fate もし22 (傾 ほのぼの 


メッセージ一覧

1: 久遠 (2004/03/22 19:29:38)[kuon_kurotuki at passport.net]

  
 注意1:fateもしは電波製なのです。

 注意2:なんか半オリキャラ的な人が出てきます。
  
     自分の中の■■はこんなキャラじゃないとお思いになったらブラウザの戻る

     でお戻り下さい。

 注意3:前振りも電波製です。読まずに飛ばしてもらって一向に構いません。

 
  以上の注意点に気をつけ読んでもよいと思った方は下へどうぞ。


























 それはある赤い騎士のまた違った一つの物語


 周りを見渡す、

 自分を召喚したことによってこの惨劇が引き起こったのだろう。

 どうやら聖杯戦争に呼ばれたらしいがどうも貧乏くじを引いたようだ。

 内心ヤレヤレと思っていると部屋の外から走ってくる気配と音がする。

 そして扉が蹴破られ中に入ってきたのはツインテールニーソックスだった。

 彼女がかつて生前に憧れた女性であることは思い出せても、

 名前は磨耗してしまって出てこない。

 オレの思考とは別に彼女もどうやら現状を把握したらしい、

 
 「それで、アンタはなに?」

  
 「開口一番にそれか。これはまたとんでもないマスターに引き当てられたものだ」

 
 明らかに怒りを含んだ声、現状を見れば当然かもしれないが。

 召喚したのは彼女なんだが、

 ……それにしても自分の声が少々高い気がする、召喚の影響だろうか?


 「確認するけど、あんたは私のサーヴァントで間違いない?」


 「それはこちらが訊きたいな。君こそ私のマスターなのか。

  ここまで乱暴な召還は初めてでね、正直状況がつかめない」


 オレは胸をそらし顎を上げ彼女を見下ろすように見る、

 彼女はオレのその行為にムカついたのかプルプル震えている。


 「……なに?
 
  それは自慢している訳?」

 
 ? 何の話だ?

 オレは彼女のセリフの意味が理解できなかった。
 
 オレは取り合えず立ち上がり、

 
 「ん? 縮んだか? 変な召喚のせいだなこれは」


 明らかに今までより少し目線が低い、身長が縮んだのだろう。


 「……縮んだ?

  それで縮んだって言うの!?

  あったまきたぁーーーー!! あんた何様よ! 

  ちょっとでかけりゃいいってものじゃないわよ!!」
 

 彼女が突然キレて、令呪を発動させようとする。

 
 「な……!? 待て、正気かマスター!? 

  どんな理由で使うかは知らんがこんな所で令呪を使うやつが……!!」


 「うるさーーい! いい、アンタはわたしのサーヴァント!

  ならマスターよりも胸が小さくあるべきでしょうーー!?」


 そんな訳の解らないことで令呪が使用される。

 その光の中で彼女が言った自身の胸を見て愕然とする。


 うわーいEカップだ〜


 ……なんでさ?



 









 ……アレって赤いのだよな?

 








       fate/stay night もし22


 
 夢からさめる、今日の夢は赤いのが女性になるものだったが、

 ちょっと綺麗だと思ったのは内緒だ。
 
 身体を起こし辺りを見渡す。

 何処? 此処?

 綺麗に整えれた部屋、おそらく寝室だろう。

 見覚えはないしここに自分で来た覚えもない。

 
 ぬぬ、確か昨日は……おお!

 桜とアンリ・マユちゃんに追いかけられたんだった。 
 
 ふっ、死ぬかと思ったぜい。

 んでなんとか逃げ切ったと思った瞬間ぶっ倒れたんだっけ?
 

 とすると誰かがオレを助けてくれたと。

 ありがとう見知らぬ人、この感謝は十分ぐらいは覚えておくよ。

 そういう訳でさっさと此処から帰らねば。

 オレの腹時計を信じるなら丸一日近く経ってることになる。

 正直帰ってからどうなるかは解らないが帰らなかった場合本気でヤバイ。

 
 そう思い早速此処から出ることにする。

 部屋の扉を開け、


 「ん? 起きたか衛宮」


 そこには氷室鐘さんがいました。


 「えっと、氷室がオレを助けてくれたのか?」


 「何を持って助けると言うかは知らんが、

  家の前で倒れていた衛宮を運んで寝かせたことが助けたことになるならその通りだ」

 
 ぬぬ、やっぱり独特の雰囲気な奴だ。

 氷室鐘、陸上部のホープでクールな美人。

 人気はあるのだがその雰囲気故か浮いた噂は聞いたことがない。

 ちなみに中学も同じだったりする。


 「助かったよ、幾らなんでもこの時期に外で寝るのは自殺行為だ」


 「そうか? お前さんなら何とかなりそうな気がするけど」


 無表情にそんなことをおっしゃいました。


 「ん、とにかく助かった。

  この借りは何時か返すとしよう。

  それじゃあそろそろ帰るわ」


 「待て衛宮」


 「ん? まだ何かあるのか?」


 「借りなら今返せ。

  昨日から父も母も娘を置いて旅行に行って居ないのでな、

  料理が出来ないわけではないが本職にはかなわん。

  と言う訳で夕食ぐらい作っていけ」


 本職ってなんだよ?

 まーそういうことなら構わないか。

 
 「ああ、いいぞ。

  そんなことで借りが返せるなら願ったりだ。

  冷蔵庫の中身は自由に使っていいのか? 後台所も」


 「ああ、好きに使ってくれ。

  上等な料理が食せるなら何も問題は無い」


 そういうことなら腕を揮うとしますか。


 
 料理は氷室に大好評……だっただろう。

 どうもあの表情から感情を判断するのは難しい。

 
 「明日の朝の分も用意しといたから朝温めてくれ、んじゃ」

 
 そう言って氷室家を出る。


 「今日は助かった、それじゃあ気をつけて帰れよ衛宮」


 氷室の声を聞いてから歩き出す。

 今日はとても不思議な日だったな。

 

 ……それで、此処は何処だ?


 
 その後オレが家に帰れたのは午後十時を回っていた。

 
 当然皆さん阿修羅の如くお怒りになりました。

 しかもこの時間になってもいた虎のせいで「また女の人の匂いがするー!」

 と言われ。

 生死の境を何度か彷徨い、

 親父にも挨拶できたのは……既に何時ものことだ。

 



 続く・・・のか?





 あとがき

 どうも久遠です。

 アレ? 氷室鐘さん? 何故貴方が登場してるとですか?

 前振りではアチャ子がでてますし。

 ちなみに身長:178cm 体重:秘密 BWH:95、58、89。

 髪の毛はちょっと長くなり、切れ長の目は健在です。

 ついでにランサーとギルッチに惚れられます。
 
 どうか笑って、もしくは見なかったことにして見逃してくれると助かりますです。


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