第二次聖杯戦争3 (M:言峰 傾:壊れギャグ?)


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1: ユウキ (2004/03/22 03:31:45)[y_t_2004 at yahoo.co.jp]

第二次聖杯戦争3










拝啓、切嗣(オヤジ)様。


 こちらは桜の花もいまをさかり、酒がすすみ季節でざいます。


 そちらはいかがでしょうか。天国か地獄かは存じませんが。


 さて、突然ではありますが、貴方の息子が今大ピンチです。


 そのピンチの元凶が今俺の隣でマーボー食ってます。


 パト○ッシュ・・・僕もう疲れたよ・・・
 

                            敬具










「元気がないな衛宮士郎。」



「アンタのせいだよ。」



嗚呼、どうしてこんな事になったのか・・・


簡潔に言うと、こうだ―――





 俺、衛宮士郎は大学からの帰り道、凄いモノを見てしまいました。


 それはサーヴァントと呼ばれる、一般の方々は知りえない者同士の戦いだったのです。


 よくありがちな展開で俺は口封じに殺されそうになりました。


 命からがら逃げ、それでも追い詰められ、死を覚悟したその瞬間!


 俺はある者に助けられました。そう!その者こそが俺の横にいる、


 言峰という神父だったのです。一件落着、がっはっはっは。





な、ワケねぇよ。


俺は自分に突っ込みをいれながら、横で歩いている言峰を見た。



「ハフッ・・・ハフハフ。」(;´Д`)



マーボー食ってます。汗だくで。


さっきからずっとこんな感じでマーボーしか食ってません。


ちなみに俺達は今、家に向かって歩いている。


―――怪我は言峰に治してもらった。


いやまぁ、もう少しで傷口にマーボー塗られるところだったが・・・


とにかく今頭が一杯一杯だ。


疑問は尽きない、何故サーヴァントが召喚されているのか。


聖杯はセイバーが破壊したはずだ、ついでに言えば、言峰も死んだ。


更に言えば、何故コイツがサーヴァントになっているのか。


更に更に言えば何故俺がマス「待て、衛宮士郎。」



「ん、どうしたんだよ?」



「前からサーヴァントがやってくる。」



「ッ!誰がやって来るんだ?」



「この気配は・・・念のため下がっておけ。」



そう言って一歩前にでる言峰。


そして、暗くてよく見えない先からやって来たのは・・・



「よう、坊主、久しぶりだな。」



「ランサー!?」



なんで前回のランサーが?つーか、記憶とかどうなってんの?



「ワケわかんねぇ、って顔してるな。いいぜ説明してやる。」



そう言って近付いてくるランサーの目の前に言峰が出てくる。



「テメェッ、言峰!なんでお前がいやがる!」



ランサーさん、それ俺の疑問でもあります。



「簡単な事だ、契約した、と言えば分かるかね?」



「何、契約だと・・・?貴様、世界と契約したと言うのか?」



うそーん・・・世界とやらに利益はあるのか?



「そのとおりだ、クーフーリンよ。ちなみに契約の決め手は、



『契約すればまたマーボーが食べられますよ。』だ。



 この言葉につられてな・・・私もまだまだだな。」



あわわわ、世界とやらはアンポンタンか?



「なんて野郎だ・・・そんな事のために。」



「それはお前も同じことではないかね?
 なんでも”死力を尽くした闘い”とやらを求めたらしいが、
 己の欲望に応じた点でお前と私は同じ者なのだ。」



「っ!テメェの腐った欲望と同じにされちゃたまんねぇな・・・
 いいぜ、ココで俺の欲望とやらを果たしてやる。武器を持て。」



そう言ってランサーは何時の間にか手にあった槍を構える。


あれは・・・ゲイボルク!



「言峰!アレは「知っている、私に任せろ。」・・・。」



言峰がやけにかっちょいい。


その瞬間、ランサーが鋭い突きを放ってきた。


それは眼では追えない一突き、爆風のソレであった。


駄目だ、やられる!


俺はそう思った、しかし・・・



カキィッ!



その爆風は言峰によって遮られた。



「何っ!?テメェ、俺の攻撃を・・・」



「ふっ、私を甘くみないことだな。」



そう言ったやつの右手には、




蓮華(レンゲ)が・・・





―――蓮華?マジですか?



「蓮華で俺の攻撃を止めただと!?
 テメェ、どこまでふざけてやがる!」



うん、それには同感です。



「何もふざけてなんかいないが?
 この蓮華は私の宝具だ。ただの蓮華とは違う。」



う〜ん、あの蓮華よく見ると『秦山』って書いてあるなぁ・・・



「くそったれ!次でしとめてやる。」



そう言ってランサーは大きく後退した。


確か、アレは・・・



「言峰!気をつけろ、あの宝具は―――」



「問題はない、私は料理人だ。ただ、料理するのみ。」





ワケわかんねぇ!(;´Д`) ガビーン





「私が作る。私が食べる。私が口をつけ私がおかわりする。
 我が手を逃れうるマーボーは一品もない。我が目の届かぬマーボーは一品もない」


「打ち砕かれよ。
 失敗した物、腐った物を私が招く。私に委ね、私に学び、私に従え。
 休息を。汗を忘れず、熱意を忘れず、私を忘れず、私は甘く、あらゆる辛さを忘れさせる」


「装うなかれ。
 許しにはトウバンジャンを、信頼には少量の酒を、希望にはテンメンジャンを、
 甘さあるものには辛さを、水あるものには暗い死を」


「休息は私の手に。貴方の鍋に油を注ぎ印を記そう。
 永遠の辛さは、鍋の中でこそ与えられる。
 ――――許しはここに。受肉した私が誓う」





「――――“この料理に憐れみを”」Kyrie Eleison(キリエ・エレイソン)









もっとワケわかんねぇ!(;´Д`) ゴイーン










しかし・・・その詠唱が終わった瞬間、世界が紅くなった。









後書き

やってしまった。ユウキです。

言峰の詠唱見るために、ロードするのが面倒でした。

こんな話でも見てくださる人がいることに感謝いたします。

感想、非難、誤字脱字、など聞かせてもらえば幸いです

では、このへんで


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