翌日から先輩の俺に対する『お世話』が始まった。
といっても、別に俺に何ごとも無ければ、特にすることがない。
 結局、俺に目を配りつつもシエル先輩は翡翠や琥珀さんの手伝いをすること
となった。

 秋葉が一応、俺の休学届けを出しておいてくれたおかげで、平日昼間なのに
俺はのんびりしていた。
 秋葉も本来は寮のほうに戻る予定だったが、体調不良ということにして休み
を取っていた。もちろん、目的は俺とシエル先輩の監視だ。


 3日目。

「じゃーん」

 朝に食堂に行くと見慣れないメイドさんが…。
 よく見ると、それはシエル先輩だった。

「どうですかぁ? 似合いますかぁ?」

 シエル先輩は俺の前でクルッと1回転する。
スカートが回転に合わせてフワッと舞った。

「『お屋敷の仕事をするなら』と翡翠さんにお借りしたんです。」

 子供がお気に入りの服を見せるみたいにシエル先輩は嬉しそうだ。

 俺がポケ〜ッと見とれていると、

──ダンッ

「イテッ!」

突然、足を踏まれる。

 秋葉だ。

「フンッ」

プイッと顔を背けると、秋葉は食堂を出ていってしまった。

「秋葉さん、御機嫌斜めですねぇ。」

…俺の所為じゃないのに…。

釈然としないまま俺は、その場でピョンピョン飛び跳ねていた。



 そして夜。

──かぽーん。

 俺は風呂に入っている。

 この屋敷では俺と秋葉それぞれに風呂がある。
広い湯船を独占できるのはちょっとした優越感だ。

「ふぃ〜〜」

頭にタオルを乗せて湯船に浸かっていると、

──ガラガラガラ…

とガラス戸が開いて、

「お背中お流しします〜。」

シエル先輩が入ってきた。
 もちろん全裸で手にスポンジとボディソープを持ち、エアマットを抱えている。

「えっ?、ちょ、ちょっと…」」

 俺はちょっとしたパニックになる。
欲情よりも驚きの方が先の所為か、まだ性衝動は襲ってこない。

「さ、遠野君、そこに座ってください。」

むりやり、洗い場に出されると泡立てたスポンジでこすられる。
 俺は先輩の為すがままだ。

 すっかり泡だらけになると、

「ここに寝てくださいね。」

と用意されたマットの上に寝かされる。
すると、先輩は自分の胸やお腹、ヘアにボディーソープを塗りたくり、
俺の身体の上で滑るようにこすり始めた。

…ぬりゅ…ぬりゅ…ぬりゅ…ぬりゅ…ぬりゅ

「あ、あは…、あれから、ちっとも私のことを構ってくれないんですもの。
…わ、私…、寂しいです。」

先輩は甘えるような声を出す。

──どくんっ

唐突に来た。

「せ、せん…ぱい…」

 理性が駆逐され、意識が朦朧としてくる。

──センパイノ、ムネデ、ダシタイ

 俺は先輩と身体を入れ換えて先輩の上に馬乗りになると、その豊かな胸に
俺のモノを挟んで腰を振り始めた。

「あ、あ、あ、遠野君、激しいです。」

 言葉ではそういいながらも、先輩はみずから胸の外側から手を添えて俺に
協力する。

…ぬりゅ…ぬりゅ…ぬりゅ…ぬりゅ…ぬりゅ

…クリッ…クリッ…クリッ…クリッ…クリッ

 俺は、腰を振りながら乳首を摘まんで捻るようにする。

「い、いぃ、遠野くぅん、せつないですぅ」

段々と腰の辺りがムズ痒くなって、射精感が高まってくる。

「イ、イクッ」

「で、でる。」

──どぴゅ、どぴゅ、どぴゅ…

俺が腰をつき出すようにして射精すると、先輩は口を開けて精液を受け止め、

…ごくん、ごくん…

と飲み込んでくれた。

「はぁはぁはぁはぁ…」

浴室内ということもあって、俺の息は荒くなる。

──ツギハ…

そのまま正常位で交わろうとした時、

──ガラガラガラ…

と唐突にガラス戸が開いて、

「何やっているんですか!!! 兄さんっ!!!!」

 秋葉が入ってきた。
 俺は虚ろな目でそれを見る。

 慌てていたのか秋葉の服はそのままだ。
 靴下が濡れるのもかまわず近づいてくる。

「兄さん、シエルさんから離れてください。
あ、あとは、私がお相手します。」

 秋葉は、顔を赤らめてきっぱりと宣言する。
そして、シエル先輩を押しのけて俺の前に跪くと、俺のものを咥えてしゃぶり
始めた。

 シエル先輩は先程のことで満足したのか、これ以上の衝突を避けるためか、

「あとは、おまかせします〜」

と、浴室を出ていってしまった。


「ん、んふ。はむ。ちゅば。かぽ、かぽ…」

浴室に秋葉が俺のモノをしゃぶる音が響き渡る。
 秋葉なりに一生懸命やっているのだろうが、まだまだ稚拙でなかなか射精に
結びつかない。

──モットダ。

 俺は秋葉の頭を押さえると激しく腰を振り始めた。

「ん、うっ、ウグッ…」

秋葉の喉の奥を突いてしまうが、秋葉は健気にも懸命に舌を這わせて俺を喜ば
せようとする。

…あの強気な秋葉が俺のモノを懸命にしゃぶっている…

征服感が射精に結びついて…

──どぴゅ、どぴゅ、どぴゅ…

先程に劣らない大量の精液が、秋葉の喉の奥に流し込まれる。

…ごくん、ごくん…

喉に絡みつくであろうそれを秋葉はほとんどすべて飲み込んでくれた。

 シュウッと潮が引くような感覚。

俺に理性が戻ってきた。
今回はこれで、俺の欲望は満足してくれたようだ。
あとに残る罪悪感。

「あ、秋葉、ゴメン。…また俺は…」

スッと秋葉が制する。

「いいんです。兄さん。
…私、嬉しいんです。
もう二度と会えないと思っていた兄さんが帰ってきてくれて。
兄さんは命がけで二度も私のことを助けてくれたんですもの。
兄さんがお困りのときには、私が助けるのも当然のことですわ。」

 そう言ってニコッと微笑んだ。
その拍子に唇の端から飲みこみきれなかった精液がツッと垂れる。

「秋葉…。」

改めて、俺は秋葉を抱きしめた。

 そういえば、秋葉は着衣のまま入ってきたために服がビショビショだ。
俺は丁寧に濡れた服を脱がせると、手のひらにボディーソープを掬い、直接
秋葉を洗い始めた。

「あぁ、兄さん、気持ちいいです…。」

胸の辺りを揉むように洗ってやると、秋葉は嬉しそうな声をあげる。
 そして、俺と同じように手で直接、俺の身体を揉むように洗う。

 俺は秋葉の優しい手に刺激され、その日3度目の射精を迎えた。



 お互い身体をお湯で流すと、揃って湯船に身を沈める。

──コツン

 横に座った秋葉が、頭を俺の肩に乗せて呟く。

「…私、こう見えてもシエルさんには感謝しているんですよ。
シエルさんが居なければここにこうして兄さんも居ないわけですし…。
……シエルさんが兄さんを好いているのもわかっているつもりですし、兄さん
がそれを拒絶できないのもわかっているつもりです。
……でも…、その、我慢できない時には、なるべく私とシテくださいね。
私、精一杯努力しますから…。」

俺は秋葉のあごに手を添え、少し上を向かせると深いキスをした。


 その後、風呂から上がった俺達は俺の部屋に戻って3回愛し合った。





 翌朝──。

 目が覚めると傍らに秋葉はいなかった。
先に目覚めて部屋に戻ったのだろう。
微かに秋葉の残り香が香る。

「…昨日も激しかったからなぁ。」

 昨夜このベッドの上で悶えていた秋葉の嬌態を思い出すと

──ビクンッ

と俺のモノが反応する。

 昨日あれだけシタのになぁ…。
『今の遠野君は底なし…』というシエル先輩の言葉が蘇ってくる。

 そろそろ起きようと傍らの眼鏡に手を伸ばすと、

──コンコン

とノックされた。
たぶん、シエル先輩だろう。
以前は翡翠に起こしてもらっていたが、今の俺はアブナイということで、この
ところシエル先輩に起こしてもらっている。

「あぁ、シエル先輩? おはよう。今日も気持ちのいい朝だね。」

眼鏡をかけながら振り返ると。

──!!!

 そこにはロングヘアの艶やかな黒髪にカチューシャ、そしてメイド服を着た
美少女がいた。

「あ、秋葉、いったい…。」

「おはようございます。兄さん。
…あの、昨日シエルさんが翡翠の服を着ていた時に、兄さんのお気に召して
いたみたいなので、私も借りて着てみたんですけど…。
…似合いますか?」

秋葉はちょっと顔を赤らめてモジモジする。

──ドクンッ

 それは例の性衝動だったのだろうか?
それとも俺の本心だったのだろうか?

──かわいい!

気がつくと俺は、昨夜と同じようにベッドに秋葉を引きずり込んでいた。

 俺は昨日そのまま寝たので服を着ていない。
そのまま秋葉を股間にいざなうと、秋葉は自分から俺のモノに舌を這わせ始めた。

「れろ、ちゅぱ、んぐ、はむ。…」

 昨夜も散々してもらったおかげで、秋葉は既に俺のツボを心得ている。

「んふ。兄さん。ピクピクして可愛い。」

秋葉は愛おしそうに俺のものを擦る。

「クッ…秋葉…」

出そうになるのを堪えると、それを察知したのか、秋葉は黙って下着だけを
脱ぎ、スカート部分をたくし上げると俺の腰に跨がって位置を確かめ一気に
腰を落とした。

「あ、ああ、兄さん、兄さん、兄さん…」

 俺のことを何度も呼びながら、秋葉は腰を振り身体をくねらせる。
たくし上げたスカートをそのまま胸の前まで持ちあげてわざとなのか結合部を
見えるようにしているので、俺のモノが出入りする光景がまる見えだ。

…ズッチュ…ズッチュ…ズッチュ…ズッチュ…ズッチュ…

 俺も秋葉の動きに合わせて、下から突き上げるようにする。

「に、兄さん、イクッ、あ、あ、あ、あぁぁ…」

…ドピュッ…ドピュッ…ドピュッ…

昨夜、あれだけ出したのにいまだに濃い精液が、秋葉の胎内に放出される。

 秋葉もピンッと背筋を伸ばすと俺の胸にクタッと倒れ込んできた。
結合部はそのままなので秋葉の膣はキュッキュッキュッと俺のモノを絞り上げ
るみたいに収縮を繰り返す。

 少し落ちつくと秋葉はノロノロと身体を起こし、俺が放出した精液と自分の
愛液でベトベトになった俺のモノに再び舌を這わせキレイに舐めとり始める。

 俺は秋葉の腰を自分のほうへ引き寄せると俺の顔の上に跨がらせ、指を三本
揃えるとゆっくり秋葉の膣に挿入して抜き差しを始めた。

「ん、ん〜〜〜〜、んふっ…」

俺が刺激し始めたことで、秋葉の息が乱れ、少し荒くなった鼻息が俺の睾丸に
かかる。

 しばらく69(シックスナイン)の姿勢で秋葉の膣を責めていた俺は、次の
目標を後ろの穴に定めた。

──ズプッ

予告無しに二本の指を挿入する。
先輩と違って秋葉のお尻の穴はかなりキツい。

「くあっ!」

不意を突かれた秋葉の口から俺のモノがまろび出る。
 俺はそのまま身体を起こすと、

「シエル先輩とも、ここでヤったんだ…。」

と、少し煽るように耳元で囁いてやる。
 少し『ムッ』とした秋葉は素直に肛門の力を抜いて協力する。
 そのまま、丹念に揉みほぐしているとやがて三本の指がスムーズに抜き差し
できるようになった。

「あ、あぅ、あふぅ…」

秋葉もかなり感じているようだ。

 俺は頃合いを見計らって、後ろから秋葉のお尻の穴に挿入した。

──ズブズブズブズブッ

膣とは違ってどこまでも飲み込まれていくような感覚がある。
 指で慣れたとはいえ、秋葉にはかなりキツいようだ。

「い、痛っ、痛いぃ…」

と悲鳴を上げた。
 しばらく俺のモノをカリ首まで抜く時に先程の愛液と精液を潤滑油代わりに
塗りたくるようにして抽送を繰り返していると次第にスムーズに動けるように
なった。

───パン、パン、パン、パン、パン、パン…

「あ、あは、んん、いぃ…」

リズムを付けて腰を打ちつけると秋葉の声に甘いものが混じり始める。

 俺は秋葉のお尻も征服したという高揚感からすぐに登りつめてしまった。

「はぁはぁはぁはぁ…」

 秋葉はしばらくグッタリしていたが、身体を起こして後始末をすると、衣服
を整える。
そして

「早く来ないと、朝ご飯抜きですよ。」

と言って、チュッと俺の頬にキスをすると少しよろめきながら、部屋を出て
いった。


 服を着て食堂に行くと秋葉が笑顔で待っていたが、秋葉と俺のことを察した
翡翠とシエル先輩の視線が痛かった。




                                          《続く》