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風邪から出た錆
                                                     睡魔


 浅上女学院、それは長き歴史を持つお嬢様学校だ。
 お嬢様学校と称されるだけに、全寮制である。
 さらには、門限絶対厳守で、部活動をしている者は六時、していない者では
五時までに宿舎に帰らねばならない。
 そのようなお嬢様学校で、遠野秋葉は生活している。
 むしろ遠野秋葉が、浅上女学院を牛耳っていると言っても過言ではないだろ
う。
 今日はそんな秋葉の身に降りかかった災難を覗いてみよう。



 冬、特に一月は風邪が流行る季節である。
 風邪というのは、気を付けていても何故かひいてしまうもの。
 それは浅上女学院の生徒会の副会長にも当てはまった。
 秋葉達の部屋にて、
「くしゅんっ」
 「遠野先輩、風邪・・ですか?」
 「そうみたい、どうも先週からから体が気怠くて」
 「らしくもないな、遠野」
 「ええ、私もそう思ってっしゅん」
 「あ、あのぅ遠野先輩、風邪薬要りますか?」
 「ありがとう、でも大丈夫よ。琥珀に頼んで薬を、送ってきてもらったから」
 そう言って、秋葉はスカートのポケットから先程受け取ったばかりの薬の入
った巾着を取り出してみせた。
 「それならいいんでヘクチッ」
 言い終わらない内に、晶も可愛いくしゃみをした。
 「あら、あなたも風邪?」
 「かもしれません」
 「ははは、こりゃいい。遠野の風邪を心配した晶も風邪ひきかけてるなんて
な。実は遠野にうつされたのかもしれないぞ」
 「あのねえ、蒼香。人聞きの悪いこと言わないでくれる」
 「それより、羽居のやつは何処に行ったんだ?」
 「また、先輩方に何か頼まれたみたいよ」
 「は、全く羽居もお人好しだ」
 「ほんと、そうね。ふ、ふ、ふぇっくしゅん」
 「と、遠野先輩大丈夫ですか?」
 あまり大丈夫そうに見えない秋葉を心配して晶は声をかけた。
 「大丈夫、とは言えなさそうね」
 「そうみたいだな。遠野、その薬を今飲んでおいたらどうだ」
 「そうね、そうするわ」
 先程ポケットから取り出した巾着、それは両手に収まるような物だった。
 その巾着をひっくり返してみると、薬包紙に包まれた薬が4つ、そして手紙
らしき物が出てきた。
 「あら、何かしらこれ?」
 秋葉は手紙を手にとって読み始めた。
 蛇足だが、その手紙を書いたのは、勿論のこと琥珀である。
 


 「ふうん、これ1つで風邪は治るってわけね」
 手紙を読み終えた秋葉は、薬を手に取って蛍光灯の光に透かし、しげしげと
眺めた。
 「あなた達も飲みなさい」
 「は?」
 秋葉の一部始終をベッドの上から暇そうに眺めていた蒼香は、秋葉のいきな
りの一言に驚いた。
 「あたしは、風邪ひいてないぞ。飲むべきなのは、おまえさん達だろ」
 「えっと、いいんですか?ご相伴にあずかって」
 「薬ぐらいそんな大した物じゃないわ、瀬尾。それに、風邪の病原体を持つ
二人と一緒にいる蒼香が風邪をひいてないとは限らないでしょう」
 「ふん、それもそうか。まあ、おまえさんがそう言うなら飲んでやるよ」
 「あ、私、お白湯入れてきますね」
 「さんきゅう、アキラ」
 「悪いわね、瀬尾」
 ぱたぱたと忙しなく、お白湯の準備を始めた晶の背中に秋葉と蒼香の両名は
謝辞の言葉を投げかけた。

 

 コクッコクッ
 3人はかわいい音を立てながら、薬をのんだ。
 飲み干してから第一声をを上げたのは蒼香だった。
 「何だこれ?体が火照ってきたぞ」
 「ええ、なにか変な感じがします」
 「あぅぅ、股間の辺りが熱いです」
 三者三様言っていることは違うが、内容としては近いようである。
 取り敢えず、体が暑いらしい。
 「遠野、さっきの薬、アレは何だ?」
 「か、風邪薬―――のはず――よ」
 はぁはぁと秋葉は苦しそうに、床の上で悶えながら答えた。
 「っ―――あぁっ、もうだ―――め」
 秋葉は悶えていたかと思うと、そのまま横に倒れて静かになった。
 すーはーと、呼吸は可愛らしく規則正しい。
 気絶しただけであって、秋葉に別状は無いようである。
 「お、おい遠野?!アキラ、おまえさんは大丈夫か?」
 薬の所為か、気怠そうにしながらも蒼香は晶の方へ振り向いた。
 その視線の先には、蹲った晶が半泣きになって股間を押さえている。
 「――――――」
 晶は蒼香へ向かって口をパクパクさせているだけで声が出ていない。
 「ど、どうしたアキラ――――?!」
 晶が、股間から手を放したそこは盛り上がっていた。
 「――――――」
 「――――――」
 「――――――」
 「――――――」
 しばしの沈黙の後、晶がスカートと女の子らしいプリントの入ったパンティー
を下ろした。
 そこには、男根、所謂、おちんちんがあった。
 それも、いきり立った逸物が。
 「あ―――――」
 蒼香は、驚きに声があがらない。
 無論、晶自身も目が点になっているのだが。
 「そ、蒼香―――さん?!」
 晶は、蒼香の股間の方に指をさして、ぷるぷる震えている。
 蒼香はその指が指す先―――自分の股間を見てみると、やっぱりそこには同
じように盛り上がっているモノがあった。
 「ちょ、ちょっと待て―――」
 そう言うと蒼香も、スカートとパンティーを、蒼香のパンティーはスポーツ
パンティーと呼ばれる物だったが、一気に脱いだ。
 「―――――――――――――――――」
 「―――――――――――――――――」
 二人は顔を見合わせて固まっている。
 
 
 
 「なんなんだ一体?」
 「おちんちん―――ですね」
 二人の、女性器がある位置より少し上、そこには、男性器、ペニスがにょっ
きりと生えていた。
 「それはそうなんだが――――秋葉には無い―――よな」
 気怠そうに蒼香は答える。
「あぁっ」
晶は年に似合わず艶っぽい声を上げるとしゃがみ込んだ。
「お、おいアキふぁっ」
今度は、蒼香までしゃがみ込んだ。
突如として、二人は快感を感じたらしい。
「な、なんだよこれ」
「わ、わたし――もう駄目ですぅ」
晶の言葉が言い終わらない内に晶の股間から水っぽい音が聞こえてきた。
くちゅっ
ちゅぷっ
明らかに自慰行為を行っている。
既に晶の眼の色がおかしいのは、快感に浸っているからだろうか。
蒼香は、半分冷静な頭で現状を理解しようとしたが、股間の方から感じる快感
に邪魔をされて思うように頭が働かない。
「んっ、はぁっ」
徐々に蒼香も快感に浸り始めている。
「蒼香さん」
いつの間にか蒼香の傍へやって来ていた晶は、熱っぽい眼で蒼香のペニスを見
ている。
「な、何だよアキ―――ラぁっ」
蒼香が問い終わる前に、晶は股に顔を埋めてペニスを舐め始めた。
ぴちゃぴちゃ
ぴちゃぴちゃ
「や、やめろアキラ――――ふぁああっ」
ペニスの下から上へ、
ぬろぉっと緩やかに、
カリを通って、亀頭へ、そして鈴口を舐めていく。
「ひゃぅぅっ」
晶は舐めるのをやめたかと思うと、ペニス、蒼香の逸物を擦り始めた。
最初は小刻みに。
「ふぁっ、あぁっ」
段々と握る力が強くなり、擦る速度も増してくる。
「だ、だめ――だ。アキラ、それ以上早くは――――」
蒼香の息があらくなる、もう果てそうなのだろう。
シュッシュッシュッシュッシュッ
さらに擦る早さが早くなり、蒼香の顔が恍惚としたものになっていく。
そして、いった。
「だ、だめっ――――あ、あ、ああぁっ」
ドクンッとペニスは波打つと精液を吐き出した。
ビピュッ
 ビピュッビピュッ
 「はぁはぁ・・・・・」
 蒼香は、果てた後だるそうに寝たまま動かない。
 只、不思議なことに、蒼香の逸物は無くなっていた。
 そして晶は――――元気だった。
 これは、同人娘としての本能なのだろうか。
 興味本位で動いているのか・・・。
それは本人にしか判らない。
そしてその、同人娘は起きあがると這うように、秋葉の方へと行った。



 んぅ――――。
 なにか、物音がする。
 私は眼を開けてみた。
ぼやけた視界が徐々に、鮮明さを取り戻してゆく。
 目に写る白い何かも徐々に見えてくる。
天井―――か。
え?!
私はどうして寝てるの・・・?
あぁんっ
 ううっ、体が熱い、火照っている。
どうして――――?!
最近は血を無闇に摂取してないから、高ぶるはずが無いのに――――。
んっ唇にやわらかい感触が。
 ・・・・・・?
 口の中には、ぐにぐにとした生き物のような・・。
 ――――思い出した。
 グッ
 私は体に力を入れ、私に抱きついている何か―――瀬尾、を引き離した。
 「んふぅ、先輩ぃーもっとぉー」
 気怠そうな体に甘い香りをまとわせて、私を見ている。
 なに、この脳髄が痺れるような感じ・・・。
これは・・・媚薬・・・・か。
 ぐにゃぁっ
 視界がぼやけてきた。
 何も考える気がしない。
 駄目!
 必死に精神を安定させようとしてみる。
 だが全ては徒労に終わる。
 痺れるような甘い香りに身体が麻痺していく。
 理性が飛んでいく・・・。
 この私が――媚薬程度にやられる――――なんて―――――――――。
・・・



 「せんぱぁい、もっとぉ」
 瀬尾にねだられるので、私は妖艶な笑みをうかべた。
自分で知覚できる程の妖艶さだった。
多分瀬尾は、それだけで感じていただろう。
私は、抱き寄せて口吻をした。
私の舌で瀬尾の歯を割り開いて、侵入する。
「んっ・・ふん・うぅん」
口内で舌と舌を絡め、互いの隅々を舐め合い、唾液を交換する。
「ふぁぅ、んふぅ・・んぅっ」
鼻にかかった瀬尾の喘ぎ声が妙に心地よい。
私は、あいている右手を瀬尾の下半身に滑り込ませ、いきり立っているペニス
を軽く握ってやる。
何故、瀬尾にペニスがあるか何て気にしない。
寧ろ、私は弄る。
「んんっ」
だけど感じさせるままにはしない、焦らしてやる。
そして一気に。
「せ、せんぱ――――ふあぁあっ・・・いいですぅ」
が、すぐに擦るのをやめ、口吻もやめた。
「せ、せんぱぁいっ」
切なそうな目で見てくる瀬尾をわざと放っておく。
私にはサドの気があるのだろう。
切なそうな目をしている瀬尾を見下ろすのが妙に心地よい。
私の、脚に口吻ようとする瀬尾。
誰がさせてやるもんですか。
私と同じぐらいのサイズの胸、小憎たらしい胸。
私は瀬尾の腰に手をやって、強引に立たせると、乳首を抓ってやった。
「ひぁっ」
ああっ、何てかわいい悲鳴。
何も後遺症が残るような酷いことはしない。
この場で瀬尾を嬲れたら良いのだから。
そう、嬲れたら――――。
今度は軽く。
「あぁっ」
フフッ、今度はどう虐めようかしら。
瀬尾の敏感さに、喘ぎ声が1つ聞こえるたびに、私の背中を何かが走り抜ける。
これも快感なのだろう。
私はまたも、瀬尾を引き寄せ、羽交い締めにする形で押し倒してペニスを口に
近づけた。
「ううっ」
そして今度は焦らすために、ペニスのカリの部分を親指と人差し指の2本だけ
で軽く擦る。
あの切なそうな顔、見ているだけで私は堪らなくなる。
早く虐めたい、虐めたい、虐めたい――――。
私は逸る気持ちを抑えつつ、口内に溜めた唾液で濡れた舌の上を滑らせるよう
にしてペニスを銜える。
「ああっ、せ、先輩の口が、ぁ、きゃふぅ」
ジュプッジュプッ 
ジュプッジュプッ 
叫ぶ瀬尾の顔も見てみたいので、空いている片手で、蜜壷を弄ってやる。
「きゃぅぅっ」
瀬尾は一際高い声を発した。
だけどそれだけでは、許さない。
まだ、まだです。
追随の手として、陰核を爪先で弾いてやる。
「ひぅっ」
瀬尾の体が弾ける。
ウフフ、何て弄び甲斐がある体。
ますます虐めてやりたくなる。
だから私は、さらに陰核を刺激しながら、尺八を続けた。
次の瞬間、瀬尾は限界に達した。
「あっ、ああっ、せ、先輩っ、もうっ、あ・・・・ああっ」
そう言うが早いか、瀬尾は白濁の液をとばした。
ドピュッ ドピュッ ドピュッ
液は、私の顔を、手を汚していく。
 手に付いた、精液を舐めとる。
 なんて濃厚な味・・・。
 癖になりそう―――――この感覚。
 「ねえ蒼香、そこで寝てないでこっちへ来なさい。遊んであげる」
 やはり、私はサドらしい。
 この高ぶる感覚が堪らない。
 ふるふると蒼香が首を振っているが、私の知ったことでは無い。
 「そう、私が行けばいいのね。いいわ、そっちに行ってあげる」
 ベッドの上で果てている蒼香。
フフ、どうしてあげようかと考えるだけでゾクゾクしてくる。
 取り敢えず私は、蒼香の前に座り込むことにした。
 


 「ねえ、蒼香どうして欲しい」
 私は蒼香のあごに手をかけて聞いてみる。
 「どうもするな、遠野」
 「そんなつれないことを言わないでよ、んっ」
 「うむっ―――?!」
 普段は男らしい蒼香も、こうなると可愛いもので、思わず口吻してしまった。
 瀬尾の時とは違い、蒼香は舌を動かしてこない。
 それなら、私が好きなようにするまで。
 強引に舌を割り込ませて、蒼香の上歯茎を舐める。
 「んー、んんーっ」
 蒼香は逃げたいようだが、私がそれを許すわけも無い。
 寧ろ抱きしめる。
 そして、舌を吸って、唾液を送り込んでやる。
このときの蒼香の顔、ああっ見ているだけで私の秘所が濡れてくる。
私は思う存分堪能したので口吻は終わりにした。
 だからといってそこで終わるつもりは、無い。
「フフ、悪い人ねここをこんなに濡らして」
そう、口吻で蒼香は蜜壷をぐっしょりと濡らしていた。
私は、蒼香の蜜壷に入れた指を、にちゃにちゃと言わせて蒼香の目の前へ持っ
ていく。
「ねえ、蒼香。あなた、嫌がっている割には濡れすぎじゃない?」
「そ、そんなこと無い」
「ふうん、じゃあ、乳首がぴんと立ってるけどどう説明するの」
「そ、それは・・あっ、ば、馬鹿やめろ」
私の胸より大きい、ふくらみかけの蒼香の胸。
素直に答えない蒼香が悪い、だからその胸を揉みしだいてやる。
「んっ、あっ、だ、だめっ」
自分の愛液によるぬるぬるとした感覚に蒼香が感じてきているのがありありと
判る。
「これでも、感じてないと言い張るかしら?」
さらに陰核を刺激してやる。
「悪い子ね、返事ぐらい出来ないの?出来ないならこっちも弄るわよ」
私はそういって、もう一つの穴の方に指を軽く差し込む。
「いやっ、た、頼むそれだけはやめてくれっ」
「そう、それなら素直に返事しなさい」
陰核の皮を剥いて爪で弾いてあげた。
「わ、わかっひああぁっ」
フフフ無駄な手間をかけさせた罰です。
「どう、気持ちいい?」
「よ、良くなひっ」
「こんなに濡らしておいて、素直になりなさい」
私は蒼香を倒すと、上から覆い被さった。
そして、ピチャピチャと蜜壷を愛撫する。
「蒼香、素直にならないと後悔するわよ」
私はそう言い残して、皮を剥いた陰核を唇で挟んでころがした。
「ひああぁぁああっ」
どんどん愛液が溢れてくる。
今度は舌で舐め―――
「きゃうっっ」
わ、私が攻められた。
「な、なにすひゃぁっ」
私の秘所を貪られた。
まさか、そんな―――。
「遠野が、いっちゃいな」
「だ、だめぇー」
蒼香は私の陰核を潰す勢いで抓む。
「ほらよ」
「ひぁっぁああああああっ」
 そこで私の意識は途絶えた。
 ――――――――
 ―――――
 ――



 「おい、起きろ遠野」
 誰かが私を呼んでいる。
 だけど私の体は動かない。
 まるで金縛りにあったかの様。
 「いい加減に起きろってんだ」
 バフッ
 私の頭にクッションが叩き付けられた。
 勿論、目は開いているのだから知覚できる。
 「痛いわよ、蒼香」
 私は起きあがって怒鳴りつけ――――た?!
 「あれ?さっきまで動かなかったのに・・・」
 「何寝言を言ってるんだ、周りの惨状を見ろ、周りを」
・・・・・?
さっぱり理解が出来ない。
生臭いニオイ。
嗅いだことのあるような、甘ったるいニオイ。
床で気持ちよさそうに寝ている瀬尾。
取り敢えず、生臭いニオイと甘ったるいニオイがする中で瀬尾が裸で寝ている
のは判った。
「瀬尾が寝てるわね、それが?」
パスーン
蒼香が私の頭を、思いっきり叩いた。
それもスリッパで。
まったく、私は羽ぴんでは無いというのに。
「いったいわねえ、さっきから何するのよ。私に恨みでもあるわけ、蒼香?」
「遠野、お前がやったんだよ」
「え、何―――――?!」
何のことかさっぱりわから――――?!
「思い出したようだな」
「い、一応は・・・」
多分、この惨状はわたしが作り出した・・・。
「で、この惨状をどうするつもりだ?」
「取り敢えず、瀬尾を起こしましょう。ちょっと、起きなさい瀬尾」
「まったく」
蒼香が呆れて溜息をついている。
「あ、遠野先輩ぃ―――?!」
起きて開口一番、素っ頓狂な声を上げてくれた。
ほんと、この子は可愛すぎる。
「何、どうかしたの?」
「あぅ、いえ、別に・・・」
「今からどうこうしようという訳じゃないわ。取り敢えず服を着なさい」
「あっ、はい」
いそいそと立ち上がると、瀬尾は着替え始めた。
途中で脚を引っかけて転んだのは、愛嬌だったけど。
その間にコーヒーでも入れておきましょうか。


「あ、はい、どうぞ」
服を着終わった瀬尾が、さあ話せと促してくる。
いい度胸だこと。
「な、なんですか遠野先輩?!」
どうやら私の口がニヤリと動いたようだ。
おかげで、瀬尾が怯える怯える。
「遠野、さっさとしないとまたアレやるぞ」
―――っ、そんな事されて堪るもんですか。
あ、でももう一度だけ――――――、ダメダメダメッ。
「そ、そんなことよりも、まずはあの薬は何だったのか気になります」
「ああ、それだけど、お前さん達が寝てる間にこんなものを見つけたぞ」
ほい、と蒼香が私に渡してくれたのは、先程巾着に入っていた手紙であった。
「これ、さっきも見たわよ」
「一番下をよく見て見ろ」
「え?」
私は手紙の一番下、枠外に文字があるのに気付いたので、口に出して見てみる。
「―――――――副作用として催淫、媚薬効果などがあげられますぅ?!」
こ、琥珀ぅ、姑息な手でえ・・・。
バキッ
つい手に握っていたコーヒーカップを割ってしまった。
蒼香と瀬尾が私をじっと見てくる。
「な、なによ」
「おまえさん、コーヒーカップを利き腕じゃない方で割れるのか・・・」
「え?あ―――あははは、偶然よ偶然」
しまった、つい手に力が入ってしまった。
瀬尾は瀬尾で震えている。
はあ、今日はなんてついてないのだろう、厄日かしら・・・。
 

実はこの後、羽ぴんが後1つ余っていたあの薬を飲んで大騒ぎになるのだが、
今は未だ誰も知る由がなかった。
無論、秋葉が屋敷に帰ってから琥珀の血が死の限界まで吸われたのは言うまで
もない。
そして秋葉がMに目覚めたことも・・・。

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後書き
どうも、始めまして、かな?
睡魔です。
皆さんここまで読んでいただき、本当にありがとうございます。
この話を書くに当たって、ハードではないけどエッチというのを目指してみま
した。
本当にそう書けてるかは判りませんがね。
凸企画、初めてそれを見た時は何も書けないだろうとか思ってましたが、これ
が書ける書ける。
ほぼ一日で完成してしまいました。
こんなお題を思いついた、阿羅本さんに感謝。

実は、何となく、これの続きを書いてみようかなと思ったりもしてます。
もし、続きを書いたら、その時はまた読んでやって下さい。

最後に、阿羅本さん締め切り日ギリギリの投稿、ご迷惑をおかけ致しました。
もしまた投稿する機会があれば、その時はもっと早く投稿したいと思います。
また面白いお題を考えて下さいね♪

それでは皆さん、ありがとうございました。