……………ぷちん
 最終安全装置解除完了。エネルギー充填用意。
 俺の中の七夜がナビゲーターとして、刻々と状況の報告してくる。
 胸で甘えている秋葉の両脇に両手を差し込み、抱き上げるように秋葉の顔を
自分の顔に近づける。その際太股には、秋葉の陰毛が擦れる感触がくすぐったい。

 「……秋葉」
 「……兄さん」

 どちらともなく口吻を交わす。舌を差し込むと秋葉も積極的に応じ、さらに
口を一杯に広げ、少しでも奥に差し込もうとする。当然隙間が出来るので互い
の唾液がお湯の中に滴るのだが、二人とも気にもとめない。
 しばらくして俺は惜しみつつも口を放す。秋葉との間に銀の橋が出来たがす
ぐに消える。不満な表情を浮かべた秋葉に対し、普段見る事のないうなじから
耳の裏にかけて舌を這わせる事で応じる。

 「………ふふっ。くすぐったい。」

 秋葉は嫌がる素振りを一切せず、逆に俺が動きやすいように首を曲げて受け
てくれる。 それに気をよくした俺は、うなじから首・鎖骨を経由して、つつ
しまやかな胸に舌を這わせる。秋葉は俺の頭に腕を回して抱え込む。

 「………あっ、いやっっ」

 乳首を口に含んだとき、初めて拒否の声をあげる秋葉。

 「やっぱり兄さんは大きい方がいいですよね?」

 多少息を荒くして秋葉は呟く。俺は秋葉を抱くたびに胸に関して一切不満を
言っていないが、秋葉にとってみればコンプレックスを通り越してトラウマに
なっているらしい。

 「………はぁ〜〜〜〜〜」

 思わずため息を漏らし、愛撫をしていた両手を湯船に投げ出す。

 「兄さんすいません。」

 慌てて謝る秋葉。
 叱られた子犬のような表情を浮かべた秋葉を優しく撫でてあげ、秋葉の腰に
片手を廻すとそのまま立ち上がる。浴槽の縁に腰をかけた俺の隣に、萎れたま
ましずしずと隣に腰掛ける秋葉。

 「なぁ秋葉。何回も言うが俺は気にはしないぞ。」

 軽く秋葉の胸を揉みあげる。思わず色っぽい吐息が漏れ出す。

 「それに感度がいいしな」
 「………馬鹿」

 秋葉は胸を揉んでいる手に両手を合わせ優しく包み込む。

 「それに………その………なんだ。………最終的に胸を大きくする方法ある
んだから」 自分でも顔が赤くなっているのが解る。
 「それってもしかして………」

 秋葉も顔を真っ赤にする。

 「……まぁ、流石にすぐにはまずいから、4・5年待ってくれ」
 「………私は何年でも待ちます。………だから……もう、何処にも行かない
でください。」
 立ち上がり俺に抱きつく秋葉。俺も立ち上がり秋葉を抱きしめる。
 「あっ………(真っ赤)」
 「どうした秋葉?」
 「あの………兄さんのが………当たってます」

 下を見ると我が愚息が秋葉の下腹部をこづいている。せっかくの感動のシー
ンが台無しじゃん俺。

 「………ふふっ。やっぱり兄さんだ」
 「どういう意味だい。我が妹よ。」
 「こういう意味です。」

 うぐぅっ
 秋葉は俺の股間の高さに顔をもってくると、なんの躊躇いもなく俺のペニス
を口に含む。下から聞こえてくる水っぽい音が浴室内に響き渡る。
 ぺちゃぺちゃぐちゃ

 「ん〜〜。兄さん気持ちいいですか?」

 肯定として秋葉の頭を優しく撫でる。
 秋葉は右手で根本を優しく握りしめ、左手で陰嚢をさすりあげる。
 さっきまで秋葉の体をまさぐり興奮していた俺はすぐに射精感がこみ上げて
くる。このまま秋葉に飲ませても良かったが、まだ夜は始まったばかりなので、

 「ありがとう秋葉。もういいよ」

 多少不満顔の秋葉だったが、すぐに喉奥にまで飲み込んでいたペニスをはき
出す。その際息を吸い込み口内の気圧を下げ、はき出す瞬間に『ちゅぽん』と
音を出す事を忘れない。

 「兄さん、私もう……」

 しゃがんだ体勢から立ち上がった秋葉は潤んだ目で俺を見つめる。
 俺は何も言わず、秋葉の股間に指を滑らせる。
 くちゅっ

 「…あっ…はぁん」

 陰部は水ではない粘度のある液体で満たされていた。秋葉は膣内に指を入れ
るのを嫌うのでそのまま持ち上げるようにクリトリスを擦りあげる。無論反対
の手は感度の非常に宜しい胸を芯の固さを揉みほぐすように愛撫する。

 「あっ……はふぅ……兄さん………兄さん……」

 息を荒げる秋葉。すでに愛液は手からしたたり落ちるか太股につたっている。
これ以上やると上り詰めるので最後にじらすように円運動をした後、そっと手
を放す。

 「いいかい秋葉」
 「一つになる意志を秋葉に伝える」
 「はっ、はい。………その前に一ついいですか?」

 いつもならすんなり俺が入りやすい体勢を取る秋葉なのに、今回は内股にな
りながらもじもじしはじめる。

 「どうした?」
 「あのですね………兄さんのが入ってくるとき痛いんです」
 「え゛」

 ちょっと待て。秋葉と俺は最初に契りを交わして6年も経つし、その間に何
十回とSEXしたぞ。

 「いつから?」
 「初めて抱いてもらってからです。………いや、痛いのは最初だけで直ぐに
気持ちよくなるのですが………」
 「ちょっとゴメン」
 「えっ何、ぎゃっ」

 秋葉を床に座らせると両足を掴み持ち上げる。通称『まんぐり返し』の体位をとる。

 「いや、兄さん恥ずかしい」
 「馬鹿、秋葉。もし病気だったらどうするんだ?」

 俺は医者でもなんでもないのだが、気が動転して訳が解らなくなり、原因を
掴みたい一心だけが頭を支配し、秋葉を諭す。

 「ううぅ………解りました」

 秋葉は両手で目を押さえ必死に恥ずかしさを紛らわそうとする。
 俺はの足首を秋葉の頭に誘導すると足を手で持つように指示する。秋葉は何
も言わずに従ってくれる。
 眼下に菊門から蜜を湛えた淫唇、クリトリスまで一望できる。思わず生唾を
飲み込む俺だったが邪念を払い両手で卑裂を少しずつ開く。

 「あっ……」

 一瞬ビクンと体を震わせる秋葉。花弁の先は流石に肌より浅黒いが、奥に向
かうにつれ綺麗な白みかかったピンク色が広がる。

 「痛かったら直ぐに教えろよ」

 コクンと頷いた事を確認して指を慎重に入れていく。クリトリスのあたりか
ら膣口に移動しながら指で軽く叩くように移動していく。秋葉の反応を見る限
り大丈夫そうだ。
 そして指を膣口に慎重に差し込む………差し込もうとするが入らない。いや、
力を入れれば入るだろうが、ゴム状の粘膜で進入を阻止しているようだ………
ってぉぃ。
 陰唇を少し力を込めて開き、中まで見えるようにして………確認終了。

 「原因が解ったぞ秋葉」
 「えっ。本当ですか?」

 あっ。股間越しに見る秋葉も可愛いな。………馬鹿だな俺。

 「非常に言い辛いのだが………」
 「……………」
 「………処女膜がある………」
 「…………はぁ?」

                                          《続く》