置換現実   プロット版


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1: into (2002/03/30 06:50:00)[terag at pop06.odn.ne.jp]


 白。
 それは死の色だと誰かが言った。
 成る程、眼の前にいる自称現実不適合者の少年は、
 白によって自身の死を生まれながらに決定されている。


                                   死に至る病。
                   生まれ出ずる瞬間から死に往く定めを持つ全て。
                          ならば生に何の意味があろう?
                  死ぬ為に生まれてくるのか、生きる為に死ぬのか。
                        其処には道はなく、唯、未知が潜む。


 螺旋構造。
 捻られた奇妙なオブジェ。
 閉じた輪でありながら、絡まり解ける構造。
 もし螺旋を崩せたなら、この世界の果てを視ることが出来るのか。
 少女は目を凝らし、世界を兇る。


                                   歪んだ現実。
                    誰もが意識せずにしている矛盾だらけの根元。
                     望まぬコトですら想い描く、意思あるモノ。
                 置換されることのない現実にこそ、唯一真実がある。


 永遠。
 それはただ言葉でしかない。
 何処にでもあるようで何処にもない儚い蜃気楼。
 全て死に至る病より派生する定め。
 ならば。
 永遠を創るには輪を創る以外に方法がない。
 砂で出来た脆い輪と知りつつ男は追う。


                                       罰。
                             それは何処にもないモノ。
                   誰もが自分以外には与えることが出来ないモノ。
                ならば、社会の定める罰とは果たして何処にあるのか。
                            そんなの決まり切ったコト。
                    罰とは罪を犯していない者達の為にあるのだ。








     両儀式という初めに奪われ、
        黒桐幹也という経過を経て、
           死を視るという回り道をし、
              置換された現実の中において、
                 浅上藤乃は永遠へと至る未知を登る。
                     行き着く先には断罪の澱のみが待つ。




「常に俺達が感じている現実はずれているんだ。本当の現実ってのは何処にもない。
 この世にある者は全てが不確定で、不安定だ。
 確かなモノはたった一つだけ。
 それを見ている俺達が、見え方によって現実を歪めて曲げる。まるで螺旋模様に。
 置換を取り除いた現実。
 其処にこそ、全てへと至る未知がある───────────」







                  置換現実
                   (プロット)










 ……ごめんなさい(汗。
 何となくノリで書いてしまいました、置換現実。
 空の境界の浅上藤乃のSS……になる筈です(汗
 彼女が主人公のSSは未だ見たことがないな……可愛いと思うんですがねー(w
 といっても、現在「蒼ノ姫 月ノ香 ソノ、カケラ」を書いてる途中でして……
 寄り道してもいいモノかどうか焦ってます。
 ……どうなんでしょう?

                                into


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