シロウリーナ 鯖挽歌編


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1: F★G (2004/02/15 01:34:00)[heavysigimi at hotmail.com]




  桜を助けるがために、壮絶な戦いの果てにその命を終えた魔術師。衛宮士郎…

  だが、イリヤスフィールの身を挺した第三魔法は士郎を再生させる。

  しかし、起源であるユスティーアのそれに達する事が出来ずに、彼女の言葉の通り、
  不完全に終わってしまう。

  果たして彼は復活する事ができたのだが。

  「オッス。オラ、華の精霊シロウリーナ! いっちょやってみっかっ!」

  ………何か変なままだった。


  【シロウリーナ・シロウリーナ・シロウリーナ】 驚愕の第二回。
                        〜守護者達への挽歌〜
【ネタバレ放題・全クリ・サイマテ熟読推奨】




【Case-01】   赤い外套のアチャ。   の場合

   
  聞いてシロウリーナ〜♪ちょっと言いにくいんだけっど、
  
  聞いてシロウリーナ〜…


  「よっと…」

  「…何者だ。ここは英霊の眠る安息の地、仮初の棺。そしてその上に、私が展開
  した固有結界の中…来客は神か、根源か。或いは悪魔か。…って。花?」

  「俺はお前で、お前は俺。だろう? 英霊・エミヤ」

  「むっ……まさか。貴様は―――」

  「どうも、皆のアイドル。シロウリーナで〜っす」

  「…ちょっと待て。どういう事だか説明してもらおうか、衛宮士郎」

  「ああ、お前の言ったとおり。ツケが回ってきてな」

  「ほう、それはよかった。私にとっては願ったり叶ったりだ。で?」

  「見事、色々阻止して、桜を救ってみせたんだけど…な」

  「む」

  「結果…な」

  「……そうか。お前も―――」

  「こ〜〜〜んな立派な花を咲かせることが出来ましたっ!」

  「……待て、貴様」

  「太陽さん大地さん水さんありがとうっ! 僕は元気ですっ!」

  「(プチッ)……同調、開始…」

  「おいおい、突然何を―――」

  「一つ、言っておこう。私は千載一遇の機会を逃して、結局まだこんな辛気臭い所に
   居るんだ」

  「そうだな」

  「馬鹿だ阿呆だ、ええいいっそこの手で止めを刺してやりたいと思っても、腕を貸し
   与えることで、また新しい道を切り開いてくれるなら―――」

  「……」

  「私と…同じ轍を歩まない其れはどうなるか。と。多少なり思い描いてみたり…」

  「おお、そうだったのか」

  「それが……」

  「んっ?」



  「何故花なんぞに成り下がっているっ!!!! 衛宮ぁっ!」



  「ふっ。剣を収めろ。アーチャー。所詮は偽物、任意、アレ以外の何か。お前では俺
   には勝てない」

  「…何をどうすれば、そんな言葉が思いつくのか。脳に異常をきたしたか」

  「好きに言ってろ、…」

  「ていっ!」

  グンっ―――!!!

  「仕方がないか…」

  「不本意だが、ここで果たさせてもらうぞ、我が恨みっ!」

  「―――――――――――― I am the bone of my flower」

  「………なっ!?」

  「■■■… unlimited flower garden…【無限の花園】」

   ゴウっ!!

  「私の固有結界…【無限の剣製】がお花畑にっ?…ああっ、爽やかな高原の風、悠久
   を覚えるほど暖かき太陽の光…なっ、数多の武器が農耕具にっ!」

  「今のうちに満喫しろ、気付けば終わっている…」

  「しかし、固有結界は心象世界。他者の深層を上塗りするような暴挙を行えば、貴様
   の身もっ!」

  「…ふぅ。俺は無事だよ。色々と、な」

  「色々ってなんだぁぁぁぁぁっ!」

  「…大人の、事情さっ(はぁと)」


         −*−

  「不毛だ…私は何をやっているんだ…」

  「いやぁ…空気が本当においしいなぁ…」

  「答えろ。何故…花なんだ?」

  「いや…それは…イリヤに聞いてくれると助かるんだが」

  「その本人は何処だ」

  「えっと……天国?」

  「彼女なら、地獄じゃないのか? あれだけの悪行を重ねたんだ。知らなかったで済
   むはずがあるまい。」

  「うわ、酷い皮肉。自分だって嫌いじゃないくせに」

  「どういうことだ。今の発言、撤回しろ」

  「微妙にサイマテ天敵リストに載ってるけどさ。俺と同じなんだろ? ならいい意味
   で弱点。だろ?」

  「それは仮説に過ぎない。推測で塗り固められ、確証は思い込み。時間と経験が俺を
   変えたんだ。エセ平和主義者と同じにするな、小僧」

  「くっ…あんた、やっぱり嫌いだ」

  「それはよかった。私も同意見だ」

  「――――――――――――」

  「―――――――――――――――――――――」

  「「 …くっくっくく・・・ 」」

  「おい、アーチャー。どうしてこう」

  「そっくりなんだろうな。私と、貴様は」

  「ああ、同一人物だしな。元は。仕方が無い」

  「諦めるのか?」

  「…ああ。花になったついでに少しゆとりを持とう」

  「…で、まあ。お目出度くお花になって、お前はこんな所まで何しにやってきた」

  「いや。どっちかっていうと俺が呼ばれたみたいだ。こんなナリで話ぐらいしか聞け
   ないが…悩み相談あるか?」

  「いや、特にはない。いや、なかった。 どうでもよくなった」

  「そうか…よかったな」

  「ああ」





   聞いてくれてあーりがっとシロウリーナっ♪





  「しかし花はないだろう。花は」

  「ほっとけ。赤いのに能力三倍でもない、武器捏造フェチサーヴァントのくせに!」








【Case-02】   青紫超物干し竿。  の場合

   
  聞いてシロウリーナ〜♪ちょっと言いにくいんだけっど、
  
  聞いてシロウリーナ〜…


  プルルルルルル……ガチャン。

  「もしもし」

  「申し申し」

  「こちらシロウリーナの『ちょっと聞いてYO!しょんぼり生電話』です」

  「宜しくお願いします」

  「お名前と御年を?」

  「佐々木と申します。齢は…享年…400歳ぐらいです」

  「400…と。それではお悩みのほうどうぞ」

  「その…うちの主人なんですが」

  「どうしました」

  「所謂…関白亭主で…横暴で。私を無理やり呼び出して置きながら放置したり」

  「へぇ…」

  「ちょっと口答えしたくらいで、腹に穴を開けたり…」

  「じゃあつまり、貴方は旦那さんに、ドメスティックバイオレンス。家庭内暴力を受
   けているわけだ」

  「私が一人家で帰りを待っていても…その間主人は別の男と一緒に…」

  「それは、浮気って事ですよね? そうですよね? なんてこった…」

  「夫は、離婚暦が…。前のが…その…」

  「まさか、行方不明とか、変死とか言い出すんじゃないよね、佐々木さんっ?」

  「…………」

  「……ご主人、職業は?」

  「魔術師…とか称して、人々から色々巻き上げてるみたいで」

  「あーあ。そりゃ詐欺師っていうんだよ、奥さん」

  「はぁ…最近、子供が腹を突き破って出て来たんですが…」

  「お子さんが一人…と。可愛い時期でしょう?」

  キュッキュ…

  「ええ…でも…その子も、何でも欲しがって…近所のお爺さん達に甘えて他の人から
   物を奪ってるらしく…」

  「なんと…」

  「何か、いつも子供とお爺さんと、真っ黒い服の人が………」

  「あ、あ…奥さん、泣かない泣かない」

  「私…、もうどうしたらいいのか…」

  「でもね、奥さん。そんなことになっちゃう前に、何かあったんじゃあないの?」

  「昔…その、若い燕がいました」

  「ほら〜」

  「一人で…あんまり退屈だったものですから…」

  「じゃあ、彼とは」

  「大分前に、バッサリぶった切ったんですが…」

  「他には、何かあるんじゃないの?ここ最近で」

  「特には…あ………」

  「何か、まだ心当たりがあるの?」

  「その…最近、時々家を尋ねてくれる…若い外人のお友達が出来て…」

  「でもね、会場の皆さんっ。これは彼女は悪くないですよっ! 仕方が無い」
  
  「あの、その方、多分女性…」

  「いいのいいの誤魔化さなくても。寂しかったんだよね。解らなかったんだよね?」
  「それね、奥さん。離婚した方がいい。はい、ここで一旦コマーシャル」





   夜に飛び込め、さーヴぁんとテレビ♪





  「時に、花よ。これも一興と思い今暫く付き合ってみたが、満足か?」

  「…ごめんなさい。調子ぶっこいてました」

  「…しくじったのか?」

  「…割と」

  「そうか…」

  「「 … 」」





   聞いてくれてあーりがっとシロウリーナっ♪





  「…ぎゃふん」








【Case-EX】   鉛色の中の人→黒く鈍く光るヤツ  の場合

   
  聞いてシロウリーナ〜♪ちょっと言いにくいんだけっど、
  
  聞いてシロウリーナ〜…


  「我が名はヘラクレスっ!!」

  「ちょっと待て、中の人」

  「どうした、若き益荒男よ」

  「あんた本当にアレの中の人か?」

  「いかにも…と、いいたい所だがそうではない」

  「と、言うと?」

  「今回の…なんといったか」

  「…アインツベルン。か?」

  「そう。その一族の強大な魔力の御陰で望むがままに、ぐれいとでマッシヴだったが、
  マイハニー・イリヤがいなくなってはな。誇らしい大胸筋ともおさらばだ」

  「待て、魔力量と筋肉量は関係な…」

  「で、今回は周囲のマナを拝借しての特別出演なのでな」

  「……」

  「で、今回の質問なのだが…」

  「………」

  「おいっ!」

  「ああ、すまんすまん。お兄さん光合成が足りなかったみたいで。で、質問は」

  「イリヤたんを複製してください。いっぱい」

  「却下。氏ねロリ●ンサーヴァント」





   聞いてくれてあーりがっと



  「何故だっ!」

  「だから、一方通行相談でお願いとか教えてとかじゃないっ!」

  「そうか…残念だ」

  「……………」

  「時にっ!」

  「まだ…何かあるのか…」

  「サイズは小さいが、このバディも中々っ…そうは思わないか」

  「まあ…男の子なら一度は夢を見るかもしれないが…」

  「そうであろうっ! 力 の 象 徴 っ !」

  「だがしかし、なんで…」

  「貴殿が、前回言ったのだ」

  「何と」

  「虫よ来い。と」

  「…………」

  「虫を触媒に出来るサーヴァントは我ぐらいであろう」

  「はぁ」

  「そうしたら! 無茶な現界で自分が虫だ! わーっはっはっは!」

  「さいですか…」

  「ふあーっはっはっはっはっはっはっは!!!!」

  「……………」

  「刮目せよ! この黒く光る角【ないんらいヴす】から繰り広げられる剣技っ!」

  「………………」

  「豪快に! しなやかに! さぁっっ!!」





   聞いてくれてあーりがっとシロウリーナっ♪





  「…なんで甲虫なんだよ……」

  「Semper Fi ! Do or Die ! Gungho! Gungho! Gungho!」









【次回予告とか】
すいません。本当にすいません。もうしません。だから許して。
そんな陳腐な台詞が悉く似合いそうなマキリの魔術師ご一行にズームイン。

する、予定だったんですよ。今回は。

素人としては、感想をもらえたことが嬉しくて。

NORI様のご意見にそって、サーヴァント編にしてしまいました。が。
ど う し て こ い つ ら な の か 。
それは、大宇宙の電波のせいです。

華麗麻婆様、はい。すいません。解りにくいです。
…今回のポストさっちんトトは、三枝ユッキーでファイナルアンサーしてほしい。と。
勝手に思っています。

RON様 タダでさえ悩みのありそうでなさそうな人間ばかり。
カラミもいっそ月姫人間の方が楽しそうな気もしなくも無いです。
…GJ。って、どういう意味なのでしょうか?(スイマセン…)

(書き込み順で失礼しました。)

そして、その他此処まで呼んでくださった皆様。有難うございます。
恐らく大半の方々は「一発屋か…」としょんぼりしているでしょう。
F★Gです。

前回は、初投稿。
ここの読み人であるtao氏から「やってみないか」と言われて、叩かれる事覚悟で
やりました。
翌朝、11時までに1000超えたらラーメン奢ってやるよ。と言われて開いてみれば
2200。その晩には3000を飛んでいて、今確認したら4000でした。

もう、本当に感謝感謝。ただそれだけです。

これと、次で、もし皆様に好評がいただけるようでしたら、真面目な方も
やってみたいなあ。と思っています。

…ライダーさん一筋なので、ライダーさんになるかと。(笑)

きびっしい感想を待っております。



Taoのぼやき
F★Gさん、ラーメンおごるが替え玉は2杯で勘弁してください。

P.S
今度は何Hit逝こうがおごらんからな。


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