fate もし外1 (傾 シリアス?


メッセージ一覧

1: 久遠 (2004/03/06 21:05:50)

 注意1:本編と違い士郎君の一人称ではありません。
 注意2:こんなのは美綴さんじゃないと思った方はどうかお忘れ下さい。
 注意3:オリジナルというか電波設定です。矛盾点は気にしたら負けです。
















 




       fate/stay night もし外伝1 美綴さんの事件簿または02補足

 interlude 外伝1


 今日は朝から衛宮に会えた。

 朝練のため確認はしていないが今日の運勢は上位に食い込んでいるに違いない。

 昨日の慎二の馬鹿さ等吹き飛んでしまった。



 ああ、認めよう私、美綴綾子は衛宮士郎にひかれている。



 最初に会ったのは弓道部での最初の日、その日は一年生でも経験者や自信のある者は射をやらせてもらえた。

 もちろん武芸全般に心得があり自信もあったため私も挑戦した・・・結果は惨敗。

 的にすら届かず途中で落ちてしまった、まー初めてなら飛んだだけましだろうと思った。


 そんな中


 ヒュッ!    ダンッ!


 初めて的に的中する音が聞こえた。


 それをしたのは、同じクラスであり、なぜか目を引いた男子生徒

 衛宮士郎だった。

 経験者なのだろう、その立ち居振る舞いは見本を見せてくれた先輩よりも堂々としたものだった。

 そのまま彼を見ていると担任であり顧問でもある藤村先生が近づいていく、誉めるのかな?

 と思っていると

 
 「へ〜やっぱりすごいわね士郎は、

  初めてなのに一発必中!
 
  うん、お姉ちゃんは鼻が高いぞ!」


 などとのたまった。

 武芸に関して私より上はいくらでもいる、

 なのに・・・

 私の中で炎が立ち上る。

 ああ、これが悔しいと思う感情なのかな?

 その時、衛宮士郎は私の中でライバルとして登録された。


 
 
 その後あいつに勝てないまま一年が過ぎ、

 二年になったある日あいつは唐突に部活を辞めてしまった。

 私はその時、卑怯だ、これでは勝ち逃げではないかと衛宮に噛み付いた。

 だが

 「それは違うよ美綴。

  オレが思うに弓道は自分との戦いだよ。

  的に当たるかどうかとかは問題じゃない。

  その射が自分にとって納得いくかどうかなんだと思う。

  的に当たるのはその結果でしかないんだし。

  だから他者を相手に勝ち負けは関係ないよ。」

  
 そんなことを言われてしまった。

 完敗だ、全く持って完敗だ。

 そしてこの時からだろう衛宮を異性として意識しだしたのは・・・。


 キ〜ンコ〜ンカ〜ンコ〜ン

 
 などと過去を振り返っていると予鈴がなる。

 あ〜遅刻かなと思いながらのんびりと、着替えるために弓道場にむかう。




 そして放課後慎二が真面目に言いつけを守っているかが気になり弓道場に行くと、

 そこには弓を構える我が意中の人物がいた。

 心臓の鼓動がとてもうるさい、

 久しぶりに見る彼の射は私にとってなによりも素晴らしいものだった。

 何故彼がいるかは見当がつく。

 おおかた慎二に押し付けらたかなにかしたのだろう。

 だが今だけは誉めておく、グッジョブ慎二!

 
 どれほどの時間見惚れていたのだろう、気がつくと衛宮は帰り支度をしている。

 声を掛けて一緒に帰ろうかと思考していると

 何か金属を打ち合う音が聞こえる。

 無性に気になって音がするほうに行って、後悔した。

 
 目の前には赤と青が人外の戦闘をしている。

 いや、あんなのは私にとって既に戦闘とは呼べないレベルに達している。

 理解の範疇を越え唖然としていると、空間が軋んだように感じた。

 
 ・・・気持ちが悪い・・・吐き気がする・・・。

 駄目だ、これ以上この場にいたら私はきっと壊れる。

 無理矢理足を動かし少しでもこの場から離れようとした時、

 
 「誰だ!?」


 青いほうに気づかれた、心臓が止まる、血液が凝固する、脳が思考することを拒否する。

 だが長年連れ添ってきた体は生存本能に従い校舎に向かって走り出す。

 階段を登り廊下にでて、目の間に青がいた。


 「ちっ!女かよ、胸糞悪い!」


 青が吐き捨てるように言う。

 ああ、私はここで死ぬのだと悟ってしまった。

 せめて痛みがないようにしてもらいたいものだ。

 などと思っていると幻覚が見える。


 青の向こう側に、


 私の正義の味方がいるのだ




 Interlude out



あとがき

 どうも久遠です。

 何故か番外編。

 もう何も言う増すまい。
 
 どうか笑って、もしくは見なかったことにして見逃してくれると助かりますです。


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