で、コクコクと頷くイリヤ。

 「セイバー、今夜、攻める。力を貸してくれ。」

 「分かりました、シロウ。ですから、もう殺気を抑えたほうが良い。皆が怯えている。」

 「ヘ?」

 見渡すと、皆の青褪めた顔。あちゃ〜、やっちまった。

 「ゴ、ゴメンな、皆。何か怖がらせちゃったみたいだな。その、一成が危ないと思ったら、頭に血が上って。」

 「うう〜〜〜。」

 ポカポカと胸を叩きながら、責める様な目つきのイリヤ。

 「ちょ、ちょっと、びっくりしたぞ。」

 「少し、驚いただけです。気にしないでください。」

 まだ青い顔の美綴と間桐。と、

 「衛宮君、あなた、何者?」

 ピタッと首筋に当てられる刃の感触。

 「リン!?」

 動こうとするセイバーを目で制して、口を開く。

 「ただのモグリの魔術師だ―じゃ駄目?」

 「ただの?宝具を投影したり、一回とは言え、バーサーカーを殺すような奴がそんな事を言うわけ?」

 「ハハ、確かに。…………『Blade worker』って聞いた事ない?」

 「え、た、確か、三年位前から『こちら』で有名になってきた始末屋のコードネームってまさか!?」

 「御名答。俺が、『Blade worker』だ。」

 驚いてる遠坂、イリヤ、間桐。小首を傾げるのは、セイバーと美綴。

 「千刃の屠殺者か。そんな大物が近くにいて気付かないなんて、なんて迂闊!」

 「いや、そのあだ名、物騒すぎ。まあ、気付かれないよう細心の注意を払ってたからな。」

 と、動揺の隙をついて立ち上がり、アゾット剣を持つ手を押さえる。

 「え!?」

 向かい合う俺と遠坂。

 「協会への報告はしないで欲しい。でないと―」

 「お、脅し?」

 「だな。俺の誓いを阻むものには容赦しない。」

 空いた手を、遠坂に近づける。ギュッと目を瞑る遠坂。

 「でも、遠坂は、俺を助けてくれた。だから、正直言うと遠坂を傷付けたくない。」

 「…う………ん……」

 優しく遠坂の髪を梳く。む、気持ち良いな。しばらくそうしてると、目を開けた遠坂が、

 「わ、分かったから!!や、止めてよね!!」

 と、手を振り払った。む、少し残念。と背中になんか悪寒が走る。恐る恐る振り返ると、

 「「「「…………」」」」

 氷の微笑を湛えた乙女四人。

 「ど、どうしたんだ?」

 「「「「女誑し!!!!」」」」

 なんでさ。

 「で、今夜、柳洞寺を攻めるって言ったけど、メンバーはどうするの?」

 「そうだな、俺とセイバー、イリヤとバーサーカーで行くつもりだ。」

 「あら、私は留守番?」

 「バーサーカーに任せたら、家が無くなりそうだ。柳同時は広いから、その…安心だ。」

 「考え方せこくない?」

 「ほっとけ。」

 ピンポ〜ン。

 「む、来たか。」

 立ち上がり玄関に向かう。

 「衛宮、あたしも手伝うよ。」

 「わたしもお手伝いします、先輩。」

 「ああ、頼む。それとセイバーも出来たら手伝ってくれるか?」

 「シロウ、いったい何が来たのですか?」

 「食料。」

 「はい。」

 玄関から聞こえるセイバーの声。はやっ!!!

 「これって、一か月分?」

 遠坂が驚いてる。ま、確かにいつもより多い。こっちの消費量が増えた事を察してるんだろう。相変わらず底知れない人だ。

 「それにしても、通販で食材を購入なんて、衛宮君、結構裕福なのね。」

 「いや、そう言うわけじゃない。商店街には行きづらくてさ。それで、知り合いの実家が、顔の広いとこで、色々融通して貰ってるだけだ。」

 うん、良いものばっかだ。腕が鳴るなあ。

 「ねえ、士郎。貯金っていくらある?」

 上目遣いで聞いてくる遠坂。態度は可愛いが、内容が可愛くない。

 「あのな、普通そんな事聞かないぞって、遠坂。今、俺の事、名前で呼ばなかったか?」

 「え、あ、うん。………嫌だった?」

 「いや、好きなように呼んでくれて構わない。」

 「そう。それじゃ士郎って呼ばせてもらうわ。それで、いくら?」

 「大してないよ、期待に沿えなくて悪いけど。」

 嘘です、期待に沿うくらいはあると思う。目が¥マークになるくらい。仕事料の他にも、鑑定料とかで。
 ところで、遠坂は勝ち誇った笑みを、美綴と間桐に向けてる。悔しそうな二人。どうしたんだろうか?

 「と、美綴に間桐。そろそろ時間だぞ。」

 「そうだな。」

 「ホントですね。」

 美綴に弁当を渡す。

 「あら、士郎は行かないの?」

 「休日は出ないようにしてるんだ。と言うわけで、二人の護衛頼む。」

 「ええ。ついでに学校の結界も調べてくるわ。」

 「まかせた。じゃ、二人とも、藤ねえによろしくって、しまったぁぁぁぁぁ!!!!!」

 何故に俺は、あのトラを忘れてた!!!よりにもよって!!!

 「この状況、どう説明すべきか!?」

 誰か、助けて、プリーズ!!!

 「シロウ、このようなものが荷物の中にありましたが。」

 セイバーが、厚手の大判封筒を持って来る。なんだろう?開けてみると、入ってたのは、パスポート、何枚かの写真、書類等など。

 「このパスポート、セイバーの!?写真には、オヤジにイリヤ!?セイバーも写ってるのがあるし。書類は、遠坂邸改修工事予定表!?」

 これらをお使い下さいって事なんだろう。ホント、底知れない。流石、100m超のスーパーロボットの出撃を、ワックスがけで遅らせた執事を目指してるだけある。

 「士郎、この家、盗聴でもされてんじゃない!?」

 「いや、そう言うわけじゃなく、こういう人なんだ。安心して良い。」

 不審気な目で辺りを見回す、皆に苦笑する。

 「ほら、遅れると藤ねえが暴走する。頼んだぞ。」

 「はいはい、それじゃいってくる。」

 「いってきます、先輩。」

 「いってくるわね。」

 「あ、美綴。」

 「ん、何?」

 「悪いな、また親御さんとの喧嘩のタネ増やしちまって。」

 美綴と両親の仲は、俺の家の出入りを巡って、険悪らしい。

 「気にするな、衛宮。家は喧嘩してるくらいがちょうど良いんだよ。」

 「そっか?ありがとな、美綴。」

 「バッ!れ、礼なんか言わなくて良い!あたし、いくぞ!」

 「ああ、いってらっしゃい。」

 三人を見送る。

 「…………」

 セイバー、涎を垂らしながら、食材を見るのは止めたほうが良い。晩飯もそうだが、昼飯も下手なものは出せそうにない。

 「ホントにサーヴァントかしら?」

 イリヤ、その意見には同感だ。ところで、庭に彫像のように立つバーサーカー。実体化させておく意味あるのだろうか?なんと言うか、シュールだ。
 日差しも暖かく、風も緩やかな気持ちの良い日。ただ、衛宮家はかなり、空気が違っていた。少し、悲しいかも。



 あとがき:やった!!開き直った福岡博多です。なんだか、話の破綻が「錬剣」以上だなあ。話の形を保つのって、難しい〜。皆さんはどうなさっておいででしょうか?ちなみに、私は妄想のみで書いてます。それがいけないのか!?ま、いっか。ちなみに、士郎、先生に色々教育されてます。そう、色々。さて、次回、「少女達の語らい」。まあ、未定ですが。

7: 福岡博多 (2004/04/06 22:26:36)[cukn01 at poplar.ocn.ne.jp]

 Blade worker 6



 町を行く、見目麗しき三人の美少女。タイプが違いがそれぞれを引き立てている。人目を引くその一団。ただ、彼女達の雰囲気は、………微妙だった。

 「何か嬉しそうだな、遠坂?」

 「そう?でも、それを言うなら綾子もそうでしょう?」

 「そうですね。先輩方は、嬉しそうですよね。」

 「「う………」」

 なんと言うか、身の置き所が微妙に悪い年上二人。少しプリプリしている年下一人。

 「それにしても、衛宮の家に泊まったのって、初めてだな。」

 「あら、そうなの?」

 「ええ。藤村先生以外の誰かがいたら、先輩、包帯外せませんから。」

 士郎は、四六時中包帯を巻いているわけではない。包帯をはずした姿を晒すのは、彼女達の知る限り、五年前亡くなった養父と、藤村大河だけである。

 「そう。」

 途切れる会話。しばらく無言で歩いていたが、唐突に口を開いた者がいた。

 「ねえ、綾子?」

 「なんだい?」

 「綾子は、士郎の事好きなの?」

 「「なっ!?」」

 遠坂さん、直球。

 「なななななななな?」

 美綴さん、動揺。白状してるかのようだ。

 「ふ〜ん。」

 ニヤニヤする赤いあくま。と、

 「そう言う遠坂先輩は、衛宮先輩の事、どう思ってるんですか?」

 思わぬ攻撃。

 「べ、別に。」

 何とか受けた。が、

 「気持ち良かったですか、衛宮先輩の手櫛?」

 思い出したのか、真っ赤になる遠坂。それを冷え切った眼差しで見る間桐。先ほどとは比べ物にならない気まずさが、三人の間に生まれる。それから、学校まで一言も喋らなくなる三人。
 ちなみに、家で、昼の献立を考えていた士郎が、ちょっとした悪寒に襲われたのは別の話。



 美綴綾子は、考えていた。先ほど、宿敵と書いて親友と呼ぶ相手に問われた事で。思い出す。彼を一個人と認識したときの事を。
 あたしが、衛宮士郎を、認識したのは弓道部の見学の時だった。顧問である藤村先生に連れられた彼を一目見た感想は、

 「色のない奴」

 だった。泰然とし過ぎて気味が悪いと思った。だが、彼はそうしなきゃやってられなかったんだろうと、思い込んでいた。彼に、向けられる視線を見てそう思った。
 そして、彼の入部を拒む部員達と、藤村先生の間で口論が起こる。このとき、正直、彼の入部に対して、気分を害していた。口論は、見る価値もないからと、口論の対象に弓道場で、ただ一人目を向けていた。だから、それを見ることが出来た。
 口論が白熱し、部員の一人が藤村先生を侮辱する内容の言葉を口走った。瞬間、衛宮の目に宿ったのは、

 「怒り」

 それも、純粋で、鳥肌が立つほど強いものだった。一瞬だったけど、あたしに刻み込まれた。
 それから、十本射って、全て真ん中に命中させれば、入部を認めると言う話になり、衛宮は、美事にそれを成し遂げ、弓道部に籍を得た。
 それを、喜ぶ藤村先生に向ける、衛宮の優しい眼差し。対する、他の人間に向ける、無色のまるで、風景を見るような目。
 衛宮には、「大事なもの」と「価値のないもの」しかないと思った。だから、我慢できなかった。あいつに、無色の目を向けられたくない。あいつに、色のある眼差しを向けられる藤村先生に嫉妬した。
 でも、好きかと言われたらどうだろう?ただ、一人の人間として、衛宮に認識されたかっただけの気がする。最初は、確かにそうだった。でも、衛宮と付き合う内に、変わってきた気もする。
 分からない。分からないけど、もし、衛宮の目に映るのが自分だけだったら。私はどうなるんだろう?
 あと、一歩何か手がかりがあれば、この気持ちも定まりそうだ。



 遠坂凛は考えていた。自分の中にある感情の正体を。思い出す。赤い夕焼け、そして、それから、彼について考えた事を。
 士郎の事を最初に認識したのは、中学の時。飛べない高さを飛ぼうと足掻いていたミイラ男。
 それから、同じ高校に入って、何とはなしに目で追うようになっていた。
 周りに拒絶される彼と、周りを拒絶する私。少しばかりの共感。似て非なるものだったけど、他の人間より身近に感じていた。けど、それは間違いだった。
 来るものは拒まず、去るものは追わない彼。来るものを拒み、去るものを逃がさない私。彼は偽らず、わたしは偽っている。「社会」にとって、同じ異質なものでありながら、在り方は対極と言っても良かった。
 それを、認識したのは、興味があって、彼の家を見に行ったとき。頑なに閉ざされた私の家に比べ、開け放たれた彼の家は、暖かだった。
 彼と自分は違う。近しいと思っていただけに、余計ショックだった。ただ、今考えると何故ショックだったか、はっきりしない。
 昨日今日と彼と接してみて、心地良いと感じている自分がいた。うん、それは認める。だけど、それと「好き」とは関係ないはずだ。そうに決まってる。
 でも、彼も同じ「魔術師」ってだけで、心が弾むのは何故だろう?



 間桐桜は、考えていた。一緒にいる二人の先輩の緩んだ横顔を見ながら。思い出す。赤い夕焼け、そして、妖怪バグ爺さんに命令を受けた日以来の事を。
 士郎の事を初めて知ったのは中学の時。飛べない高さに挑み続け、失敗を願う自分に、いつの間にか応援する気持ちを生んだ、奇跡の時間。
 高校に入り、バグ爺に命令されて、彼と繋がりを得るため、弓道部に入部した。そして、料理の勉強を名目に家に出入りするようになった。
 陰湿な間桐の家。閉ざされた遠坂の家。そのどちらとも違う、暖かな解放された家。心地良かった。自分の穢れを忘れられるくらい。
 それだけじゃない。先輩は、「わたし」を見てくれる。誰も「わたし」を見てくれなかった。優しくしてくれなかった。でも、先輩は違う。
 先輩は、優しくて、強くて、眩しかった。
 先輩が、先輩の夢を話してくれた事がある。美綴先輩は知らない。その事にちょっと優越感。
 
 「幸せになる」

 先輩とお父さんとの誓い。先輩の宝物でもあるその誓いを聞かせてもらって、眠れなくなるくらい興奮してしまったのは、内緒。
 先輩、先輩の「幸せ」の中にわたしの居場所があったら良いな。



 「おはよう〜、二人とも。うんうん、ちゃんとおベント持ってきてくれたね〜。先生は嬉しいよぅ。」

 弓道場の前で、藤村大河と合流する三人。

 「あれ〜、遠坂さん、どしたの?」

 メンバーの中に見慣れぬ顔を見つけ、小首を傾げる顧問。

 「ちょっと、一緒に来たものですから。」

 「休日に、学校に用があるの?」

 「ええ。」

 「ふ〜ん。円坂さん、お昼までいる?」

 「ええ、いますが。」

 「それなら、お昼こっちに来ると良いわよ。士郎、何かたくさん作ったみたいだから。」

 「良いんですか?」

 「食事は大勢で食べたほうが美味しいからね。それに、遠坂さんがいれば、うちの部員も気が引き締まるだろうし。」

 「それでは、お言葉に甘えますね。それでは、ひとまず失礼します。」

 弓道場を離れる遠坂。

 「凛。わたしはどうしようか?」

 霊体状態のアーチャーが尋ねてくる。

 「学校内なら、私独りでも何とかなるだろうから、アーチャーは、綾子と桜に憑いていて。」

 「凛、字が違う気がするが。まあ、良い。何かあれば、すぐ、私を呼べ。」

 「ええ、分かったわ、アーチャー。」

 アーチャーと別れ、屋上に出る凛。この日、結界の起動を邪魔する以外収穫はなかった。



 夕刻、衛宮邸。

 「駄目ーーーーーーーーー!!!!!!!!!」

 ガオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!

 耳を抑える俺、美綴、間桐。目を回す遠坂、イリヤ、セイバー。慣れてないとなあ。

 「なんで、いきなり五人の女の子と同居になるのようぅ!!!お姉ちゃんは、士郎を、そんな子に育てた覚えはありません!!!絶対、駄目!!!」

 「でも、事情は説明したろ。なんか、おかしなとこあったか?」

 送られて来たものを使った事情説明は隙のないものに仕上がった。しかも、雷画爺さんに了承もとってある。

 「でも、でも〜。」

 「先生、衛宮は、先生の心配するような事する奴ですか?」

 「そうです。先輩を信じてください。」

 我が家の良心に押される猛獣。ここが正念場だ。

 「藤ねえ、俺を信じてくれ。」

 まっすぐに藤ねえを見る。藤ねえも俺を見返す。

 「「………」」

 見つめ合うことしばらく、

 「ハア〜、分かった。士郎を信じるよぅ。」

 息をつきながら言う藤ねえ。

 「ありがとな、藤ねえ。」

 「ま、現実的に考えて、誰かに手を出すのってムツカシイもんね。これが一人か二人なら違っただろうけど、五人もいちゃね。」

 「まあ、そうか。」

 全面的に信じたわけじゃないてことか。ま、しょうがないか。

 「それにしても、切嗣さん、やっぱり奥さんと子供がいたんだぁ〜。」

 盛大に肩を落とす藤ねえ。

 「士郎、私、もう帰るねぇ〜。」

 のろのろと普段の藤ねえとかけ離れたテンション。

 「お、おう。気を付けてな。」

 「じゃ〜ねぇ〜。」

 ゾンビのような足取りで帰って行った。

 「それで、シロウ。いつ、柳洞寺に向かいますか?」

 セイバーが食事時と180度異なる顔つきで聞いてくる。

 「そうだな、十二時にこっちを出よう。それまで、体を休めておくことにする。それで良いか?」

 「わかりました。」

 「十二時だね。分かったよ、シロウ。」

 「こっちの事、任せといて。」

 「衛宮、無理はするなよ。」

 「先輩、怪我しないでくださいね。」

 「ああ。それじゃ、俺は、部屋で用意するから。皆も楽にしててくれ。」

 俺は部屋に向かった。戦いの場に赴くために。



 おまけ:赤い夕焼けの事情。

 「なんで、こんな事しなきゃならないんだろう?」

 肉体に先生特製制約(ギアス)を課せられ、一般人並みの身体能力しかない士郎。

 「流石に、この状態じゃこの高さは無理だろ。」

 バーの高さは自分の身長より上だ。制約(ギアス)さえなければ楽勝だが。

 「ハア〜、でも、やらないと後が怖いしなあ。」

 おそらく、使い魔で監視しているに違いない。手を抜くことは出来ない。

 「それにしても、どうしたんだろ、先生?この前の、フィンランドの仕事辺りから、機嫌悪いけど。」

 いつも、理不尽な事を言うが、今日のは質が違う。

 「そういや、何かエアメールが着てから様子が変だって、黒桐さん言ってたけど。」

 心当たりは、……………ないと思う。

 「まあ、機嫌が直るまで、大人しく従っとくしかないか。」

 高飛びを再開する士郎。見守る二人の人影には気付いていたが、

 「む、見世物になった気分がするなあ。先生、早く機嫌直してくれないかあ。」

 あまり気にも留めなかった。



 あとがき:1、2、3、ダァ〜!!!メ?な気分の福岡博多です。もう、なんだかな〜。文才の無さに、もんどりうって苦しんでおります。頑張ってはいるんですがねぇ〜。そろそろ、更新ペースが落ちてきます。妄想を形にするって、タ・イ・へ・ン♪オリキャラ、あと二話くらいで出せそう?Hは、その先。

8: 福岡博多 (2004/04/15 00:57:34)[cukn01 at poplar.ocn.ne.jp]

 Blade worker 7



 「それじゃあ、行くか?」

 居間に入ってきた士郎を見て、そこにいた五人の少女は硬直した。

 「シ、シロウ、そ、その姿は一体………?」

 セイバーが硬直を解き、士郎に問う。
 士郎の格好は、黒の細い布を全身に巻き、更に黒装束と言う、日中なら間違い無く通報される格好。居間にいる全員が引くのも無理からぬ事ではある。
 ちなみに、黒い布は対魔の呪物で、黒装束は、防刃・防弾・耐衝撃・耐熱・耐冷の素材でできた物。お値段は、遠坂の持つ切り札の十個の宝石と同等。

 「まあ、仕事着ってとこだ。それじゃ、遠坂、頼んだ。セイバー、イリヤ、行くぞ。」

 「は、はい。」
 「う、うん。」

 何事も無いように玄関に向かう士郎に続く五人。

 「それじゃ、行って来る。」

 「ええ、こっちはまかせて。」

 「気をつけてな。」

 「先輩、お気をつけて。」

 「行きましょう、シロウ。」

 「ヘへ、シロウとお出かけ♪」

 今から戦いに赴くとは思えない和やかさである。
 余談だが、アーチャーは、士郎の姿に驚いて屋根から落ち、バーサーカーは、「考える人」のポーズ(しかも空気イス)でいたが、イリヤに置いてかれた事に気付き慌てて追いかけ、アーチャーを踏み台にしていった。遠坂は知らないところで、自分の聖杯戦争が終わりかけていた事実を知らない。



 柳洞寺前の石段前。二組のマスターとサーヴァントは、山門を、そしてその先の柳洞寺を見据える。

 「山門前に、アサシンがいるんだっけ?」

 「そうよ。バーサーカーでも突破できないくらいだったわ。」

 「ふむ、槍に匹敵する長剣を振るう侍ですか。シロウ、ここは私に任せて………」

 「セイバー、それは却下だ。大体、一騎討ちするなら、イリヤと来た意味がないだろ?」

 「そうでした。つい……」

 「とにかく、第一目的はキャスターの無力化。アサシンの強さがどれくらいかは分からないけど、セイバーとバーサーカーのコンビを止められるほどじゃないだろ。」

 「そうね。しかも、『Blade worker』のおまけ付き。どんなサーヴァントでも止められないわ。」

 胸を張るイリヤ。俺はおまけか。まあ、しょうがないけど。

 「で、セイバー。君の真名を聞きたい。良いか?」

 セイバーの深緑の瞳を見据え聞く。その目に迷いは無い。

 「私の真名は、アルトリア。アーサー王と呼ばれたものです。」

 びっくり。俺が呼んだのがアーサー王と言うのもびっくりだが、アーサー王が女の子とであるのに、二度びっくり。うむ、一粒で二度美味しいとはこのことだ……違う?

 「シロウ。これより我が剣はあなたのために。あなたの運命は我が剣と共に。」

 不可視の剣を眼前に構え宣言するセイバー。

 「ああ、よろしく頼む、アルトリア。」

 構えを解いたアルトリアと握手を交わす。

 「もう、早く行こうよ、シロウ!!」

 頬を膨らませるイリヤ。そうだな、急ぐか。

 「それじゃ、行くか。」

 目を閉じる。イメージするのは、布が巻かれた棒状の物を拘束する鎖。

 「制約(ギアス)機解除」

 鎖を取り去る。俺を縛る枷が一つ無くなる。

 「「シ、シロウ?」」

 驚く二人。まあ、今までの俺がサ○ヤ人なら、今が超サ○ヤ人と言ったところだからな、無理も無い。

 「ほら、行くぞ。バーサーカーとセイバーで道を開いてくれ。俺はイリヤを抱えて行くから。」

 ひょいとイリヤを抱える。

 「分かりました。行きましょう、バーサーカー。」

 「■■■■ーーーー!!!!」

 通じてんのか?

 「えへへへ〜〜〜〜♪」

 御満悦なイリヤ。なんか、アルトリアの視線が厳しいのは気のせいですか?

 「行きます!!!!」

 苛立ちを含んだ咆哮と共に弾丸のように石段を駆け上がるセイバー。同じように咆哮をあげ、絨毯爆撃の如く駆け上がるバーサーカー。当然、セイバーの後に続く俺達。

 「あれ?」

 だが、結局山門に何事も無く着いてしまった。

 「イリヤスフィール、アサシンが現れませんでしたが?」

 ちょっと冷たい視線のセイバー。やっぱりご機嫌斜めなようだ。

 「む〜〜、この前はちゃんといたんだから!!」

 山門前に着いたので下ろしたイリヤは、両手をあげて抗議。

 「まあ、落ち着け、二人とも。戦いを回避―」

 言葉の途中で、境内から聞こえる声と音に気付く。

 「…一…様…」

 ガッ…キィン…

 音の鳴る方へと駆け出す。

 「「シロウ!?」」

 月の光の下、二つの人影がある。どこからともなく投擲される短剣を、女を庇うように男が拳で弾く。だが、何本かは男の体に突き立っている。

 「宗一郎様!!」

 女が叫ぶ。そして、更に飛来する短剣。

 「投影、開始。千刃雨。」

 男女の上空に手をかざす。瞬間。

 ドドドドドドドドドドドドドドドーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!

 時代を、匠を、有銘、無銘を問わず、業物の日本刀が雨の如く降り注ぐ。

 キンキンキン!!

 刃の雨に阻まれ短剣が地に落ちる。男女に向け走りだす士郎。

 ヒュン!

 「千刃舞。」

 風切り音を捉え、手を振る。すると、雨のように降り注いだ日本刀がダンシングソードよろしく、舞い踊る。

 キンキンキン!!

 舞い踊る刀の剣閃に阻まれ、またも短剣は地に落ちる。舞い踊る刀は、まるで結界のようだ。

 「何故、あなたがサーヴァントを庇ってるんです。葛木先生いや、『朽ちた殺人鬼』?」

 舞い踊る刀の結界の中央。人体の急所何箇所に、刃が当てられた男女の男の方に問う士郎。

 「私が、マスターと言うものだからだ、衛宮。」

 少しでも動けば、斬殺と言う状況にも顔色を変えない葛木。

 「それで?我等をどうする、衛宮。」

 口調も顔色も平時と変わらず問い返す葛木。

 「俺があなたの事を知ってることには、驚かないんだな。」

 「同業には敏感になるものだ。で?」

 「聖杯戦争を放棄してくれるなら、殺さない。」

 つまり、聖杯戦争を続ける意思があるなら殺すと言うことだ。

 「一成はあなたを慕っているから、できればこちらの要求を飲んでもらいたいとこだが。」

 だが、殺すとなれば、躊躇いも無く葛木は殺される。それを士郎の目を見て確信したキャスターは、

 「待って!!聖杯戦争は放棄するわ!!だから………」

 自分に向けられた刃が増えたのを感じ、最後まで言葉を紡げなかった。

 「キャスター。俺はあなたのマスターに聞いている。それで、葛木先生、どうします?」

 「キャスター。」

 キャスターに目を向ける葛木。俺は頷いて、発言を促す。

 「聖杯は必要ないのか。」

 「はい。私はただ、あなたをお守りできれば、それで………」

 「お前が望まぬのなら、聖杯を求める理由は無い。衛宮、お前の要求を呑もう。」

 「先生は聖杯、要らないんですか?」

 「この身に望みも願いも無い。ならば求める必要などなかろう。」

 「そうですか。さて、キャスター?」

 キャスターに向き直る。

 「何かしら?殺すなら早くしなさい。」

 やけっぱちに言うキャスター。

 「さっき、お前達を襲っていたのは?」

 「アサシンよ。私が召喚したアサシンを誰かが下地にして召喚した、本物のアサシンのサーヴァント。聞きたいのはそれだけ?」

 「いや。お前は、聖杯が欲しくないのか?」

 「私の願いは今まで叶っていたわ。だから聖杯なんて要らない。」

 「そうか。」

 アサシンからの攻撃が無くなったのを確認して、舞い踊る無数の刀を破棄する。着物の人がいたら、殺されそうだけど。

 「な、何のつもり!?」

 「聖杯戦争に参加しないのなら、殺すつもりは無い。」

 「何をバカな事を。サーヴァントが現界している事そのものが、聖杯戦争に参加すると言うことなのよ?」

 「だが、あんたのマスターも、あんたも聖杯は要らないんだろう?なら、無理にあんたを殺す事は無い。」

 それに、黒い人の調査が終わるまで、なるべくサーヴァントは殺さないほうが良い。

 「呆れたわ。よほどのバカか大物ね、あなた?」

 「言われ慣れてる。で、葛木先生、キャスター。俺の家に来て貰えないか?キャスターを柳洞寺に置いておくわけにも行かないし、何よりここにいられると一成や寺の皆が巻き込まれる。」

 「良かろう。では荷物を取ってくる。」

 あっさりと了承し、家屋の方に向かう葛木。望みが無いとかじゃなく、主体性が無いだけじゃないのか?

 「何が狙いなの、坊や?」

 葛木が消えたと同時に口を開くキャスター。

 「あんたと同じだ、キャスター。俺は大切な人を護りたいだけだ。」

 「そう………」

 「それに一成から、あんたに料理を教えるよう頼まれたしな。」

 「イッセイが言っていたのはあなたなの!?」

 「ああ。つまり、あんたが葛木の婚約者な訳だ。愛妻弁当を作れるように教えてやるよ。」

 「あ、愛妻………わ、私が宗一郎様の愛妻………」

 フードに隠れているが、顔を赤くしながら頬に手を当てイヤンイヤンしている。ホントにサーヴァントか?

 「私達は何しに来たのでしょうか?」

 「知らない!!!」

 ほとんど出番の無かったサーヴァントは肩を落とし、良い所を見せようと思っていた少女は不貞腐れていた。



 その頃、欧州のある場所。

 「うん?士郎の奴、制約(ギアス)を解除したか。」

 「そうなの?あ、これ可愛い〜〜〜。姉貴これ、焼き増しして。」

 「まあ、英霊が相手だからな。む、トウコよ。わしはこの写真を頼む。」

 「士郎なら、心配あるまい。う〜〜ん、妾はこれが良い。」

 その部屋で、四人が写真がたくさん納まった冊子を覗きこみながら、話している。

 「ところで、姉貴。あの子どうしてるの?」

 「士郎のとこに行きたいと言うんでな、両儀の所の執事に頼んである。」

 「しかし、危ないのではないか?妾は心配じゃ。」

 「シロウがおれば、案ずる事はあるまい。それに何かあれば、すぐにでも駆けつけるまでの事よ。」

 「そうだな。」
 「そうね。」
 「そうじゃな。」

 「さて、他のも見せてくれ、トウコ。」

 と、また写真の鑑賞会が再開された。



 あとがき:お久し振り!!な福岡博多です。いや、ブランクがあるせいか、最高にまとまって無い気がする。包帯は、ただの包帯でした。悪い意味で期待を裏切ってしまった(汗)。いや、士郎が肌を晒すのは最後の一歩と解釈して下さい。まあ、力は隠してましたが。
 次回、やっと、オリキャラを出せる。ただ、このオリキャラ、ストーリーブレイカーです。出さないほうが良いかも?無謀かな?

9: 福岡博多 (2004/04/16 17:17:31)[cukn01 at poplar.ocn.ne.jp]

 Blade worker 8



 朝食。それは一日の活力の源。

 「むぐむぐ。つまり、葛木先生とメディアさんは新居が決まるまで、この家に居るってことですか?」

 「ええ。衛宮の言葉に甘えさせてもらおうと思っています。」

 「お世話になります。」

 行儀の悪い自称保護者と礼儀正しい居候夫妻(仮)。しかし、フードを取ると印象変わったなキャスター。

 「まあ、お寺にメディアさんみたいな美人さんがいたら、色々困ることもありそうだし。葛木先生なら間違いなんか起きそうにないし。私は良いと思うよぅ。むぐむぐ。」

 と、反対の意志を見せないトラ。む、葛木先生の信頼度が窺える。俺とは大違いだ。少し悲しいな。

 「む。」

 と、葛木が箸を止める。……梅干し?何か凝視してるよ。嫌いなのか?

 「宗一郎様?」

 見た事のない葛木の様子に、不安げな裏切りの魔女。実は可愛い性格をしてる。事実は伝説より奇なりって感じだ。

 「………」

 梅干しを取り、口に運ぶ葛木。そして、口の中に梅干しが入った瞬間、

 「「「「「「「!!!」」」」」」」

 全員が固まった。いや、セイバーだけは脇目も降らずに飯を食ってるが。ちなみに、アーチャーはいまだに屋根の上、バーサーカーは、庭で某おフランス人の決めポ〜ズだ。日替わりか?
 葛木が梅干しを口に入れた時の表情。それは地球を割るロボットが主役の物語に出て来る、梅干しを食べるヒーローのように、眉を寄せ口を窄めたものだった。

 「うむ、良いものだな。衛宮、できればあと二、三個貰えないだろうか?」

 「え、ええ。いいですよ。」

 問われた事で、硬直が解ける。そして、葛木の前に新たな梅干しを三個を差し出す。

 「すまんな。では、頂く。」

 そして、梅干しが葛木の口へ消えるたび、件の表情をする。葛木宗一郎を知る者にとってその表情は在り得ないものだ。だって、………ねえ?

 「梅干し、好きなんですか?」

 思わず聞く。

 「ああ。」

 力強く頷く、望みも願いも無い男。大好物のようだ。余談だが、この後、メディアは梅干し作りの名人となる。美味しい梅干しが出来る結界を作った魔術師は、後にも先にもメディアだけだろう。………多分。



 朝食は滞り無く?終わり、学校に向かう。出かけに、メディアが葛木に行ってらっしゃいのキスをして、何故か藤ねえとイリヤに俺もキスされた。何故か遠坂、美綴、間桐、セイバーの目が冷たかったが。なんでさ?登校途中、思い出したように笑う遠坂、美綴。間桐は必死に堪えてる。ま、分からんでもないが。ちなみに、藤ねえは我慢のし過ぎで顔が真っ赤だ。大人は大変だなあ。

 「それじゃ、俺達はここで。」

 「うん、頑張ってらっしゃい。」

 「綾子、後でね。」

 「ああ。」

 「失礼します。」

 弓道部メンバーは弓道場に向かう。顧問は、邪魔なので後から。本人が聞いたら、暴走する事を考えながら、朝錬に臨む。

 「なんか、今日の衛宮はいつにも増して凄かったな。」

 「そうですね。」

 朝錬が終わった後(早っ!!)、そんな事を言ってくる美綴と間桐。まあ、制約騎阿靴討襪らなあ。

 「?なんだ、あれ?」

 と、美綴が校門の方を指差し呟く。何か人が集まってる。

 「何だろうな?」

 「さあ。行ってみますか、先輩?」

 「う〜〜ん、何か嫌な予感がするんだが。」

 「まさか、セイバーさん達か?」

 「いや、それはないだろう。こっちにはアーチャーも居るって事で納得してるはずだし。」

 「でも、納得はしたけど、理解はしてないって感じでしたよ?」

 「だけど、霊体になれないセイバーが側に居たら、マスターですって宣伝してるようなもんだし。そんな迂闊な事はしないだろ。」

 「じゃ、ほっといて行こうか?」

 「む、それがほっとくと、もっと困るような気がする。」

 「フフ、それじゃ行くしかないですね、先輩。」

 「そうだな。」

 「じゃ、行こうか。」

 校門に向かう俺、美綴、間桐。引くも地獄、進むも地獄なら、あえて進むが漢道。まさか、あんな事になるとは夢にも思わなかったよ。オヤジ、俺の明日はどっちなんだ?

 「お、一成。これ、何なんだ?」

 人だかりから外れてきた友人に声をかける。

 「おはよう、衛宮。それに、美綴、間桐。」

 「おはよ、柳洞くん。しかし、あたしらはついでかい?」

 「おはようございます、柳洞先輩。」

 「おはよう、一成。で?」

 「うむ、三歳ほどの男の子が父親を訪ねて来たらしい。可愛らしい子でな。女生徒に囲まれ、この騒ぎというわけだ。」

 「そんなに可愛い子なんですか?」

 「へえ、ちょっと拝見。」

 興味が引かれた様子の二人。だが、俺はそれどころじゃない!!

 「一成!!その子は本当に三歳なのか!!?」

 肩を掴み聞いてくる俺に驚く一成。

 「う、うむ。先ほど女生徒に問われ、三歳だと答えていたが。」

 一成から離れ、人だかりの隙間からその子供を見る。間違いないよぅ〜〜〜!!!

 「な、なんで………」

 と、その子供と目が合う。子供は俺と目が合うと、満面の笑顔を浮かべ、

 「おとうさん!!」

 手を振りながらこちらにトテトテと走ってきました。オウ、ゴッド!!ライヴで大ぴんち!!

 「一成!!俺は早退する!!後は頼む!!」

 全身に魔力を行き渡らせ、疾風と化す。

 「わぁ〜〜♪」

 その子供を抱え、いま俺は光となる。俺を止められるものなど無い!!!

 「ウオォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!!!!!」

 「キャハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!」

 校門前には、硬直する大勢の生徒が取り残された。



 ガラガラガラ!!!ドタドタドタ!!!ピポパピポ!!!プルルルルル。

 「はい、こちら伽藍の洞―」

 「幹也さん!!今すぐ!!先生を呼んでください!!」

 「うわ。どうしたの、士郎君?」

 「すいません。とにかく、先生を!!」

 「橙子さんなら、アルバム持って妹さんと出かけたけど?」

 「何考えてんだぁ〜〜〜!!!あの人はぁ〜〜〜!!!今の俺の状況、分かってんのか〜〜〜!!!困んだろ!!!」

 「どうしたんだい、士郎君!?え、うん、士郎君だよ。ちょ、待って、式!」

 「おい、士郎。そろそろこっちに顔を出せ。追加が欲しいんだ。分かったな。後、何かあったら呼べ。じゃあな。」

 チン。

 電話が切れるのが遠くで聞こえる。グオオオ〜〜〜〜!!!!先生は何考えてんだぁ〜〜〜〜!!!

 クイクイ。

 「?」

 ズボンが引かれたので見ると、そこには目に涙を溜めてる三歳児。

 「ぼく、いると、こま、るの?」

 涙を堪えて聞いてくる。俺は膝を付き目線の高さを合わせ、頭を撫でながら答える。

 「ちょっと、ビックリしただけだ。会えて、おとうさん嬉しいぞ。」

 「ホント?」

 「ほんと。」

 「………おとうさん♪」

 「おっと。」

 俺の胸に嬉しそうに飛び込んでくる。抱いて立ち上がった時、

 「「シロウ?」」

 セイバーとイリヤが居間から出てきた。二人の視線は勿論俺が抱っこしてる幼児に向けられる。説明しないわけにはいくまい。どうしよう?

 ガラガラガラガラ!!!!

 「「「ハァハァハァハァハァハァ」」」

 玄関が開いた音に振り返ると、そこには肩で息をした遠坂、美綴、間桐。お前ら、学校はって、人のこと言えないか。当然、三人の視線も同じ人物に向けられてる。

 「と、とにかく、居間に行こう。」

 この場の空気をどうにかしたくて、明るい口調を心がけるも、引きつってるのは否めない。
 それぞれ座り、お茶を飲んで一息つく。ただ時間が経つ毎に空気が冷えていってるのは気のせいと思いたい。思わせて!!

 「それで。その子、あんたの何?」

 素敵な笑顔の遠坂さん。というか、皆さん笑顔です。だというのに、この居間の空気はまるで魔界のようでございます。オヤジ、生きるって、大変だな。

 「あ〜〜〜、この子は、その〜〜〜、俺の〜〜〜」

 「「「「「俺の?」」」」」

 覚悟を決めろ!!俺!!ガンバレガンバレ!!俺!!

 「む、息子です。」

 「「「「「ハァ!?」」」」」

 「だから、俺の実の息子なの!!橙士、ごあいさつ!!」

 俺の膝の上で、コクコクと牛乳を飲んでた橙士は、俺の言葉に頷いて立ち上がり、

 「あおざきとうし、3さいです!!よろしくおねがいします!!」

 と、元気一杯挨拶して、皆にお辞儀した。



 蒼崎橙士(あおざきとうし):士郎と橙子の三歳になる息子。色んな所で発表されているチビ志貴、チビ士郎と同等の萌えEX+++持つ最終兵器萌えっ子。蒼崎姉妹の喧嘩を治めた救世主。蒼崎の魔力回路の数と士郎の魔術回路の強靭さを併せ持つサラブレット。ちなみに使えるのは召喚。キリングシスターズを呼ぶ。たまにオプションで、カレイドスコープやブラックプリンセスが憑いてくる。彼を泣かせてはいけない(爆)。フワフワの赤毛、スベスベの肌、パッチリお目目、日向の匂いで腐女子をKOする三歳児。一番だいすきなのはおとうさん。おかあさんは鼻血をよく出すので、少し困ってるらしい。好物はおとうさんの作る炊き込みご飯と具沢山のお味噌汁。ちなみに鼻血噴出量トップは彼の叔母。




 あとがき:やぁ〜〜〜〜ちまったぁ〜〜〜〜!!!!あとに退けない福岡博多です。どうしよう!?誰か教えて!!!え、嫌?ですよねぇ〜〜〜!!!むう、これからの展開は、俺にも予測不能!!!プロットなんて無いからね!!!でも、何とか終わらせますんで許して!!!HAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!!!!!!!

10: 福岡博多 (2004/04/17 00:14:25)[cukn01 at poplar.ocn.ne.jp]

 Blade worker 9



 「せ、先輩、け、結婚してたんですか!?」

 少し鼻声の間桐。泣いてるわけじゃない。

 「可愛い子だね。シロウの小さい頃もこうだったのかな?」

 同じく鼻声のイリヤ。

 「本当に可愛らしい。よろしく、トウシ。」

 これまた鼻声セイバー。

 「いくら私達、魔術師が外れたものだからって、その年で子供はないでしょ!?」

 やっぱり鼻声遠坂。

 「衛宮に子供………」

 放心気味だが、鼻声は変わらず美綴。

 「おねえちゃんのかみ、きれい♪」

 イリヤの髪を触ってる橙士。

 「ホ、ホント!?でも、トウシの髪も柔らかくて気持ち良いよ♪」

 「く、くすぐったいよ〜♪」

 「い、イリヤスフィール、わ、私にも触らせてもらえないだろうか!?」

 しかし、タイプは違えど、間違いなく美少女といえる五人が揃って、鼻にティッシュを詰めているってのはどうなんだろう?橙士が挨拶し終わった後、皆に笑いかけた途端、全員、鼻血噴くんだもんなあ。先生と、青ねえで慣れてなきゃ、トラウマになっちゃうぞ、全く。

 「せ、先輩!!答えてください!!」

 「わ、分かった。だから落ち着け、間桐。」

 「私は落ち着いてます!!!」

 目を血走らせながら言っても、説得力ないぞ間桐。何か、間桐を見る目が変わりそう。

 「結婚はしてないと言うか、できないだろう。」

 この世界では、18歳以上であっても、高校3年以上でないと結婚はできません(爆)。

 「大体、その子、3歳なら、あんた、その、中1の時に、その、あの………」

 顔を真っ赤にしてる遠坂。何を言ってって、なるほど。逆算したわけだ(激爆)。

 「母親は、誰なんだ?」

 うお!?刃のような視線で問いかけてくる美綴。何か怒ってない?

 「あ〜〜〜、俺の魔術の先生です。」

 口を閉ざす三人。戯れる他の三人。イリヤ、セイバー、そろそろ詰めたティッシュ交換しとけ。

 「結婚するんですか?」

 無表情に聞く間桐。何かごっつ怖い。クスクス笑ってゴーゴーより怖い!

 「い、いや、しなくて良いって言われた。型にはまるより、いつまでも緊張感を持って愛し合いたいしなとか言って。」

 ついでに、浮気もOKとか言うし。何でも、私の男が一人の女に縛られる小物なんて認めんだとか何とか。先生の場合、魔術師だからじゃなく、地で常識から逸脱してるよな。

 「「「ふ〜〜〜ん。」」」

 ジト目になる遠坂、美綴、間桐。包帯が冷や汗でグッショリです。オヤジ、こう言うときの対処法も教えて欲しかったよ。

 「ホントに、あの子、衛宮の子供なのか?」

 再度確認してくる美綴。ただ、その目には怯え、恐れが含まれている。

 「ああ、ホントだ。」

 目を橙士に向けながら言う。まさか、あの時は橙士が生まれるなんて思いもしなかったけど。



 「と言うわけで、士郎。お前とラインを繋ぐ事にした。」

 「いや、先生。何がと言うわけなんですか?」

 「全く。私の話を聞いてなかったのか?要するに、お前の本来の魔術を発動するには、今のお前の魔力だけでは足りない。となれば、他所から持ってくれば良い。そこまでは分かるな?」

 「え、あ、はい。」

 「魔具を使っても良いがコストが掛かる。黒桐がそろそろ限界だろうからな。その点、私の魔力ならロハと言うわけだ。考えるまでもあるまい?」

 「いや、あり過ぎです!!」

 「………士郎。私が相手では不足か?」

 「そ、そんなこと……ありません………」

 「なら問題ないな。」

 「でも、俺!!」

 「火傷の痕を気にしてるのか?フフ、私にとって外面なぞいくらでも創れるものだ。お前はとびきりの良い男になれる、いや、私が教育してやる。だから、気にするな。」

 「せ、先…生…」

 「フフフ、可愛いぞ、士郎。お前の痕も、お前の一部と思えば寧ろ愛おしい。」

 「先…生、そ、そこは…」

 「ん〜〜、そことは何処だ、士郎?」

 「く、だ、ダメだ…よ…」

 「お前のここはそうは言ってな……こ、これは!?」

 「ハァハァ……先生?」

 「………士郎。少し待っていろ。」

 「?わ、分かりました。」

 スタスタスタ。ガチャン。バタン。

 数分後。

 ガチャン。バタン。スタスタスタ。

 「せ、先生、やっぱり止め、んん〜〜〜〜〜〜!?」

 「んん、くぅん、ふぅんん、うぅん、…………ぷはぁ。」

 「ハァハァハァ………せ、先生?」

 「フフフ、士郎。お前は良い男になる素質がある。まさか私に火を付けるモノを持ってるとはな。久し振りだぞ、本体に戻ったのは。」

 「先生?あ、そ、そこダメだよ!!」

 「フフ、その割には硬く反り返っているぞ。おや、まだ大きくなる。はしたないな士郎は。」

 「そ、そんなこと言ったって、クゥ、ハァ!!」

 「それでは、先ず味見といこうか。はむ、うぅん、んぁ、ふぅん、んん〜〜〜。」

 「ひゃ、せ、先生、き、汚いよ!!」

 「んん、はぁ、そんなことはない。フフ、それにしても、まだ大きくなるとは。形と言い、大きさと言い、相当な女泣かせになるな士郎は。」

 「な、なれなくていいですから。もう止め!!」

 「ここは、そう言ってないぞ。こんなにビクンビクンと主張してるが?フフ、私はどっちの士郎を信じたら良いんだ?」

 「はぁ……んく…せ、先生…」

 「士郎。魔術は等価交換だ。お前だけ気持ち良くなるのはいけないな。私も気持ち良くしてくれ。」

 「せ、先生……」

 「んん、そこはもう少し優しく揉め。そう、先端を時に刺激、くん、良いぞ士郎。あ、待て、口に含むのは早、はぁ、ひゃん!」

 「ちゅ、はぁ、ちゅむ、はぁ〜〜。」

 「く、口癖が悪いな、士郎。うぅん、んく、きゃふ。士郎、胸ばかりでは駄目だぞ。はぁん。」

 「せ、先生、先生!」

 「ふぅ、はぁ、くぅ、フフ、初めてとは思えんな。養子とは言え、切嗣の息子と言うべきか?んん、まさか、解析で、はぁん、くぅん、ポイントが分かるの、か?」

 「せ、先生のここ、き、綺麗だ。」

 「そこ、ハァ、だけか?、ハァ。」

 「う、ううん。先生の体、全部、綺麗です。」

 「フフ、褒められて、ん、悪い気はしないな。んん、それで、そこを見ているだけか、士郎?」

 「せ、先生………んん!」

 「はぁ、んん、くぅ、ひゃん!ん、そこ、そうだ、士郎、ん、イイ!」

 「じゅう、ちゅぷ、ハァ、んん、じゅうぅ!」

 「ん、はぁ、フフ、なかなか、やるじゃないか、あぁん、士郎!」

 「せ、先生、お、俺!」

 「フフ、どうした、士郎?そんなに、ハァ、腰を震わせて?」

 「せ、先生……」

 「フフフ、士郎、どうしたい?ハァ、言ってみろ。」

 「お、俺……」

 「うん?」

 「せ、先生と、………S○Xしたい!」

 「フフフ、ずいぶん、直球だな。そんなに私が欲しいか、士郎?」

 「ほ、欲しいよ、先生!」

 「フフフ、良いぞ、士郎。おいで。」

 「せ、先生!!」

 「ん、慌てるな。もう少し下だ。くぅ、そう、そこだ、ん、はぁ〜〜〜〜〜〜!!!」

 「うわぁ、あぁ、ひぅ、せ、先、生、何か、出るよ!!うああああ!!!」

 「はぁ、うん、くぅ、ハァ、フフ、もう出したか。少し焦らしすぎたか?ん、だが、流石だな。まだガチガチだぞ、士郎。」

 「せ、先生、お、俺……」

 「フフフ、士郎、まだ、物足りないようだな。んん、良いぞ、まだライン繋げていないことだし、ハァ、もう一回戦だって、士郎!?」

 「せ、先生、俺、こ、腰が、ひぅぐ、と、止まらないよぅ!!」

 「ん、ハァ、きゃぅ、くぅ、あぁ、ひぅ、こ、こら、士郎、少し、はぅん、はげし、ああ!」

 「で、でも、あ、つくて、くぅ、きつ、くて、ひゃ、気持ち、良すぎて、うわぁ!!」

 「だ、だから、って、あぁ、ふぅん、はげ、しす、きゃふ、ぎだぁ、くふ、んん〜〜!!」

 「そ、そん、な事、言われ、ひぐ、い、言われ、あぅ、ても、んんん!!!」

 「い、いいから、ひゃぅん、と、止め、あ、くぅ、あぁぁんん!!!」

 「む、無理だ、ああ、よ、気、気持ち、ふあ、良すぎて、くああああ!!!!」

 「は、ああ、ま、待て、そ、そんな、はぁぁ、わ、私が、こ、こんな、ひぃあああ!!!!」

 「せ、先、生、くん、また、また、来るよぅ!!!!!」

 「そ、そん、な、わた、しも、ぁあぁ、くぅ、ああ、んんんん!!!!!」

 「「うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」」

 「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ。」
 「フゥ、フゥ、フゥ、フゥ。」

 「せ、先生、お、俺、ま、まだ………」

 「な!?す、少し、ま、くぅん、あぅ、ひぅ、待てと、ああ!!」
     ・
     ・
     ・
 「し、士郎、ひゃふ、い、いい加、減に、ああ、くふ、うぅん!!」
     ・
     ・
     ・
 「ま、まだ、はぁ、んん、する、気か!?もう、うぁ、ひぅん、限、界、んああ!!」
     ・
     ・
     ・
 「も、もう、ひぃん、くぅぅ、ゆ、許して、ああ、ひぃや、し、士郎、はぅん、様〜、ひぃああ、ま、また、イ、イッちゃうぅ〜〜〜〜〜!!!!!!!」


 この日、士郎と橙子の間に何があったのかは謎ではあるが、橙子は四捨五入すると20回近くどこかに行った模様。また、限定された状況において、士郎と橙子の立場は完全に逆転。つい先日、士郎と橙子の謎の冒険は四捨五入すると30回に及ぶが、橙子は、全て目的地に到達したが、士郎はその半分以下であった事を明記しておく。



 「間違いなく、橙士は俺の子だ。」

 まあね、あんだけしたらな。しばらく先生、足ガクガクしてて、仕事にならなかったって言ってたし。う〜〜ん、自制してるつもりなんだけどなあ。

 「そっか。」

 暗い表情の美綴。美綴は「一般人」だからな。受け容れ難いのかも。関係ないか?

 「これは夢、夢よ、そうに決まってる………」

 う〜〜ん、ショックを受けてるようだな、間桐。ちょっち、怖い。うそ、かなり。

 「士郎って、ケダモノなのね。」

 いや、遠坂さん、笑顔で何を仰います!?何故、指先をこちらに向けるのですか!?

 「シロウ〜、こんな可愛い子なら、私も産みたいな〜♪」

 待ってください、イリヤさん!色々、問題が多いですよ?

 「シロウ。」

 真っ直ぐに俺を見据えるセイバー。

 「なんだ、セイバー?」

 まさか、あなたに剣を預けられないとか言い出すのか!?そうなのか!?俺はマスター失格か!?

 「その、橙士が寝てしまって、身動きがとれません。助けてください。」

 一転、オロオロと気弱げな態度になるセイバー。見ると、セイバーの膝枕で眠る橙士。

 「うにゅ、ううん、むにゃ。」

 「「「「「はう!!!!!」」」」」

 ティッシュ、補充しとかなきゃな、こりゃ。

 皆、橙士の寝顔を凝視してる。昼飯の下拵えをしようと台所に向かう。

 「橙士の事、頼むぞ。」

 「「「「「ええ!!!!!」」」」」

 力強く答える五人に、一抹どころか十抹の不安を覚えるが、振り切って台所に入った。




 あとがき:またまた、やっちゃたよぅ〜〜〜〜!!!!オクレ!!!兄さん!!!と言う心境の福岡博多です(ワケ分からん)。いや〜、Hもムツカシイですなあ〜〜〜!!!明らかに失敗です!!!お許しください!!!でも、懲りずに投稿します。御免なさい。
 士郎、絶倫すぎ?いや、でも、ハーレムだから半端じゃ、ねえ?橙子さん、喰うつもりが逆に喰われちゃった。橙子ファンの方お許しを。まあ、主人公は夜の帝王じゃけんのう!!偏見?

11: 福岡博多 (2004/04/18 00:26:37)[cukn01 at poplar.ocn.ne.jp]

 Blade worker 10



 「手伝おう、衛宮士郎。」

 台所に入ると実体化したアーチャーがいた。

 「ああ、頼む。」

 遠坂曰く、家事Aのサーヴァント。一家に一体って感じだな。

 「メニューは?」

 「パスタにしようかな。ミートソース、クリーム、でペペロンチーノにサラダを作るか。」

 「パスタは手打ちか?」

 「ああ。家は手打ちだな。」

 「了解した。」

 さて、とりかかろう。レシピの用意は万端か?

 「衛宮士郎。」

 「なんだ?」

 「お前の理想<ユメ>はなんだ?」

 「俺のユメ?………答えなきゃいけないことか?」

 「答えたくなければ、別に構わん。他人のユメを根掘り葉掘り問いただす趣味はないからな。」

 「………幸せになることだ。」

 「………そうか。」

 「それで、なんでそんな事を聞く?」

 「フッ、その歳で子供のいる男の人生設計が気になっただけだ。深い意味は無い。」

 「そうか。じゃあ、今度は俺から質問させてもらう。アーチャーは聖杯に何を願うつもりだ?」

 「私には聖杯に願う事など無い。ただ一つの望みも潰えた。この身は凛に勝利をもたらすのみだ。」

 「望み?」

 「お前には係わりのない事だ。そう、お前にはな。さて、お前の子供には、嫌いな物はあるか?」

 「ん、いや特に無いな。気にせず作ってくれ。」

 「そうか。ならば、この身の全力を持って作ろう、究極のパスタを!」

 「む、それなら、俺も作ろうじゃないか、至高のパスタを!」

 「フッ、付いて来れるか!?」

 「そっちこそ、付いて来いってんだ!!」

 喋りながらも、止まらない二人の調理。鬩ぎ合い、ぶつかり合うその様は、正に魂の激突。今、二人は、料理人の高みへと―



 太陽が南天にさしかかるお昼時。衛宮家居間のテーブルに、大皿に盛られた三種のパスタとサラダが並ぶ。
 士郎作、サーモンとほうれん草を練りこんだタリアッテレの一から作ったクリームソース。そして、ペペロンチーノ。
 アーチャー作、茄子のミートソース。双剣使いのスキルを活かし、挽肉は双包丁で叩いて作った逸品。そして、ルッコラ、ズッキーニ、イタリアントマトに手製のドレッシングのサラダ。

 「「「「「「いただきます!!!!!!」」」」」」

 皆、鼻血止まってるな。先生曰く、感覚的に本質・真理を捉える魔術師であれば、抗えないモノだと。いまいちピンと来ないが。あれ、そうすると、美綴も魔術師としての才能があるのか?

 「ふむふむ。」

 コクコクハムハムするアルトリア。どこに、あれだけの量が入ってるんだろうか?もしかして、胃袋は宇宙!?

 「むむ〜〜。」

 悔しそうな遠坂。食べる度に渋面を作ってるが、不味い訳じゃない様だ。どうしたんだろ?

 「うう、でも………」

 フョークを大皿に伸ばしかけ、また引っ込める間桐。お腹を眺めて悩んでる。胃の調子悪いのか?

 「は〜〜、こんなの食べちゃ、他所で食う気にならないね。」

 褒めながら、マイペースに食べる美綴。何気に上品にものを食うんだよな。ちょっと、意外。

 「ん〜、美味しい。シロウの料理は世界一ね!!」

 絶賛するイリヤ。それだけ喜んでもらえると作り甲斐があるなあ。ただ、食ってるのミートソースなんだけど。

 「おとうさん、おいしいね♪」

 口の周りにソースを付けた橙士。それを拭いながら、微笑む。膝の上で、楽しそうに食事をしている。

 「さあ、橙士。サラダを取ったぞ。しっかり食べて元気に育てよ。」

 何故か、甲斐甲斐しく橙士の世話を焼くアーチャー。あ、遠坂がポカーンとしてる。子供好きなのかアーチャー?

 「ありがとう、アーチャーおにいちゃん♪」

 「うむ。間違っても、父親のようにはならない様にな。」

 「どういう意味だ、アーチャー?」

 「フッ、心当たりがないと言うなら、愚かしいにも程があるな、衛宮士郎。愚鈍の称号を抱いて溺死しろ。」

 「なにを!!」

 「けんかしちゃ、ダメ!!」

 「「はい。」」

 楽しい昼ご飯は終わり、縁側で昼寝をする橙士、イリヤ。何かバーサーカーがベット代わりだ。寝辛くないのか、あれ?でも、スヤスヤ眠ってる。我が息子ながら逞しい。ト○ロか?堅いト○ロだなあ。

 「それでどうするの、士郎?」

 「どうするとは?」

 「あの子の事。母親のとこに帰す訳にいかないの?」

 「母親は、今ヨーロッパ。まあ、預けるとこが無い訳じゃないんだが。」

 「でしたら、そこに預けたほうがよくはありませんか、先輩?」

 「今、あたしらは、危険な立場なんだろ?」

 「シロウ、護る人間が増える事は、不利を招く事になります。皆の言う通りにした方が良いと私は考えます。」

 「分かってるんだけどなあ……」

 「フッ、情け無い。凛、何を恐れることがある。最強のマスターである君と、そのサーヴァントたる私がいれば、そのような心配は無用だろう。衛宮士郎、橙士の事は私達に任せ、貴様は家の隅で震えていろ。」

 「なに!!」

 「ア、アーチャー!?」

 「聞けば、橙士はお前と会える機会が少ないそうではないか。久し振りに会った父と引き離すのは正直忍びない。それに……」

 「それに?」

 「帰らせようとすれば、橙士が泣くだろうが、耐えられるかね?」

 「「「「「う!!!!!」」」」」

 橙士に泣かれるのは堪らないな。しょうがないのかな?

 「まあ、目の届くところに居て貰った方が安心できるかもな。」

 「いいのか、衛宮?」

 「俺一人ならきついだろうけど。協力してくれるか?」

 「「わかった。」」
 「「わかりました。」」

 「お前のためではないがな。」

 一言多いぞ、アーチャー。しかし、こいつ、もしかして、そう言う趣味人か!?確証が無いが、気を付けておこう。

 「それで、これからの事だけど?」

 「ああ。サーヴァントの残りは、ランサーに、アサシン、そしてライダーか。ライダーに至っては、情報は無しか。」

 「あら、そうとは限らないわよ。」

 「どういうことです、リン?」

 「学校に張られた結界だけど、あれキャスターの仕業じゃないんだって。ランサーはクー・フーリンだから、魔術にも長けてるけど、あれは毛色が違うし。アサシンは言わずもがな。となれば……」

 「ライダーって訳か。」

 「ええ。ライダーは強力な宝具を持った英霊が該当する事が多いから、あの結界も、宝具みたいな物じゃないかしら。キャスターもそんな風に言ってたし。」

 「なら、学校にライダーのマスターがいるのかな?」

 「多分ね。」

 「明日、探って見るか。」

 「そうね。あんなふざけた事する奴は、冬木の管理者としてとっちめてやらなきゃ。」

 ライダーのマスターに、同情を禁じ得ないのは気のせいだろうか?

 「ところで、衛宮。」

 「なんだ、美綴?」

 「橙士ちゃんの事、藤村先生にどう説明するんだ?」

 「ヘ?」

 藤村先生?それは藤ねえ。藤ねえと言えば、トラ。トラと言えば、タイガー大暴走が、衛宮家の定説。最高デスカー!?

 「最低ですぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!どどっどどどどっどどどどうしよう!!?」

 オウ、ゴット!!また、忘れちまってたYO!!いや、無意識に抹消していただけだろうが。ぬぬぬぬぬ、いつかは言わなくちゃと思っていたが、イリヤの事で、タイミングはバッチ最悪だ!!

 「フッ、私に良い案「お前の息子は却下!!」チィ!!」

 やっぱか。何考えてんだ、コイツ!?とにかく、避けては通れない道だ。「衛宮士郎」を張るために、俺は退けない!!



 「なぁぁぁぁんですってぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!」

 ガオオン、ガオオオン、ガオオオオン、ガオオオオオン!!!!!!!!!!!

 ぬお、撤退、撤退!!タイガー警報発令!!遺憾ながらこの場は放棄する!!

 「どぉぉぉういうぅぅぅことぉぉぉ、しぃぃぃぃろうぅぅぅぅぅ!!!?」

 はわ、退路が塞がれてる!!くぅ、ここまでか!!?

 「答えなさい、士郎!!!!!」

 「は、はいぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」

 夕食。きのこの炊き込みご飯に、根菜たっぷりの味噌汁。主菜はは天ぷらだ。最初の内はガツガツと食べてた藤ねえ。しかし、橙士に気付かないはずも無く。タイガー大爆発だ。うわ〜い、どうしよう?

 「ととととっととととと、橙士ちゃんが、士郎の子供って、どういうこと!!!!?」

 目が血走ってる!!ごっつ、怖い!!ああ、助けて、パパン!!

 無理。

 うお、即答かよ、オヤジ!!腹を括るしかないか〜。誰も助けてくれそうに無いし〜。人情紙風船とは正にこの事だぁ〜!!

 「い、いや、そのままの意味なんですけどぉ〜、ハハ。」

 「何が、可笑しいのよぅ!!!!」

 「イエ!何も可笑しくございません!!」

 「フフフフフフフ、もう、士郎を殺して、わたしも死ぬ〜〜〜!!!士郎は地獄に堕ちて、私が天国の切嗣さんに謝るしかないだから〜〜〜!!!」

 「は、早まるな〜〜、藤ねえぇぇぇぇ!!!」

 「大体、高校を卒業してないくせに、パパになるなんてダメ〜〜〜!!!」

 「グオ、絞ま、絞まって、ふひゅゅゅゅゅゅゅゅゅゅ!!!!!」

 ああ、刻が、刻が見えるよ、地球の重力からの解放だ〜〜〜い♪

 クイクイ。

 「何!!!!!?」

 もはや、魔眼の域に達した藤ねえのガン付け。ガイアの怪物も目を逸らしそうだ。

 「ヒッ、ヒック」

 「と、橙士ちゃん!?」

 ガン付けの先にいたのは橙士。ただ、涙を溜めているのは藤ねえが怖いわけじゃないようだ。

 「ヒック、ぼ、ぼく、おとうさんの、ヒッ、こ、こどもじゃ、ヒック、ダメ?」

 涙を溜めて悲しそうに藤ねえに問いかける橙士。タイガーが、小猫並みに大人しくなりました。

 「え、あ、あのね、そういう意味で言ったんじゃないのよ?」

 オロオロと必死に橙士を宥める藤ねえ。て言うか、藤ねえまで、泣きそうだよ。

 「ぼく、ヒッ、おとうさんの、ヒック、こどもでいい?」

 「も、もちろんよ!!私が、橙士ちゃんのお父さんになっても良い位なんだから!!」

 いや、そりゃ無茶だ、藤ねえ。言ってる事、分かってるか?

 「ほら、橙士ちゃん、泣かないで。可愛い顔が台無しだよぅ。」

 ハンカチを取り出し、橙士の顔を拭いてやる藤ねえ。

 「ほら、綺麗になったぁ。ゴメンね、橙士ちゃんは何にも悪くないからねぇ。」

 つまり、悪いのは俺と暗に言ってますな?その通りなのが、悲しすぎて、上を向くしかない。涙が零れない様に。

 「ホント?」

 「ほんと。」

 途端、笑顔になって、藤ねえの胸に飛び込む橙士。

 「ありがと、タイガーおねえちゃん♪」

 「「「「「あ。」」」」」

 オウ、更ニタイガー大爆発デスカ〜?モウ、持チ堪エラレソウニアリマセ〜ン。

 「良いのよ、橙士ちゃん♪」

 「キャハハ、くすぐったいよ〜♪」

 「ほら、もっと、してやる〜♪」

 「キャハハハハハハハハ♪」

 あれ?何も起きませんが、俺、夢を見てんのかな?

 「橙士ちゃん、お姉ちゃんと一緒にお風呂に入ろっか?」

 「ぼく、おとうさんとはいりたい。」

 「あ〜〜、橙士。今日はお姉ちゃんと、入ってやってくれ。」

 許せ、息子よ。御機嫌取りにお前を使う父を。

 「おとうさん?」

 「明日は、一緒に入るから、な?」

 「うん、それじゃ、いこう。タイガーおねえちゃん♪」

 「ハ〜イ、行こっか、橙士ちゃん♪皆、お先に〜。」

 風呂場に駆けてく二人。なんか有耶無耶にしただけにしか思えないが、危機は一先ず脱した。

 「そういや、キャスターは回復したかな?」

 とにかく、話題が必要だ。俺の精神的健康のために。

 「さあ、かなり再起不能っぽかったけど。葛木先生が付いてるから、何とかなるんじゃない?」

 葛木先生と一緒に帰ってきたキャスターは、橙師を見るなりどこから出してきたのか、フリフリフリルのついた服を取り出し、着せようとしたが。

 「キライ<絶望、導く言霊>!!!!」

 橙士は、先生と青ねえにその手の服をよく着せられたため、とっても女の子の格好をさせられるのを嫌がるのだ。まあ、青ねえはめげずに頑張ってるが。

 パパン、パン。

 某逮捕のポーズで失神する神代の魔術師。お姫様抱っこで葛木に離れの部屋に運ばれた。受肉した英霊なのに、魂が抜けかけるなんて、これいかに!?

 「しばらく、キャスターは戦力から外してたほうが良いかしら?」

 いや、真面目に考える事じゃないだろ、遠坂?

 「寝てる隙に着替えさせれば良いんじゃない?」

 楽しそうね、イリヤ。

 「ところで、先輩。部屋割りどうします?」

 「どうするって?」

 「あの、葛木先生とメディアさんが離れ使うんですよね?」

 「そうだけど、間桐、葛木、嫌いなのか?」

 「いえ、そうじゃなくてですね。」

 「?」

 「その葛木先生は、マスターですけど、魔術師じゃないじゃないですか。」

 「そうだな。」

 「柳洞寺は地脈の集まるところだから良かったけど、ここではそうはいきませんよね?」

 「「「あ。」」」

 セイバー、遠坂、イリヤが分かったって顔してる。どう言う事?

 「だから、その。」

 「うん?」

 顔を真っ赤にして俯く間桐。セイバー、遠坂の顔も赤い。

 「魔力を補充する必要があるって事よ、シロウ。クズキは男で、メディアは女だから、分かるでしょ?」

 「…………、ああ!分かった。それじゃ、離れは使えないな。まあ、こっちも余ってる部屋いくつもあるから。三人で決めてくれ。」

 「分かったわ。」
 「分かりました。」
 「………」

 「美綴?」

 「……へ?あ、ああ、なんだい?」

 「いや、離れ使えないから、こっちの家で、使う部屋を三人で決めてくれって…」

 「あ、うん、分かった。」

 「大丈夫か?」

 「ハハ、ちょっと考え事してただけだって。気にすんな。」

 「まあ、そう言うんなら。」

 そんなこんなで、皆思い思いの時間を過ごした。




 あとがき:ひたすら反省!!!申し訳ない気持ち一杯の福岡博多です。きつい事言ってみようのレス呼んでて、わが身苛まれまくり!!!いやはや、諫言耳に痛しとは正にこの事です。他にも批評を頂き、粛々と受け止めております。自己満足と言うか、自慰的な物でお目汚しと分かっておりますが、最後まで書き切りたいと思ってますんで、許してくだしゃい。
 それにしても、何かどんどん舵取りが利かなくなってきたような。このままでは、「錬剣」以上のカタストロフィーを迎えてしまいそう。そうなった時の皆さんの反応が怖いな〜。俺にセイバーのようなアンテナがあれば!!電波を受信するのに!!いや、ダメか!!?


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