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「ああ、でも最初は先輩の中で出したいから、あんまり激しくしないで」
「はい」

 シエルはうやうやしいと言ってもおかしくない仕草で志貴のペニスに手を触
れ、唇を近づけた。
 高ぶりを抑えきれないのか、すぐにペニスを形のよい唇の輪の中に潜らせる。
 喉を突くほど深く咥え込み、シエルはいったん動きを止めた。
 舌も技巧的な動きをせず、自然に幹に絡んだまま。
 
 何もしていない。
 しかし志貴は満足そうに息を吐いた。
 気持ち良かった。

 唇の軽い締め付け。
 きゅっと閉じた口の内頬や口蓋の感触。
 ペニスの先で突付かれ、受け止める粘膜。
 なんとも言えない温かさ。
 舌の柔らかさ。

 何より、自分のものをシエルが深く咥えているという事実に改めて気づかさ
れ、興奮を誘う。
 特にシエルが薄く目をつぶってうっとりとした顔になっているのは、志貴に
なんとも言えない満足感を与えた。

 僅かにシエルの口内に動きが生まれた。
 口をいっぱいにした状態で意図的に動きを止めてはいたが、自然と唾液が分
泌されていた。
 志貴を濡らし染み入ろうとしているように、じゅくじゅくと志貴のペニスに
絡み、そして大量に余った部分はシエルの口からこぼれそうになる。

 溢れそうな唾液をシエルは啜り込んだ。
 その動きが、新鮮な刺激になって、志貴は小さく声を洩らす。
 シエルが目を開けて上目遣いに志貴の顔を見た。
 何かに頷くように、舌を動かし、唇の輪を志貴の幹に沿って動かし始めた。

「んんッ、ふ……」
「あ、先輩……、いいよ」

 鼻息に混じって小さくシエルの声が洩れ、志貴の呻き声にも似た快感の表意
と混ざる。
 だんだんとシエルの動きが活発化していった。
 完全におしゃぶりに没頭しきっている。
 体育倉庫に、湿った音が響くかのようだった、

 と、突然その音が止まり、シエルのくぐもった声があがった。
 そしてそれに混じって、今まではなかった音が聞こえた。
 機械的な微かな異音。
 それは、シエルの下半身から洩れていた。
 シエルの体内から響く音。
 志貴の足の指が器用に、シエルの下半身の二つの穴から垂れるコードの先を、
ローターのスイッチを弄ってた。
 それまで異物感に慣れていたシエルの膣と直腸は、ローターの振動にその存
在感を再認識していた、
 違和感と、それがもたらす快感に、シエルは口を塞がれたまま、悲鳴を上げ
ていた。

「先輩、口が遊んでいるよ」
「ひゃ、ひゃい、ひゃうのふん……」

 涎を垂らしつつシエルは返事をし、また口戯を続ける。
 志貴は気持ちよさそうに、しかし余裕の表情でシエルの奉仕を味わっていた。
 いつの間にかローターのスイッチが切られていた。
 しかし、時折思い出したように、前と後ろどちらかの狭道を振動させる。
 あるいは両方とも動かしてしまう。
 ずっと動きつづけるのであれば、シエルもその動きを受け入れるのであろう
が、その馴染みを計っているように、志貴はスイッチを入れたり切ったりを続
け、また強弱にも変化をつけ、シエルに常に新鮮な刺激を与えていた。
 シエルがどんなに集中しようとしても、そうさせまいと邪魔するように。

「先輩、もう、いい……、んあッッ」

 だから、シエルが志貴の指示に僅かに遅れたのは、その責めに対するお返し
であったかもしれない。
 志貴が唾液に塗れたペニスをシエルの口から抜くのに従いつつも、シエルの
唇の動き、ねっとりとした舌の動きが未練がましくまとわりついていた。
 完全な射精ではないが、明らかに先走りとは違う白濁した粘液がシエルの口
に洩れた。
 
「少し洩らしちゃったか」

 味わうようにぴちゃぴちゃとその粘液を口で転がし、ペニスの先の露も舌で
舐め取るシエルを見ながら、志貴は少々憮然とした顔で呟いた。
 
「まあ、いいか。その分もこっちにたっぷりと注いで……」
 
 言いながら、志貴はシエルから伸びたコードを引っ張った。
 膣から濡れたローターが姿を現す。
 そしてさらに力を入れてから、送れて後ろに入れたローターも下に落ちた。
 膣口と肛門に伝わる強い衝撃に、シエルは溜息を洩らし、幾分物足りなそう
に、新たな刺激を求めるように視線を動かした。
 そしてシエルは嬉しそうな顔で、反り返った志貴のペニスに目をやった。
 志貴の方は、シエルのしとどに濡らした股間を覗き込み、考えるようにつぶ
やく。

「さっきまで前と後ろで楽しんでいた先輩だもの、どちらかに入れてるだけじ
ゃ足りないよな」

 何か思いついたと言うように、表情が変わる。
 アナルビーズを手にとって、志貴はにやりと嗤う。
 シエルに嗜虐感を与える笑み。

「四つん這いで、こっちにお尻を向けて」
「……はい」

 怯えた目で志貴の手にしたモノを見つめ、自分の運命を悟りつつも志貴の言
葉にシエルは従った。
 躊躇いがちに床に這い、そして言われるのを予期したように高く腰を上げる。
 ぐしょぐしょの性器と、後ろの窄まりが志貴に隠す事無く晒される。

「入れるよ」

 片手でシエルの肛門を押さえて開くと、志貴は樹脂球を押し入れた。
 一つ、二つ……、立て続けに両手の指では足らぬほどの数を入れる。

「ふぁぁあ、遠野くん、そんな……」
「平気、平気。全然、余裕で呑み込むよ」

 確かに、不思議なほどあっさりと、ピンポン玉より僅かに小さい程度の球を
シエルは受け入れている。
 押し殺したような吐息が、却って不自然にすら思えるほど。
 しかし、さらに倍近くを受け入れると、シエルの体は震え、脂汗を浮かべる。

「お腹がいっぱいで、苦しい。遠野くん、もう無理です」
「あと、一個。ほら、じっとしてないと入れにくいよ、先輩。……よし、と」

 シエルの喘ぎ顔と、輪のついた引き紐のみを窄まりから垂らした肛門を眺め
て、志貴は満足そうな顔をした。

「じゃ、ご褒美を上げないとね、ほら、先輩、自分で入れていいよ」

 高跳び用のマットに仰向けに横たわり、僅かに上半身を起こして志貴はシエ
ルを手招きした。
 じっとしているだけでもシエルは苦悶の色を見せている。
 しかし、志貴の声に、のろのろと体を動かす。一足ごとの動きに常ならずふ
らふらとしている。
 マットに乗る時に呻き声を洩らし、大きく息を荒げつつ志貴の体に対し馬乗
りの姿勢を取った。

「遠野くん、入れます」
「ああ、いいよ、先輩」

 まだ唾液の跡が残るペニスの角度を指で調節し、シエルは体を沈めていった。
 濡れた花弁は志貴に絡み露を垂らす。
 体重が掛けられ、志貴の怒張はシエルを下から貫いていく。

「うあ、きついよ、先輩。凄い」
「んんんんッッ、はふんん……」

 そのまま一気に腰を落とし、シエルは志貴を呑み込んだ。
 同時に二人の口から声が洩れた。
 シエルは数秒、じっとしたまま息を整え、それから体を揺すり始めた。

「後ろが塞がっているから、きつきつで、それに動くと壁越しにあたるよ」

 志貴の言葉が聞こえているのか、シエルは一心に動いている。
 ずちゅずちゅと柔肉が擦れあい、潤滑油が滲みこぼれる音が絶え間なく聞こ
える。
 
「さてと、じゃあ試してみようか?」
「え、何を?」

 後ろにはいっぱいの樹脂の珠を押し込められ、前には志貴のペニスを奥まで
突き込まれている。
 これで何を、とシエルは戸惑う。

「先輩を少し楽にしてあげようと思ってさ。苦しそうだから」

 志貴はそう言って無造作に手を伸ばし、シエルの肛門から覗く線を探った。
そして指に絡めてその先のリングに指を掛けて……、引っ張った。

 立て続けに白い珠がぬめりを纏って現れる。
 三個、四個、さらにもう一つ。

「あああッッ、やだ、何をするんです、遠野くん」
「言っただろ。先輩がお腹一杯で苦しいって言うから、楽にしてあげようとし
ているんだよ。
 あれ、出そうとすると抵抗するけど、本当は気に入っているのかな?」

 シエルをからかいつつも、志貴は手を休めない。
 中の球が動き、それに引きずられ反発するように腸壁も蠢く。
 その度に括約筋が微妙な力の動きを腸内に、そして隣接する膣内にまで波を
起こす。

「ああ、気持ちいい。こんな風にも先輩の中って動くんだ。いつもは先輩は自
分だけ気持ちよがって手を抜いていたって事かな」

 勝手な事を言いながら、志貴はシエルの意のままにならぬ器官の動きを促し、
性具での刺激を与えた。
 そうしながら、空いている手では体操服を盛り上げ、揺れているシエルの乳
房に触れ、感触を味わうようにゆっくりと揉んだり、シエルの動きに合わせて
回りの肉ごと乳首を強く摘んでシエルに悲鳴をあげさせたりして楽しんでいた。
 そうこうしているうちに、もう十個ほどは出ただろうか。

「先輩の顔を見てるのも楽しいけど、やっぱり抜ける処が見たいな。先輩、向
き変えてみてよ、抜かないで挿れたままでね」
「は、はい……」

 従順にシエルは返事をした。
 志貴の手で責められつつも、僅かに体内からの圧迫感が解消されたのか、顔
つきがさっきまでの苦悶を薄くさせている。
 上体をまっすぐに立て、そのまま横の動きを加える。
 しかし体を捻る上半身がねじれたものの、下半身がついていかない。

「んんん……」
「凄い、先輩がぎゅっと咥え込んで、それがねじれて……、ああッ」

 志貴のペニスを軸として、シエルの体が反転した。
 濁った音がして、そこから、ぷちゅと液が滴り落ちる。
 ペニスに伝えられた刺激に、志貴は嬉しそうに呻き声を上げた。

「よし、少し体を倒してみてよ」



                                      《つづく》