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夜はこれから

                      からたろー


「ん……んふ……ふぁ…………はっ……あ、あぁぁ……」

 合わせた唇の隙間から、秋葉の熱い吐息が漏れる。
 離れの土間。
 扉を後ろ手に閉めるが早いが、俺は秋葉を壁に押し付けた。
 下校したばかりなので、俺も秋葉も制服姿だ。

「あ……んっ……う……」

 カバンが邪魔だ。
 キスを中断して、秋葉に声をかける。

「カバン、貸して」

 自分のカバンを上がり框に放り投げ、続いて秋葉のカバンを奪い取る。
 こちらは少し遠慮して、俺のカバンの上にぽんと置く。
 秋葉の両手首を掴んで引き寄せ、改めてキスする。

「ふ……はぁふ……んふ…………あ、にい……さん……」

 そっと顔を離すと、秋葉は早くも目を潤ませていた。
 うんうん。可愛いじゃないか。
 ……日頃がきっついだけに、ね。
 もう一度キス。
 さっきよりも、強く。

「ぁむっ……ぅぅ…ん……はぁ……はぁ……ふっ……んぅ……っ!」

 秋葉の手首を放し、両手で制服越しに秋葉の薄い胸を揉む。
 加減も技巧も何もなしに、思うまま。

「いっ、痛……っ!に、兄さん、そんな強くしないで下さい」

 秋葉が首をのけぞらせるようにして唇を離し、俺を睨んだ。

「あ。悪い。……これくらい、かな?」

 今度は主に掌でこねるように押し上げてみる。

「は、はい。そのくらい……んむっ……!」

 右腕を秋葉の首に回して顔を引き寄せ、深くキスする。
 舌で唇をこじ開け、舌で秋葉の口の中を蹂躙する。

「んんっ…………」

 秋葉の方から、舌を絡めて来た。

「む……はぁ……んぅ……ぅあ……あ……」

 吐息に混じって、ぴちゃぴちゃと舌の絡む音と、じゅるじゅると唾液を啜る
音が、ねちっこく、響く。
 秋葉が両腕を俺の首に回し、強く抱きついて来る。
 そのせいで、秋葉の胸を揉む俺の手に加わる圧力が増す。
 さっきは痛がった秋葉だが、もう気にならないらしい。
 指を立てるようにして秋葉の薄い胸を掴む。
 指が滑った。
 鷲掴みに出来るほどのボリュームはないか、やっぱり。
 それなら、と。
 秋葉の薄い胸に当てた右手を下に向かって滑らせて行く。

「きゃ!」

 お腹まで来たところで、秋葉がくすぐったさに身をよじった。
 身を引こうとした秋葉を、腰に回した左手で引き戻す。
 制服の裾から右手を突っ込み、じかに秋葉の平らなお腹に触れる。
 指先をわさわさと細かく蠢かせてやると、秋葉がさっき以上に反応した。

「だ、だめっ!……く、くすぐった……んんんん……っ!」

 唇を押し付けて悲鳴の後半を吸い取る。
 そうしておいて、制服もろとも右手を押し上げ、ブラジャーの上から秋葉の
ちちを掌で覆う。
 秋葉の場合、走ってもちちが揺れないんだから、別にブラジャーをする必要
なんてないと思うんだけど。
 秋葉にばれたら張り倒されるようなことを思いつつ、固い感触の下に隠れた
柔らかさを探る。

「ふ……っく……ぅ……」

 焦れたように、秋葉が背中を反らせ、胸を突き出した。
 掌に、秋葉の胸が押付けられる。
 よろしい。
 一度右手を抜き、制服の裾とブラジャーのカップをまとめて掴んだ。
 ぐいっと、ちちの上に捲り上げる。

「んぅぅっ!」

 既にぴんと勃っていた乳首を擦られて、秋葉がくぐもった悲鳴を上げた。
 ちょっと痛かったみたいだ。
 唇を放し、聴いてみる。

「痛かった?」
「はい……」

 秋葉は小さな声で恥ずかしそうに答えた。

「ごめん。それなら―――」

 途中で言葉を切り、背中を丸めて秋葉の胸元に顔を寄せた。
 そっと、唇で左の乳首に触れる。
 それから、舌先で転がすように愛撫する。

「うぁ……っ!」

 秋葉が苦しげな声を上げた。

「痛かった?」

 今度は、ちょっとわざとらしい聞き方だったかもしれない。

「い、いえ……大丈夫です。何でもありません」
「そっか。それじゃ、続けるよ」

 言い終えるより早く、右の乳首を左手の人差し指と親指で摘み、左の乳首に
歯を立てていた。

「い、嫌ぁ……あぅぅっ!」

 一転して、今度は指先と唇を柔らかく使い、焦らすように刺激する。

「う…………ん………」

 強く、そして弱く、秋葉の乳首を執拗に攻めながら、俺は左膝を上げた。
 左膝を秋葉の揃えた膝の間にねじ込んで、脚を開かせて行く。
 そのまま、左膝を秋葉の制服のスカートに侵入させ、さらに上へ。
 壁に寄りかかった格好の秋葉に身体を寄せて行く。
 秋葉はずり上がるようにして圧迫から逃れようとした。
 俺の首に回されていた秋葉の両腕が緩み、肩のあたりに滑り落ちる。
 しかし、俺の肩を押しのけようとはしない。

 左手で秋葉の乳首を愛撫し続けながら、俺は顔を上げた。
 少し上に戻って首筋のあたりに唇を這わせる。
 そうしながら、左膝を秋葉の太腿の付け根あたりに押し付ける。

「あ……」

 俺の膝が秋葉の股間に触れた瞬間、秋葉がびくんと身を縮めた。
 学生服のズボン越しに、じんわりと熱く湿った感触が伝わって来る。

「何だ、秋葉。おまえ、もう濡らしてるのか?」
「に、兄さんっ!」

 秋葉は憤慨したように抗議しかけたが、次の瞬間。

「ひっ!」

 秋葉は甲高い悲鳴を上げた。
 俺が右手を秋葉のスカートに侵入させ、太腿の内側を撫でたからだ。

「そんなことないって?」

 聞き返しながら、右手を太腿に沿って這い上がらせて行く。
 指先に感じるごわごわした感触は、濡れては乾きを繰り返した愛液だろう。
 太腿の付け根あたりまで上ると、それが熱く濡れたままになる。

「凄いな。もうとろとろだ」

 秋葉の首筋に沿って唇を持ち上げ、耳元で言う。

「秋葉……俺と下校してる時は、いつもこんなにしてるのか?」
「そ…そんなこと……」
「そんなことないって?」

 聞きながら、揃えた人差し指と中指で秋葉の膣口を抉るように圧迫した。

「……っ!や、やめ……あ、あぁぁぁ!」

 パンティの上からでも、かなりきつい刺激だったみたいだ。
 秋葉が爪先立って身体をずり上げ、俺の指から逃れようとする。
 でも、逃がさない。

「そんなことないって?」

 俺は意地悪く繰り返した。
 その間も、右手は秋葉の恥ずかしいところを前後に往復し続けている。
 左手は、親指で秋葉の乳首を転がし続けている。

「そっか。濡らしてないのか。だったら、おもらしでもしたのか?秋葉?」
「違いますっ!」

 秋葉は即座に否定した。秋葉にとっては、そういう質問をされること自体、
遠野家当主としてのプライドが許さないのだろう。
 だからこそ、こうやってからかうのが愉しいわけだけど。

「でも、こんなに濡れてるんだよね」
「それは…………」

 秋葉が唇を震わせて言い淀んだ。

 まだ明るいうちから、こんなところで、しかも立ったまま、こんなところを
はしたなくも濡らしている、なんてことを素直に認めるのも、秋葉にとっては
やっぱり苦痛だろう。

「それとも、これは汗だって言うのかな、秋葉?」
「そ、そうですっ!それは汗ですっ!」

 秋葉は苦し紛れに同意した。

「汗……ねぇ?」

 思わずにやりと笑いながら呟いた。
 それから、やおら右手を秋葉のパンティの中に潜り込ませる。

「やっ!…い、いけません兄さんっ!」

 秋葉が俺を突き放そうとしたが、もう遅い。
 じっとりと濡れた陰毛を掻き分け、指先で秋葉の襞を押し広げる。
 そのまま、中指を秋葉の性器に押し当てる。
 さして力は入れなかった。
 力を入れるまでもなく、濡れ切った秋葉は俺の指を半ば吸い込むようにして
迎え入れた。

「あ……ぅんっ!」

 くちゅり、くちゅり。

 指を律動させるたびに、秋葉の股間から湿った音が響く。

「なぁ秋葉、これって汗にしてはやけにぬるぬるしてないか?」
「そんなことより、抜いて、指を、抜いて、下さい。兄さんってば!」

 秋葉が形のいい眉を寄せ、喘ぎ喘ぎ言った。

「悪い悪い、気が付かなかったよ」

 言いながら中指を引き抜く。
 秋葉がほうっと息を吐いた。
 瞬間。
 今度は人差し指と中指とを揃えて滑り込ませていた。
 そのまま、手加減なしに秋葉の体内を掻き回す。

「ひあぁぁぁぁっ!だ、だめ!に、兄さんっ!……い、やぁ……っ!」

 じゅっく、じゅっく、じゅっく、じゅっく。

 わざと大きな音を立てながら、秋葉の体内を掻き回す。

「なぁ秋葉?聞こえるか?ただの汗にしてはえっちな音してないか?」
「き、聞こえませんっ!聞こえませんっ!」
「強情張らない方がいいと思うけど?」
「聞・こ・え・ま・せ・んっ!」

 素直じゃないヤツめ。

 秋葉ちちを解放し、空いた左手を秋葉の背中に沿って下ろす。
 お尻の下まで来たところで回れ右、スカートの後ろ側を捲り上げる。
 ウェストのくびれまで来たところで、再び下へ。
 左手を秋葉のパンティの中に滑り込ませると、指先をお尻の割れ目に沿って
下げて行く。

「ひ……っ!」

 次に来る物に気付いたのか、秋葉が息を呑んだ。
 その通り。
 左の人差し指で、秋葉の菊座を引っ掻くように刺激する。

「そこ……はっ!」

 秋葉が何か言う前に、人差し指を菊座にねじ込んでいた。

「…………ひぎぃっ!」

 かなり痛かったのだろう。秋葉が固く目を閉じ、俺の肩に爪を立てた。
 肩で秋葉の身体を支え、左右の指先を秋葉の中を突き上げる。
 体勢が体勢なので、左手は第一関節までしか入れられなかった。
 その分、右手を深く抜き差しして補う。
 右の指を差し込むたびに、それが薄い粘膜越しに左の指先に感じ取れる。
 右の指を差し込むたびに、秋葉の中から愛液が湿った音を立てて噴き出す。
「秋葉?まだこれが汗だって言うのか?
 俺の指で感じて濡らしてるんじゃないの?」
「い、言わないで……あ、あぁ……言わない……で……くぅ……ん」

 じゅっく、じゅっく、じゅっく、じゅっく。

 ぽたぽたと、愛液が土間に滴り落ち、乾いた砂の上で玉のように転がる。

「あ、に、にい……さんっ!も、もう……っ!い、逝きそう……」

 わりとあっけなく、秋葉の最初の絶頂が近付いて来たみたいだ。

 さて。
 これからだ。

 トウトツに、俺は秋葉から指を引き抜いた。もちろん、左右両方ともだ。
 そして、秋葉から離れる。

「な、な……な……!」

 秋葉が不意に支えを失ってよろけ、どん、と土間の壁に寄りかかった。

「逝きそう?どうして?」

 俺は怪訝そうな表情を作って尋ねた。

「だってそれ、汗なんでしょ?」
「………………そ、そうですっ!」

 遠野家当主としての矜持からか、秋葉はまだ降参しなかった。

「秋葉?やけに苦しそうだけど、どうかしたのか?」
「白々しい。兄さんが、兄さんがあんなことを……するから……」

 制服もスカートも捲り上がって、ちちは丸出し湿ったぱんつも丸出しなんて
恥ずかしい格好のまま、秋葉はキッ!と俺を睨んだ。
 そうそう。それそれ。
 秋葉がそういう表情をしてくれた方が、いじめがいがあって嬉しいわけで。
「あんなことって?―――どんなことさ?」
「う……い、言えるわけないでしょうっ!そんなことっ!」

 秋葉が居心地悪そうに太腿をもじもじ擦り合わせた。
 もう一押しかな?

「言ってくれないと、続きをしてやれないんだけど?」
「……くっ!」

 ほんの一瞬、秋葉は俺にすがるような視線を向けた。
 だが、次の瞬間。

「も、もういいですっ!そんなことを言うくらいなら……っ!」

 秋葉が両手をこっちに伸ばし、俺の右手を掴んだ。
 正確には、右の中指と薬指を掴んだ。
 そして―――
 秋葉は、俺の手を引き寄せ、自分のパンティの中に引き入れた。
 俺の手を、今度は膣ではなく、一番敏感なクリトリスの上に導く。

「あ、あぁ……に、兄さん……そこ、そこいい……です……」

 ようするに、秋葉は俺の手を使って自慰を始めたわけだ。


                                      《つづく》