いぬみみせいばーい慮綟談(M:犬耳セイバー 傾:ほのぼの・コメディ)


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1: てぃし (2004/03/10 23:31:31)


――◇後日談(5分後)



「おっ、セイバー。お腹、すごい出っ張ってるぞ」

「な! シロウ! さわらないでほしい!」

「うわー、これ何が入ってるんだよ」

「さ、先ほどの料理に決まってるではありませんか!」

「え、ホントにか?」

「当たり前です!」

「でも、なんか妊娠してるみたいだぞ、これ。うりうり」

「ゃ!……だめ、ですっ!」

「なんか、ぽっこりって感じだなあ、うわっ、暴れるなって」

「シロウ! 止めてほしい! こんな、ひどいです……」

「ええい、人の金でさんざん食べたんだ、少しはその成果をみせるんだ!」

「そんな無体な!?」

「おっ、なんか音が手に響いてる。セイバー、耳つけていいか?」

「絶対に断ります!!」

「ほら、どんな音するか聞いてみたいし」

「そんな必要ないです!!」

「予行演習みたいなもんさ、試してみない?」

「……」

「ん?」

「…………………………よ、予行演習、ですか」

「うん」

「……」

「お?」

拘束されていた手が解かれる。

両手が自由になった。

俺は後ろから抱きしめていた状態を解き、セイバーの身体を半回転させた。

ふたり向き合う形になる。

彼女は、恥ずかしそうに顔を横にそむけていた。

「あの」

「お、おお」

「………いいですよ」

お腹を俺に見せていた。

「う、いいのか?」

逆に俺の方が躊躇した。

セイバーは、ごくかすかに頷く。

道端で、膝を着いて、中腰になった。

幸いなことに人はいない。

「……」

服をちょっとたくし上げる。

「シ、シロウ!!?」

「え、だってこうしないとちゃんと聞えないだろ?」

「そんな事ありません!」

「いいからいいから、いくよ」

すばやくセイバーの服を上げて、密着する。

「きゃっ!?」

顔を横にして、そっと耳をつけた。

「……」

「……」

「……」

「……」

頭の後ろを、セイバーの両手が包んできた。

周囲から俺を隠そうとする動きだったが、それでも、その手は優しかった。

セイバーが恥ずかしそうに、周りをきょろきょろ見渡してるのが分かる。

静かに目を閉じた。

「あー、なんかぐるぐるいってる」

「むっ、シロウ、失礼です!」

「失礼なもんか、元気な証拠だろ」

「ううっ!」

「セイバー、唸るなって」

「唸ってません!」

「あと、なんだかんだ言って尻尾振ってるだろ、振動が伝わってるぞ。意外とセイバーもうれしい――って痛い痛いっ!」

「うううっ!!」

「わ、悪かったって」

……後頭部に糾弾する視線が刺さってた。

それに耐えながら、セイバーの腰を抱える。

「……」

「……」

「……」

「シロウ…」

「うん?」

「予行演習、なんですよね?」

「うん」

「あ、あの、なんの、ですか?」

「セイバーが俺の赤ちゃん産む時の」

即答した。

おっ、なんかすごい音がした。

俺は膝をついた状態のまま、セイバーを見上げる。

「うわ、顔、真っ赤じゃないか」

「だ、誰のせいですかっ!?」

「俺のせい?」

「……」

セイバーは、む〜っ、という顔で睨んでた。

それから、ふとバツの悪い顔になり。

小さな声で喋ってきた。

「シ、シロウがどのように考えているか知りませんが、それは凛に対する裏切りですし、許されることでもない。そ、それにシロウは学生ですから色々と問題があります、せ、せめて高校をでるまでは待たないといけませんし、法律的にも私は戸籍がありません。日本のことについても知らない事が……」

「……」

「シロウ!? なぜ黙って私を見てるのですか!? わたしは…」

「ん」

「ひゃっ!!!!??」

セイバーのお腹にキスをした。

「さて、行こっか」

立ち上がる。

そのまま、2・3歩、進むが。

「ん?」

セイバーは硬直してた。

「ふむ……」

少し考え。

「セイバーのお腹って、けっこう、ぷにぷにしてるんだな」

進む。

後ろから、意味にならない叫び声と手を振り回す気配が伝わった。

魔力もすごい勢いで凝縮してる。

まあ、なんだ、命の危機みたいなので走り出そう。






―――――――――――――――
あとがき

えー、どうも続けて読むと食い合わせが悪いというか、ぜんぜん違う雰囲気なので、別のスレッドにしました。
……むしろ、後日談の方が本編な気もします。
レストランは高い所は行ったことが無いので、適当です。
おそらく、でーとへんはあと1・2話で終わります。

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