fate もし17 (傾 学園青春ドラマ部活編 


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1: 久遠 (2004/03/16 17:47:35)

  
 注意1:fateもしは電波製なので全体的な話の流れなんてないです。
 注意2:今回も修羅場はないのです、すいません。
 注意3:キャラの登場の度合いは作者の好みによって、円相場の如く変化します。
 注意4:もしかしたら虎の扱いが悪いやもしれませぬ。
 
  以上の注意点に気をつけ読んでもよいと思った方は下へどうぞ。








 
 



 庭に花が咲いた

 一輪の可憐な花が

 すると中から親指ぐらいの騎士が出てきた

 「シロウお腹がすきました」

 ……サイズが変わっても言うことは同じらしい

 皆には黙ってご飯を食べさせる

 サイズがサイズだけに量はほとんどいらない

 うん、経済的だ

 こんなセイバーもいいかもしれない

 その時はそんなことを思った

 次の日目が覚めると庭一面に花が咲いていた

 この後は言うまでも無いだろう

 「シロウお腹がすきました」×庭一面の花

 どうやらセイバーは小さくてもエンゲル係数に大打撃らしい

 

 

 ……マジか?








       fate/stay night もし17
 
 
 「・・・・・・!?」

 ガバッ! っという擬音と共に勢い良く起き上がる。
 どうやら先ほどのことは夢らしい、
 最近こんなのばっかりな気がする。

 「……衛宮、私の授業で居眠りとはいい度胸だな」
 
 目の前にはどこぞの暗殺拳の如き構えの葛木先生がいた、
 
 
 「葛木先生、さすがにそれはやばいんで勘弁して下さい」

 うん、これをくらったら頭が落ちたトマトのようになる。

 「今回は見逃そう、だが次はないと思え」

 そう言って授業を再開する、
 どうやら助かったが、藤ねえに続く危ない教師だな葛木は、
 まーアレで中々生徒達からは人気があるらしい。
 周りの女生徒からは「葛木先生、かっこいいw」等と聞こえてくる。
 中には男子生徒から「あ、兄貴……w」とまで聞こえてくる。

 この学校は普通だと思っていたがどうやら思い違いらしい。

 等と考えていたら本日最後の授業である倫理が終わり、
 ホームルームまで終わっていた……いつのまに?
 担任である藤ねえの気配もしなかったが……これはどうでもいいか。

 放課後、慎二に誘われたため久しぶりに弓道部に顔を出すことにする。

 「あっ、先輩。
  もしかして部活に顔を出してくれるんですか?」

 桜に会いました……久しぶりに黒くないな。

 「ああ、慎二に誘われてね。
  お邪魔させてもらう」

 「ふふ、先輩のことを邪魔なんて思う人いませんよ。
  (兄さんにしてはいい仕事をしますね)
  部長も先輩に用があるって言ってましたし」

 「美綴が? なんだろ」

 行ってみれば解るか。


 
 「おっ! ようやく来たな衛宮。
  そうかそうか、ギリギリだったけどやっと部活に復帰する気になったか」

 ? 今なんか変な単語があったぞ。

 「おい美綴、復帰ってなんだ復帰って、
  まさかオレの部活登録消してないんじゃないだろうな?」

 「そうだけど?
  あーそうそう、明後日の木曜日大会があるから。
  団体戦と個人戦、両方エントリーしてるよ」

 ちょっと待て、

 「聞き捨てならんことをさらりと言うな!
  それにいつオレがエントリーしたんだよ!?」

 しかも平日に大会ってどうよ、
 明らかにネタがなくなってきたことによる苦し紛れな話の展開じゃないか。

 「藤村先生が"士郎が頑張ってくれるから優勝だーーー!!"
  って言ってたけど?
 
  なんでも教師内で今度の大会どうなるか賭けをしてるみたい」
 
 ジーザス! 
 神様、あの虎に天罰をダース単位で与えてやって下さい。
 そんでオレには幸せを下さい。

 「美綴、今オレがどういう状況か知ってるだろ?
  断っといてくれよそういうのは」

 「いやー、それがさ。
  校長が今度の大会でいい結果が出たらシャワー室付けてくれるっていうからさ
  部員達が張り切っちゃってね、
  それで優勝するには衛宮が必要だってことになって、
  そしたら"私に任せなさいっ!"って藤村先生が言ってこうなったのさ」

 とすると、
  
 「慎二もグルなのか?」

 「慎二? いや、あいつは知らないよ。
  なんだかんだで衛宮に甘いし」

 それについてはほっとしたのだが、
 どうしよう? 
 現在のんびりほのぼのしてるとは言え聖杯戦争中だしな、
 アサシンも出てきてないし、ここは断るべきか。

 「あ〜、悪いんだが断らせ――
  
 「あれ、士郎じゃん。
  大会のために練習なんて感心感心、我が家の食費のために頑張ってね」
 
 ――今この虎はなんていいやがりましたか?

 「おい虎、我が家の食費ってなんだ?」

 「虎って言うなーーーーー!!!!
  ……ゴホン、実は教師内でトトカルチョやっててね、
  今度の大会で優勝するのに今週の食費全部賭けちゃった、てへ」

 「…………」

 いかん、本気で殺意が芽生えたぞ。
 
 全工程終了――投影装填(トレースオフ フルバレット)
 27の宝具が唯一点を狙って発射準備を終える。
 よしこれで幾ら虎と言えども問答無用に殲滅できるだろう。
 女の子には優しくなんて藤ねえには適用外だよな親父?
 そうだよな? よしそうだ!

 オレがかなりてんぱっていると、
 
 「まーいいじゃないか衛宮、
  息抜きだと思ってさ。
  大会で優勝したらなんかご褒美上げるから頑張んなよ」

 美綴、今のオレには慰めにならんとですよ。  

 「じゃあ美綴に膝枕でもしてもらうか」

 オレの口はそんなことをのたまった、
 どうやらまだ沸騰しているらしい。

 「…………」

 美綴も顔を真っ赤にして無言で怒っている、

 「……先輩、膝枕ぐらい私がしてあげますよ。
  いえ寧ろそれ以上のことをしてあげます」

 おう桜さん、さっきまで白かったのに何時のまに黒くなったのですか?

 「むむ、いつの間にか私を無視して良い雰囲気に……。
  私も混ぜなさーーーーーい!!!」
 
 虎、今お前に発言権はない大人しくしていろ。
 


 弓道場から空を眺める。

 
 ああ今日はこんなにも……曇り空かよ。


 続く・・・のか?


 あとがき
 どうも久遠です。
 聖杯戦争? なんですかソレ?
 そんなことよりも弓道って良いですよね、こう燃えるというか萌えるというか。
 今回のSSは何気に書いていて楽しかった気がします。
 どうか笑って、もしくは見なかったことにして見逃してくれると助かりますです。


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