fate もし25 聖杯戦争の終結?前編 (傾 シリアス 


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1: 久遠 (2004/03/26 23:14:04)[kuon_kurotuki at passport.net]

  
 注意1:今回のfateもしは趣ががらりと違います。

 注意2:野郎しかでてこないので当然? 修羅場はありません。

 注意3:今回かなりオリジナルな設定等が出てきます。

     今までのノリとは全然違ったものとなっています。

 注意4:前振りは何時も通りだったりしますので本編とのギャップが嫌な場合は

     見ないようにした方がいいかと。

 
  以上の注意点に気をつけ読んでもよいと思った方は下へどうぞ。































 「士郎、ちょっと来てくれないかな」


 我が家のダメ人間一号がそんなことを言ってくる。

 
 「何だよ親父? 飯ならまだだぞ」 


 「いやー、新しい家族を紹介しようと思ってね。

  アルトリア、入って来て」


 そして入ってきたオレと同い年ぐらいの金糸の女の子に目を奪われた。


 「こんばんわ。

  アルトリアと言います」

 
 彼女がペコリと頭を下げてくる。
 

 「こ、こんばんわ……」


 「あれ、士郎もしかして照れてる?

  なんか青春だね〜」


 うっさい! 親父は黙ってろ!


 「シロウ……」


 「……え。

  そう、オレの名前は士郎って言うんだ」


 「シロウ、よろしくお願いします」


 そう言ってアルトリアは二コリと笑った。

 
 
 次の日、朝食を作りながらアルトリアのことを考える。
 
 彼女の第一印象はすごくかわいいだった。

 どうやら彼女はオレと同じで身寄りがなくなって切嗣に引き取られたらしい。

 これからのアルトリアを含めた生活に期待が高まる。


 「シロウ、おはようございます」


 「ああ、アルトリアおはよ……う?」

 
 オレは彼女の声に振り向きながら答えて、唖然とした。
 
 目の前の子は誰だろう。

 まるでタイガー道場に現れる獅子の人のようにラクガキめいている。


 「えっと、アルトリア?」


 「そうですが、なにか?」


 「いや、昨日と全然違うんだけど……」

 
 と言うか別人です。


 「ああ、それは切嗣が第一印象はよくした方がいいと言っていたので、

  それよりもお腹が空きました」


 親父、しばらく飯抜きだ。


 「ふあ〜〜あ、士郎おはよう」


 「おい! 親父これはどう言うことだ!?」


 「え、何が?」


 「何が? じゃねー!

  なんでアルトリアが昨日と全然違うんだよ!?」


 「あー、彼女一応英霊だから」


 このダメ人間め! 昨日と言ってる事が違うじゃないか!


 「それより、そのままにしておくと食べられるよ」


 「は? 何にだよ」


 そう言いながら振り向こうとして意識が途絶えた。



                     to be continue……?





 








       fate/stay night もし25


 「……夢なのに続くって、なんでさ?」

 
 朝、目が覚めての第一声がそれだ。

 寧ろ続きが見れないと気になってしょうがない。

 あの後、夢の中のオレってどうなるんだ?

 まあ、それは今日眠った時のお楽しみだな。


 そのまま居間へ行く。

 まだ五時前ということもあってまだ誰も起きていないようだ。
 
 
 「起きたか衛宮士郎」


 と思ったら赤いのが起きていた。


 「お前何でこんな早く起きてるんだよ?」


 「それは違う、それほどサーヴァントに食事や睡眠は必要ない。

  魔力供給さえ十分にされていれば現界し続けられるからな。

  今回私がここにいるのはお前に話があったからだ」


 「話? どんな?」


 「……お前はあの影についてどの程度理解している?」


 影? 数日前の奴のことか。

 
 「アレについて赤いのは知ってるのか?」


 「質問に質問で返すなバカ者。

  ……アレは卵の端末だ」


 ……タマゴノタンマツ?

 って! 

 
 「五つの卵のことか!?」

 
 いや思い出してみればオレはアレと似たものを以前見たことがあった。

 そう、あの場所で……。


 「どうやら卵については知っているようだな。

  簡単なことだ、冬木には聖杯がある。

  アレは卵にとってみれば最高級の"力"だろう?」


 「ってことはオレが倒した端末以外にもここにはいるってことか。

  それで、何の卵か解っているのか?」

  
 「……おそらく絶望だ」


 マジ?

 
 「よりにもよって絶望かよ……」


 五つの卵、現在五種類が確認されているためにその名で呼ばれるもの。

 すなわち終末、絶望、鮮血、狂気、螺旋、の五つ。

 その中でもかなり危険な卵。

 まあ、終末よりはましだが。

 
 「それで赤いの、お前はどうしようと考えてるんだ」


 「抑止が働くのはアレが孵ってからだろう。

  それでは遅い、被害が大きくなりすぎる。

  幸いアレの狙いは解っている、

  なら此方が先にソレを破壊してしまえば良いだろう」


 「聖杯、いや大聖杯のほうか。

  だけど桜の話じゃ、そん中にいたアンリ・マユちゃんが出てくるために、
  
  かなりの力を使ってしまったと言っていたぞ」


 「それでも事足りるかもしれんだろう。

  アレがそもそも卵としてどれくらい存在しているか解らんのだからな。

  最悪孵る寸前のモノかもしれない」


 確かにそれはあり得る。


 「だとしたら孵る前になんとかしなきゃな。

  今すぐにでも大聖杯を破壊しに行くか?」


 「そうだな、このまま行こう。

  だが良いのか? 

  お前は聖杯を求めていたんだろう?」


 「んー、まーいいんじゃないか?

  あの魔女と縁が切れないのは痛いけど卵を孵すよりはずっと良い」


 「……そんなことに使うつもりだったのか」


 「ぬ、赤いのは呆れてるけどオレにとっては切実なんだよ」


 「そうか?

  ああ、それと彼女達は連れて行かないが」


 「ん、それはオレとしても願ったりだ」


 そう言いながら直に仕度をして家を出る。

 
 「遅いぞ雑種。

  我を何時まで待たせる気だ?」


 「坊主、こいつと一緒にいるのはかなりきつかったぞ。

  お前のことしか喋らんしうるさくて仕方ない」


 「へっ? ギルッチと青いのも来るのか?」


 「ふん、アレは我にとっても邪魔にしかならんし、

  この街は我のものだからな。

  潰されるのは気に食わん」


 「なんかよー、バゼットがアレのこと知っててよ。

  お使いにまで行かされたんだぜ」


 赤いのが呼んだのかな?


 「英雄王、ランサー、衛宮士郎。

  そろそろ行くとしよう、
 
  大聖杯を破壊する準備は万全か?」

  
 

 続く・・・のか?



 あとがき

 どうも久遠です。

 卵? 何ですかソレ? 何時の間にそんな設定になっているんですか?

 等とは聞かないように、電波ですから。

 次で聖杯戦争編? が終わりそうな予感。

 次回はノンストップでバトル&シリアスをお送りします。
 
 どうか笑って、もしくは見なかったことにして見逃してくれると助かりますです。

 ネタ
 >前振り
 次回後編にて。


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