欠けた月
                     阿羅本 景


 俺は眼鏡を外し、眼鏡ケースの中に仕舞う。そして服の上から胸をぽんぽん
と叩いて所在を確かめると、目を瞑ったままジャケットの中に入れたナイフの
グリップを手にする。
 ひんやりとした金属の感触と、微かに触れるウォールナットのチェッカリン
グ。俺は敏感になった指先を確かめると、それをゆるゆると抜いて体側に腕ご
と垂らす。

 目はまだ閉じたままで、俺の世界の中は闇に閉ざされている。
 俺は耳を澄まして辺りの音を感じる。肌に感じる停滞した敵意と死の気配。
冷たく湿った森の空気を胸の奥まで吸い込むと、微かに生臭い血と腐臭を感じる。

 ――やはり、ここにいるか

 俺はそう感じ取ると、指をナイフの留め金に触れる。
 ガシャッ、と板バネが鋼の刃を叩き出し、ロックする音。硬い刃の肌に微か
に油の乗った金属が立てる、ゾクゾクするような音だ。これを耳にすると、俺
の中のもう一人の俺がざわめき出す。

 遠野志貴の中の、七夜志貴。
 ただ如何にモノを殺すかを追い求める、殺人の芸術家。
 そんな俺の中の俺を忌み嫌っていたが、今ばかりは彼の力を借りなければならない。

 足を引きずる音がする。
 膝が死んだ人間の歩き方の音だ。土を上から踏むのではなく、横に擦る様に
動かすから、足音は低く長く、そして陰気だ。その足音が二つ、三つ……

 ――脅えているのか?お前

 俺の仲の俺の、高慢な声がする。
 ぞっとするくらい冷たい声で、血の温もりも感じない声だった。ひどく気む
ずかしい七夜志貴は、高まるアドレナリンの血液の中でゆっくりと手足を広げ
ていく。

 ――お前も物好きだよ。あの女一人にやらせておけばいいものを

 俺を硬く握りしめていた指を緩める。知らず真っ白になるほど強く握りしめ
ていたのだろう。人差し指と親指で柄を斜めに構え、あとの指を添える様にし
て、顔の前に突き出すようにして構える。

 俺の中の俺が、くつくつと笑う。愉快そうではない、神経質な笑いだった。
 ひどく気に障る……

 ――惚れた弱みか、遠野志貴。馬鹿なことを……

「黙れ。誰のお陰でお前が表に出られると思っている……お前の好きな殺しだ。
存分に味わうと良い」

 ――好きなのはお前も、ではないのか遠野志貴。まぁ、いい

 俺はゆっくり、目を開く。
 舞台の幕が上がる。空には下弦の月が雲間に覗き、木々の間を青白く照らす。
星の明かりも町の明かりもないこの森の中の空に浮かぶ、たった一つの照明装置。

「月……か」 

 そんな弱いライトにも関係なく、俺の目は闇の中に無数の死の線を描きだし
ていた。
 木々の枝と幹には何本もの繋がった線と、その線の交点に膨れ上がる瘤のよ
うな死の線。それは宿り木か蔓草を彷彿とさせる。だが、その死の意味を持つ
蔓草は木々ばかりではなく、大地まで覆い尽くしている。

 そしてなによりも。
 俺の視界の中に、多くの死の蔓草をまとわりつかせた固まりがあった。
 全身に無数の死の線を走らせながら、まるで死の線が人の形を取って歩くよ
うなそれ。足を引きずり、腕を垂れ下げ、首を傾けながらずるずると歩いてく
る――死者。

 それは、俺の頭の中をズキズキと痛めつける。
 死者の濃厚な死の線から目を背け、眦を押さえてこの頭痛を押さえつけた
かった。だが、そんな感覚よりも、俺の中から突き上げる怒りに似た感情の方
を優先させた。

 こんな、こんな死者がのさばっているから俺は苦しまなければいけない。
 だったら、こいつらを早く、底無く暗い物音も無き死の深淵の底に叩き込ん
でしまえ――

 ――俺の出番だな

 俺の身体は、血管の隅々まで行き渡ったアドレナリンによって俺の中のもう
一人の俺に明け渡される。俺の唇が不敵に釣り上がり、視界がすーっと細くな
り、体温が見る間に下がるような不思議な感覚……今の志貴は、遠野志貴ではない。

 極死をもたらす、七夜志貴そのものだった。
 俺は考える。死者の数は三体。間は十歩ほど離れている。その手に得物はな
く相互の援護はない。いや、そこまで出来る死者は滅多にいないだろう。
 死者三体。これなら勝負にすらならない。

 ならば、鎧袖一触だ。

 俺は膝を撓め、ナイフを構えると――跳んだ。

「…………っ!」

 視界がぐわっと傾き、加速度に歪む。
 だが俺の二つの眼はばらばらに動き、この飛躍の中でも確実に死者の姿を捉
えている。三人の死者は宙を見上げて……

 ――遅い

 俺は一人目の死者の頭頂にあった死の線を刃で撫で、二枚に下ろす。
 死者の胸まで真っ二つになった亡骸を蹴り、俺はもう一体の死者に跳ぶ。ズ
シャッと死者が倒れる音と、俺の視界の中でくわっと大きくなる死者。死者は
己をかばうことはなくその両の腕を俺に突き出して――

 なるほど、この動きは死を畏れぬ、すでに死した死者だ。
 だが、この七夜を止めるにはあまりにも、稚拙。

 俺の腕が死者の両腕を吹き飛ばす。
 雁字搦めに死の線が走る死者の身体は、考え方によってはバターよりも柔ら
かい。俺がナイフを振るえば容易に切り取られる。普通の相手であれば「死ん
だ」身体は鉄のように頑強なのだろう、だが俺の前では――

 両腕が大地に落ち、無防備な死者の、白いどろりとした粘液に包まれた瞳が
俺を見つめる。
 怖気を振るう腐りかけの顔だったが、俺にはそれは限りなく不快なモノとし
て映る。

 不快だ、不快だ、ならば――消えろ!

 ずふり、と俺の右手に軽い手応えが走る。
 空振りほど軽くはなく、かといって肉を切ったほどの手応えも感じない。だ
が、俺の瞳は死者の首に横に走る死の線を捉えていた。その上をナイフの刃が
走る。

 かっぱりと死者の首が口を開く。死者の首が背中に向かって天を仰ぎながら
落ちる。
 だが首の皮一枚だけ残した首は死者の背中に垂れ下がる。俺はどろりとした
血を吹き出す死者の身体を駆け上がり、胸を蹴りつけてまた宙に戻る。

 ズシャッ

 両腕と首を失った死者が大地に倒れる。
 俺は哀れな死者の上を跳び、最後の死者を視界に――捉えた。

 俺は宙で姿勢を変え、ナイフを頭上に構えて矢のように死者に飛来する。
 死者が片腕を槍の様に振り出し、俺を空中から叩き落とそうとした。ゴウ、
と風を切って腕が俺に向かって伸びるが、如何にも、遅い。

 俺のナイフは、死者の頭頂に突き刺さっていた。
 そしてそのまま俺は背中に向かってナイフを進め、頭蓋から首まで縦に切り
裂く。地面の間際のでくるりと姿勢を変え、死者の背を蹴って地面に降り立った。

 ぴぴぴ、と俺の顔のに粘った死者の血が跳ぶ。
 俺は死者を振り返りはしなかった。確実に死、というより破壊をもたらした
死者は塵に還るしかないのだから。
 俺は黒い血に濡れたナイフを空に翳す。

 ――まったく、茶番だな

 俺は軽くそう独白する。欠けた下限の月の影にナイフを当てると、まるで俺
のナイフが月を削り取って隠してしまったかのようにも見える。俺はそのまま
ナイフを下げ、空からナイフの切っ先を森の中の、廃屋に向ける。

 森の中に月明かりを受けて、一件の破屋がある。
 屋根は破れ窓は砕かれ、その壁には雑草が覆い壁の中の断熱材がはみ出てる、
如何にも放棄された別荘。俺が見ているのは、そんな屋敷の裏側であった。

 俺の行く先には、朽ちて歪んだフェンスと、それを取り囲む深い森がある。

「……さて、行くか」

 俺はナイフをぶらりと下げたまま、ふん、と鼻を鳴らして歩き始める。
 そして死者達の朽ちた血を浴びた頬を手の甲で拭い、小走りで廃屋に向かう。
 知らず、俺は笑っていた。笑いながらもここに来る時の光景を思い出しながら――

            §            §

「じゃぁ、表は私が行きますから、裏口は遠野くんにお任せします」

 カソック姿の先輩は枝で土に地図を書きながら、そう俺に話しかけてくる。
 俺はレンジローバーのライトに照らされた地面を長めながら頷いた。俺の方
が遠回りになるが、時間差の攻撃になるだろう。先輩は俺のルートを大きく迂
回しながら書き込む。

 俺が頷くのを先輩は見つめていたが、はぁ、と腰に手を当てて一つ溜息を着く。

「……こんな教会の雑仕事に遠野くんが付き合って貰わなくてもいいんですけどね」
「いや、これも乗りかけた船だから……色々気になることがあって、俺が先輩
にお願いしている訳だし。御免ね、先輩」

 俺がそう済まなさそうに先輩に謝ると、先輩は軽く諦めたように手を振りな
がら俺を見つめる。俺は車のライトを背負った先輩の逆光のフォルムに見つめ
られながら、言葉を待つ。
 先輩は棒でカリカリと地面をひっかいたかと思うと、ぽい、とその枝を捨てる。

「気になりますか……やはり」
「……俺にとってはやり残した事のように思えてならないから。もっとも秋葉
の眼をかいくぐってこんな事をするのも厄介だけどね」

 俺が頬を掻きながら、そう答える。
 こんな問答を一体何度したのか、と思う。先輩に聞かれて答えることも多々
あったし、家に帰って秋葉に問いつめられることももう何度あったのやら。
 だけども、俺にとってこれは――

「……でも、やっぱりこれは、俺がしなければいけない事だと思う」
「そう、遠野くんが思うのでしたら止めませんけどね……でも」

 先輩は眉根を寄せたのか、軽く肩をすくめて俺を覗き込む。

「……好きな人には安全なところにいて欲しいと思うのですけども」
「俺も一緒だよ、先輩。だから、先輩だけを危険な目に合わせられないんだから」

 なんとなく、先輩が頬を赤らめているような気がした。
 でも、逆光になってしまって先輩の顔はよく見えなかった。だけども、こほ
ん、と軽く咳払いの音がすると、微かにどもった先輩の声で……

「と、とにかく気を引き締めて下さい。この程度の死徒と死者では不覚を取る
のも馬鹿らしいですから」
「わかったよ、先輩……じゃぁ、行こうか」

 俺がそう呼びかけると、先輩も頷く。
 そして俺はレンジローバーのライトを背に背負って歩き出しながら、ぽつり
のその――名前を口にする。

「……き」

 先輩に聞こえないように。でも、先輩もその名前は知っているんだろう。そ
う思うと不実な恋人なのかも知れない……でも、俺にはやはり。

 ――そう、その名前は……

            §            §

 俺がフェンスを越え、半分崩れた屋敷の裏口にたどり着く頃に、遠くで激しい
物音がした。
 金属を打ち合わせる甲高い音と、時々バーナーの火を捻ったかのような強い燃
焼の音。

「先輩も――やってるな」

 俺はそう呟きながら、ドアを見つめる。
 ドアも死者と同じくらい多くの死の線が走っていた。もはや朽ちた扉なのだ
から蹴破ることもできるのだが、それでも俺は蝶番に近い線をナイフでなぞり、
ドアを切り離す。

 どす、と扉が倒れ込むのを避け、俺はこの屋敷の中から何かが飛び出してく
るのに構える。裏口にも死者がいたのだから、中からぞろぞろと死者が這い出
してきても不思議ではない。
 だが、幸か不幸か……中から何も出て来はしなかった。俺は拍子抜けしたよ
うな思いになりながら、一歩屋敷の中に踏み入れる。

 空気が、朽ち果てている。
 真っ暗な屋内には当然電気も明かりもない。床板は半分踏み抜かれ、どこか
らやって来たのか分からないほど多くのゴミが散らかっている。暗がりが広が
り、中にどれだけの脅威が宿っているのか恐ろしくも感じる。

 だが、俺の目は……死の線を見ることで逆に闇も影も見通してしまっている。
もしこの中に死者が潜んでいれば、俺の目はまるでレーダーのようにあの絡ま
り合った死の線の固まりを見出すことだろう。

 七夜志貴の半ば覚醒した状態なので、眼の底から脳髄に染みるような痛みは
和らいでいる。それでもこの裸眼を晒し続けることは如何にも辛い。俺はぐる
りと屋内を見回し、廊下をギシギシ鳴らせて歩いていく。腐りかけた床板はと
もすると踏み抜いてしまいそうにも感じる。

 俺は戸口の影を覗き、曲がり角に身構えながら館を進む。この別荘のような
屋敷の中からは、すでに死者は出払っている……と見えた。
 だが、出払っているのは死者だけだ。その死者を産み出した死徒は、まだ居る。
 その証拠が、この廃屋の中の、廃屋の中であると言うことを越えた重苦しく
湿った、負の空気だった。何度も死徒を倒してきたが、皆この空気を帯びている。

 先輩は、まだ未熟ながらこれは固有結界であるという。
 
 俺は館の外に面した通路を歩きながら、窓の外を見つめる。そこから見える
光景は――

 先輩が両手に黒鍵をたばさみ、月の下で舞踏を踊っている。
 ただ手が閃き、黒鍵が夜を裂き、轟音と共に死徒を火葬していく。その中で
先輩は舞っていた――舞っていた、と思えてしまうほど、優雅で、破壊的で、
圧倒的な先輩の戦いであった。

 裏口の俺と変わらない、いやそれ以上に一方的な戦いであった。
 死徒の数は俺の数倍は居たかも知れない。だが、先輩は赤子の手を捻るように……

 ――先輩の横顔は、血潮を浴びて笑っていた。

 ぞっとするような冷たい嗤いなのに、俺はそんな先輩が美しいと思った。 
 ああ、先輩も……俺と同類なのかも知れない。だから、俺達は惹かれ合った……
のだろうか?
 わからない。

「……さて」

 俺は意識を館の外から中に戻す。
 廊下を歩いていくと俺の目の前に、玄関ホールと階段が広がっていた。
 吹き抜けのホールは遠野の屋敷を彷彿とさせるが、こちらはスケールがお話
にならなかった。それに、内装は朽ち壁紙は剥がれ、天井は破れて月の光が射
し込んでいる。

 ―――そこに、男が佇んでいた。

「……よぅ、お出迎えご苦労」

 俺は首を上げて、二階の手すりの向こうにいる男に呼びかけた。
 その男に俺が映っているのかは想像するしかない。だが、おそらくナイフ片
手に無防備に歩いてくる非常識な男の様に見えるのだろう。

 俺が見るその男は、まだ年若い青年であった。サスペンダーで吊ったスラッ
クスにシャツ姿で、なでつけた髪と秀でた額、冷たい冷徹な顔でこの屋敷の主
に見えなくもない。
 だが……この男が普通の男であるはずはなかった。その証拠に、この男の身
体に走る死の線は明らかに少ない。そして、この男を中心にして停滞した思い
空気が渦巻いている。死の空気を纏う者……死徒だった。
 その青白い顔に、白い犬歯が光っている様な気がする。

 死徒は俺を見下ろしている。そして、微かに軋みを感じさせる声を上げた。

「……お前も、表の教会の奴の仲間か?」
「そんなもんだな。先輩ほど派手じゃないし、本業でもないけど……」

 俺はこつ、と足元に当たった空き箱を蹴って、死徒を見据える。
 男は身動き一つせず、俺を見下ろしていた。俺はそんな奴を見ながら、不思
議と笑みを浮かべていた。

 ――微かに、これから口にする言葉の愉悦を噛み締めながら。

「……お前、死徒だろう?一つ尋ねさせて貰おうか」

 俺はそう言うと、ナイフを背中に回して死徒に向かう。
 向こうは、死徒であることに物怖じせず尋ねる俺に呆れているのあろう。半
分折れた手すりを握りながら俺を見下ろし、微かに焦りを感じさせる硬い顔で
居る。
 俺は軽く唇を噛んで、心を落ち着ける。今まで何度かこの言葉を口にしてい
たが、その度に心が動揺する。

 ゆるゆると俺は胸一杯空気を吸い、息を止める。
 そして、吐き出しながら言葉を喉に乗せた。俺は笑うでもなく、嘆くでもな
く、ただ淡々と尋ねる。

「――弓塚さつきは、どこにいる?」

 そう、俺が死徒を追い求める理由は――

「お前の母か、そのまた母になるのかは知らないが――この国の死徒たるお前
がこの名を知らないはずはない」
「…………」
「だから尋ねる。どこにいる……弓塚さつきは」

 最後に夕暮れの帰り道で俺と話を交わした少女。
 助けてあげると約束したのに、俺は弓塚に何もすることが出来ないまま――

 俺が弓塚を見つけだして、なにをしたいのか?詫びたいのか、助け出したい
のか、それとも――殺したいのか。

 わからない。
 でも、俺は弓塚を見つけださなければ行けない。強迫観念かも知れないけども。
 先輩まで巻き込んで、俺はずっと……

 バキッ、と手すりの砕ける音が響き、俺は物思いから醒める。
 俺が見上げる中で、死徒の手が手すりを砕き、震えていた。奴の顔は怒りと
屈辱に歪んでいる。死徒である己を無視する俺に怒りを感じているのか、どうか。

「……答える義務はないな、人間よ」
「そう言うと思った。俺が聞いた死に損ないの奴らもそう言った。だから端か
ら答えてくれるとは思ってなかったよ、俺も……さぁ」

 俺は、微笑みながらナイフを翳す。
 弓塚の答えが得られたことはない。だが、俺は死徒に問わずには居られなかっ
たのだ。
 その為にわざわざ先輩に陽動までして貰って、無駄だと知っていても死徒に
問い続けている。
 答えが得られたことはない。
 だが、いつか弓塚に出会えることを信じて。
 俺は――死徒を狩り続ける。

 ――俺の、七夜の嗤いが奴には見えたのだろうか?

「さぁ、先輩が来る前に、殺し合おう。
 お前と俺は吸血鬼と殺人鬼、お喋りはやっぱり柄じゃない。残念なのはこの
素敵な殺し合いの夜なのに」

 俺は敗れた屋根から覗く、下弦の月を見つめる。
 血に汚れた刃は、鈍く燻銀の月明かりを写す。

「月が――欠けているな。まったく、惜しい」

                              《END》





あとがき

 どうも、阿羅本です。皆様、お楽しみ頂けましたでしょうか?

 今回は真面目にバトルを書いてみました、ええ、『ブレイド2』観劇記念と言うことで(笑)。
本当は志貴ちんがもっとイカれたヤッパを振り回したり、シエル先輩がドラムマガジン付けた
MG42抱えて走ったりする話にしようかと思ったのですが、こんなところになりました〜

 というか、ある意味さっちんモノとも言えますが……阿羅本がさっちんを書こうとすると
このようなヒネた作品になります(笑)。アレですね、ロアの無限転生者としての一面は滅
ぼしたけども死徒の恩恵はさっちんに引き継がれていて全国津々浦々に死徒を撒き散らし
ていて、それを志貴とシエルが追っている……という風な設定になりますでしょうか?

 ただ、まぁ……さっちんと出会ってどうなるかまでは何も考えていないんですけどね(笑)

 というか、真面目なのも時々書かないと行けないと思って書いてみましたが……志貴ちん
のイカれぐあいがいまいちかもしれませんし、先輩もなんというのか……とにかく、お楽しみ
いただければ幸いです〜

 感想など、お待ちしております。
 でわでわ!!〜