月姫 ムーンクライシス〜予告編〜(傾 ガンダムパロディ)


メッセージ一覧

1: 恋思川 幹 (2002/08/08 13:28:00)[xiaodao82 at hotmail.com]

志貴「それじゃあ・・・行ってきます。啓子さん」
啓子「暇ができたら、たまにはもどってきてね」
志貴「はい」

シエル「埋葬機関のエクソシストのシエルです。よろしく志貴くん」

シエル「教会の保守派の人々は志貴君が思う以上に臆病なんです。この街に
も私以外の監視人が潜り込んでいます。例え、冗談でも言ってはならない事
があるのを知って置いてください」
志貴「はい」

ネロ「シキよ。使いの者が来ている」
シキ「売り込みか? モノになるなら引き取れ。払いは遠野の連中に廻して
おけ」

シエル「ご両親? まだご健在ですか?」
志貴「いえ、10年前に事故で死にました。それ以来、遠縁だった有間の家
でお世話になってます」
シエル「正式に養子にはならないのですか?」
志貴「えっ。ええ、今の関係に馴れてますし、きっと啓子さん達も今さら・・・」
シエル「あら。そんな事ありません。それに今世界で一番あなたのことを心
配している人ではないでしょうか?」

有彦「おい、レンの頭をなでとけよ。ちょっとしたまじないだよ。生きて帰
れるようにな」

時南「七夜の息子か・・・なんと因果な・・・」

秋葉「琥珀! 裏切るつもりですか?」
琥珀「裏切る? とんでもありません。私はあなたのお父上である槙久様に
虐待を受け続けてました。その血族に復讐するのは正当な行為です。すべて
の遠野の血筋を抹消しようと言うシキ様のなさっていることは痛みを伴う浄
化です。私はその手段として遠野にいたに過ぎません」
秋葉「あなた!」

秋葉「みんな死にました! 私の為に! 遠野の名のために!」
志貴「だから・・・だからなんだって言うんだ! お前が生きているのは自
分のために死んで欲しかったからじゃないだろう!」
秋葉「兄さんには残された人間の気持ちはわかりません」
志貴「俺の本当の両親は遠野の襲撃で死んで!! 俺だけが一人残されたん
だぞ!」
秋葉「!!」
志貴「でも俺はまだ生きている! いつまでも死んだ人の事ばかり考えてい
ちゃ駄目だ!」
秋葉「お願いです。もう話しかけないで下さい。私は遠野の名と共に滅びま
す」
翡翠「その必要はありません」
秋葉「!! 翡翠!」
翡翠「ご無事で安心しました」
秋葉「時南先生が守ってくださいましたから」
翡翠「そうですか。彼は何もしらないままで幸せでした。秋葉さまは遠野の
血など受け継いでいません。本当は槙久さまが養子にされた子どもの一人な
のです」
秋葉「一体何のこと・・・私は遠野秋葉として過ごした子ども時代の記憶も
覚えているわ」
翡翠「それが暗示による刷り込まれた記憶でない保証はありますか? 私ど
もが欲していたのは、遠野秋葉の名前であり、あなた自身ではありません。
共に滅ぶ必要はありません。あなたを、自由です。真実を知っていたのはほ
んのわずかです。秋葉さまはよくやってくださいました。こころからお礼を
申し上げます。もう会うことはないと思います。失礼します。最後の秋葉さ
ま」
秋葉「そんなことって・・・私がどこの誰かもわからない偽者だったなんて・・・」
志貴「お前には俺がいる! 誰であってもかまわない! 俺がお前を守って
やる! さあ、来るんだ!」
秋葉「私が偽者であっても、ですか?」
志貴「お前が生きているかぎりだ!」

シキ「どんなに望み焦がれても圧倒的な力の前にねじ伏せられる! その苦
しさを思い知って死ぬがいい!」

志貴「すまない・・・お前を救ってやることが出来なかった」
秋葉「いいえ、そんなことはありません。ありがとう」
有彦「おおっと! あきらめるにはまだ早いナリよ!」
ななこ「おどりゃあぁ!」
有彦「はっ、ななこもこういう時には使いであるな! さあ、帰ろうぜ!
親友!」

シキ「くそっ! ここまでか・・・おやじ・・・俺は最後まであんなたを…
許さなかったぞ!」

朱鷺恵「翡翠さん、あの秋葉さんは・・・私達は偽者を相手していたのです
か?」
翡翠「その質問は愚鈍だと思います。命を懸けてまがい物にお仕えする馬鹿
がいるものでしょうか?」

シエル「若さです。負けたのは若さだけです」

秋葉「私、一般家庭で暮らしているかしら?」
志貴「大丈夫! 俺の両親(養父母)もお前のことを喜んでくれるさ」

後書き
松浦まさふみの「ムーンクライシス」の台詞を、
月姫キャラに置き換えて並べてみました。
本当にそれだけのものです。


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