月姫
春めいた昼下がり



 遠野の森。
遠野屋敷の庭のことである。
 ただの庭なのだが、その広大さ、その陰鬱さ、丘の上に広がる生い茂る樹木はどうしても庭という言葉のスケールを越えていて――。
 誰言うこともなく、森、と呼んでいた。
 その黒々と広がる森は、朝夕では赤くそまった魔物が覆い被さってくるようで、夜には怪鳥の声が聞こえると噂される。
 昔話では、鬼が棲む森、とも言われたとか――。
 その森の中にひっそりと離れはあった。
 本宅が洋館なのだが、この離れは和式で古めかしい造りをしていた。  もともとは使用人が棲む家としてあてがわれていたのだが、その使用人の数も2名と減り、今では住む者もいない。
 翡翠が毎日掃除し綺麗にしているのだが、それはあくまで埃が積もっていない、空気が澱んでいない、という意味でしかなく――。
 そこは廃屋といって差し支えなかった。
 その縁側で黒猫が丸まって日向ぼっこしていた。
季節は春。
 まだ風は冷たいが、今日のように風がなく晴れた日は、日向ぼっこするのには十分適している――そんな春めいた昼下がり。
 まるまって寝ていた黒猫は、すっと目を覚ます。
 それは虚空をじっと見ていた。

 ――だれ?

その黒猫は問いかける。
 ネコに見合わない知性の輝きをもったその猫は虚空にある何かを見ていた。
 それ人影だった。
その人影は白い髪の優男風で、白い着流しを着ていた。手には一升瓶が握られていた。
その後ろにはツインテールの髪をした少女もいた。その手にはぐい飲みが3つ。
「よぅ、邪魔するぜ」
男はそう猫にいうと縁側に座る。
 ――だれ?
もう一度猫は問いただす。
「――あ」
男は顎をさすりながら、猫を見る。
「そうか、自己紹介はまだだったな」
「そうよ」
後ろからついてきた女の子はぐいのみを縁側に並べながら文句をつける。
「初めまして、わたしは弓塚さつき。よろしくね」
 ――よろしく。
黒猫はこくりと頷く。
「 あー、俺はシキ」
猫の方も見ずに話し、ぐい飲みに手を伸ばす。
「ちょっと失礼よ」と女の子。「きちんと挨拶しないってば」
 男は、ちらりと、その目だけを猫に向ける。
 じぃっと猫は男を見ている。
 すると。
 手をひらひらとさせて、
「ん」
と一言。
 挨拶になっているのだか、なっていないんだか、よくわからない対応をする。
 しかし黒猫は再びこくりと頷く――認知されたらしい。

 とくとくとく

一升瓶からぐい飲みに注がれる音が離れに響く。もちろん中身といえば――。
「――くぅ、うまい」
男は注ぐとすぐさま一気に喉を鳴らして、さもうまそうに飲み干す。
 中身は当然ながら、お酒である。
「もぅ飲酒癖を直したら?」
女の子も縁側にすわり、猫をなで始める。
黒猫は心地よさそうに目を細め、喉を鳴らしている。
「は、何言ってんだ」
男は、ちらりと縁側を見て、
「自分の分のぐい飲みも持ってきておいて」
「そ、それは――」
女の子はぐっと言葉を詰まらせる。
「だ、だって――自分ひとり仲間はずれはヤだもん」
「……まぁな」
そういって、男はぐい飲み3つに酒をつぐ。
「ありがと」
そういって女の子は、まずぐい飲みの一つをそっと猫の前にやる。
黒猫は匂いを嗅ぐと、ペロリとまず一口。そしてペチャペチャと舐め始めた。
「わぁこの猫もいける口なんだ」
何がうれしいのか、女の子は手を叩いて喜ぶ。

 風がふわり、と、男の着流しの裾を、女の子の髪の毛をなびかせる。
「――いい天気だな」
男は雲がほんの少しだけある蒼い空を見上げる。スモッグに汚れているといわれても、空の青さには人の心を和ませる何かがある。
「えぇ」
女の子も、ぐい飲みを両手で持って、舐めるように飲んでいる。

 しばし無言。
ただの酒をつぐ音と、飲む音だけが聞こえる。

「――しかし志貴も莫迦だな」
「な、なにを言い出すのよ」
女の子は、すでに酔っぱらったのか、真っ赤になっている。
「遠野くんはね、遠野くんはね」
声が小さくなる。
「――いい人、なのよ」
 そっとつぶやくように、囁くように、自分だけに聞かせるように言う。
「はっ」
男は笑う。
「女が男に『いい人』はなし、だぜ」
男はぐい飲みを一気に飲み干す。アルコールが喉を焼く感触がたまらない。これっばかりはやめられない。
「まだ良い人、とかいて良人というならいいけどな」男は揶揄する。「それだと――”どうでも”いい人に聞こえるぜ」
「そんなんじゃないわよ」
彼女は噛みつかんばかりの勢いでくってかかる。
「遠野くんはね、わたしの騎士なのよ」
中学校の時、助け出してくれた事を思い出す。
 あんなことがあったのに、遠野くんはなんでもないような――いつもと同じ様子で――。
 そんな姿を見たとき、わたしは思ったんだ。この人ならなにがあっても動じず助け出してくれるんだって――。
 多分――いいえ、きっと、死ぬ危険があったとしても、あの人はただいつものように、何事もなかったかのように、助け出してくれる。
 でしょう?
 そんな人、そこらへんにいないわよ。
 そんな様子を見ながら、男はニヤニヤと笑いを浮かべている。

「――なぁ猫」
男に話しかけられると、猫は、なに、と言っているかのように、首を傾げる。
「みんな元気か」
こくん、と頷く。
「そうか」
赤い眼を細め、そっと頷く。
「なにが、『みんな元気か』よ!」
女の子がまたくってかかる。
「三日と上げすに、ここに来ているじゃないの」
「三日に上げす、だ」
「――へ!?」
くくく、と男は笑って、
「言葉が間違っている。三日に上げず、が正解だ」
「――あ……もぅ」
女の子は頬を膨らませてぷいっと横を向いてしまう。
くくく、男は笑いをやめない。
「もぅなんでそういうことを知っているのよ」
「あぁ、座敷牢でな」
「――」
気まずそうにした女の子に向かって、気にするな、とひらひらと手をふる。
「……でもぅ」
「そりゃ暗くじめじめしてイヤだったさ」
男は遠い目をする。
「でも今なら親父もわかる」
 俺がもとに戻ることを祈って閉じこめたことを、さ――。
 遠野当主としての槙久と、俺の親父としての槙久、それの妥協案が、座敷牢だった、ただそれだけさ。
 何事でもないように、男は言う。
 唯一の希望は秋葉のこと。
 それだけが自分のよりどころ。
 唯一の絶望が志貴のこと。
 自分をこの世、この社会から抹殺した存在。
 渇望に近い恋情と狂おしいほどの憎悪、この2つだけが心の中で渦巻いていた。
 1日も、1時間も、1分も1秒も、いや瞬く刹那でさえ、そのことを忘れなかった。
 それは外という、自分の自由というとつながり、それだけが自分の意志、希望、絶望、自由、渇望、思いのたけすべてとなった。
 ――だから。
 だから琥珀の話に乗った。
 志貴の風貌を教えられ、夜な夜な徘徊することがゆるされ――たとえ夜でも外を歩けるのは、素晴らしいことだった。
 夜風、きらびやかなネオン、雑踏、遠くから聞こえるテレビやラジオの音――自分が知らなかった世界がそこに広がっていた。
 学校、学舎――俺も本当ならば通っている場所、志貴がのうのうとかよっている平凡かつ日常の場所。本来俺がいるべきところ。だから根城にした。
 そして獲物。
 何も知らず歩く、無防備な獲物。
 なんでこんなに多いんだろうか、愚かな獲物どもは。
 背後から近づき、切り裂き、貫き、その暖かく脈打つ喉笛に噛みつく。
 甘い香り。
 体の芯からくらくらする甘美な香り。
 それは、どろりと甘く、ねっとりと舌にからみつく。
 俺のあそこは噛みつく時に、もっともいきり立った。
 たまらなかった。
 高ぶっていた。
 昂ぶっていた。
 血をすすることに興奮しているのか、それとも興奮しているために血をすすっているのか――それの区別さえつかない。
 それを琥珀にぶつけた。彼女もそれを許した。
 だから思う存分その体を蹂躙した。
 女陰も口も菊門もすべて蹂躙した。
 溺れるほど柔らかく、血とは違う別の甘さ。
 あのしなやかな躰を抱きしめ、貫くたびに、体の中に甘い鈍痛が走る。
 意識が途絶えたかと思うとつながり、ふっとかき消えて、それでいて明晰になって――。
 彼女を抱いたときだけ、俺は人になれた。
 それが、感応者としての彼女の能力だった。
 それもあった。
 桃源郷といってよかった。
 だから、溺れた。あの柔肌に――。
 人としてやっていてはいけない事、それをやれる。やっていい。
 反転とはなんて心地よい。
 悦楽に耐えられる人間はいない。
 ケダモノだ。
 そのケダモノを人に戻してくれる。
 なんてサイコウな女――。
 その悦楽は、人の本能に根ざしたものであった。
 血と躰、この二つに溺れるだけだった。

「だからといって、わたしを襲って」
うらめしい目つきで女の子が男をじぃっと見ている。
「悪りぃ悪い」
「ぜんぜんそう思ってないでしょう!」
女の子は目に涙を浮かべる。
「せっかく、せっかく、告白できたのに――」
夕日に照らされた坂道――遠野くんとふたりで歩いた道。
遠野屋敷に戻ることになったと言ってくれたあの時――。
ようやく1歩歩み寄れたと思っていたのに。
なのに。
「――もぅあなたが血を吸わなければ」
「――かもな」
男は肩をすくめる。
「しかし、それでお前は永遠になれたんだろ」
「――?」
眉をひそめる女の子。
「志貴にとって、その心に残る、誰にもどかすことができない、そこにある「永遠」に、さ――」

   それって心中した恋しい愛人との永遠の刹那、だろ

男は詩人のような事を言う。
「……あ」
かあっと真っ赤になる女の子。下を俯きもじもじする。
「遠野くんの――永遠」

   それでもいいかな

なんて思ってしまう乙女心。
「――でも」
「でも?」
「あなたは遠野くんが見えて、わたしは見えなかったのよ」
「あぁあれか」
男はぐい飲みに酒を注ぐ。
「ありゃ仕方がない」
「どうしてよ」
「そりゃ」

  俺が鬼だから、さ。

「え!?」
いぶしむ女の子。
「それって――鬼畜ってこと」
ぶっとお酒を吐き出す男。こほんこほんと咳き込みなぐら口を拭う。
「あーもったいねぇ。なんて言うことを言うんだよ」

  まぁ外れちゃいないがね。

酒を再び注ぐ。
「遠野には鬼種の血が流れている。だから反転するんだが――俺は頭ん中のラジオが鳴りやまなかったんだ」
「――?」
「ラジオじゃわかんねーか。もう一人の俺、というべきかな。それが突然きて、ぐるりと反転しちまってな――」
「――?」
遠野家でない女の子は全然さっぱりという顔できょとんとしている。
 ――ま、仕方がないか。
「鬼っていうのはな、本当は角が生えてない」
「え、でも虎のパンツに金棒をもって――」
「ありゃ後世の創作、幽霊に足がない、というのと同じだよ」
くくく、と喉で笑う。
「鬼はもともと隠ぬ、という意味だし、鬼っていえば魂魄という意味だ。しかしそれだと鬼と人間に区別がつかないだろ。だから、角を生やして区別するようになったんだ。まぁ地獄の牛頭馬頭の伝来も一役買ったけどな。
 まぁ鬼門っていうものがある。わかるか?」
「それっくらい知っているわよ」
「それは昔で言うところの丑寅の方角でな」
「だから、何?」
「だから牛の角に虎のパンツっていうわけさ」
思わず絶句する女の子。
くくく、とまた喉で笑う男。
「昔の人が丑寅の方角である鬼門と鬼――荒ぶるもの、畏れ敬うものの総称――を融合させたのが、今の鬼というわけだ。
 本来、鬼であったとしても、普通の人間となんら違うところはない。だから印をつけた。角は目に見える、印、みたいなもんだ。本当は見えっこない。鬼であるということは、角が生えてるじゃなく、異能――超能力だったり、剛力だったりするんだが、それは角のように見えるもんじゃない」
「――だから」
「そう、だから角という目に見えるものをつけて区別したわけだ。
たとえば紅赤朱という鬼の発現がある――こりゃ秋葉のだがな、檻髪という能力を発して、髪の毛が赤くなる――がこれは本来は人の目には見えない。そもそも髪の毛が赤くなるということは物理的ではないからな」
「でもわたしたちは――」
「あぁ俺達は今、鬼――魂魄だからな。
 アストラルやエーテルに対して投射される――能力を発揮された時のオーラが視える、というわけさ。秋葉のは、その能力は髪の毛だからその髪が朱色に――オーラが朱色というわけだ。まぁこの色は遠野家の色なのかもしれんがな」
「ふぅん」
「まぁ志貴は直死の魔眼というわけのわからん能力をもっているから、視えているわけだろうな」

   七夜という鬼の一族だからな。危険に対する感知能力は、ずば抜けててるんだよ。

これは口の中で消え、言葉にならなかった。
「じゃあ、わたしが見えても♪」
「残念だがそうもいかん」
「えーなんでよ」
「あいつと俺は魂を共有していたからな。そりゃ波長も合うってもんだ」
「波長って――もしかしてわたしたち『電波』なの?」
「電波か、いいえて妙だな」
一升瓶をふるが落ちるのは滴のみ。
それを掌でうけて、すする。
 そんな様子を、うわー、という顔で見る女の子。
そんな様子を気にもとめずに
「この世界はすべて波長でできているという説を知っているか」
「波長?」
「そうだ。インドにもある。オームという真言からすべてが発生したという」
「あぁ、あの事件を起こした真理教の」
「ありゃガゼでインチキだけどな。まぁあれのオームもこのオームからとってきたがな。
 たとえばこの世界は原子の周りを分子や電子がまわるということで物理的に成り立っている。とごろがその飛び回る――すなわち一定のリズム、ようは波動だな――がなくなると、どうなるかわかるか?」
 女の子は首をふる。
「停止だ。エントロピーに従って死滅する。
 すなわち、この世界は波動によって形成されているわけだ。波動がなくなれば、原子電子分子すべてが活動をやめ、すべてが崩壊していくというわけだ。
 前置きが長くなったな。すべてが波動である以上、視力にも波動がある。よくいう可視領域ってヤツだ。それ以上でもそれ以下でも見えなくなる。ようは目が波動を捉えることができないってわけだ。しかし特別に――」
 男はここで言葉をとめ、額を指でたたく。
「――ここで視るヤツもいる。いくら見えないといってもな、目にはその波動が入っているわけだ。そうである以上、情報として脳に行く。その時受け入れられ、受信できる機能が脳にあるかないか――ちなわちチャンネルがあっているかどうか、が問題になってくるわけだ」
「ふーん」
「まぁ魔術師たちは魔術回路とか、普通の人なら霊感、とかいうけどな」
「――だからわたしは見えないわけ?」
「そうだ。まぁ俺はあいつと命の共有ってことで魂魄、つまり波動が似ているからな。あの唐変木でも視えるわけだが――」
 ここで女の子を見て、片目をつぶる。
その姿はあたかも、お前さんにゃ無理、といっているようで。
「あー、もう」
女の子は癇癪を起こす。
「遠野くんの唐変木! 朴念仁!」

   こんなに思っているというのに
   気づいてくれないなんて
   ――これじゃ中学時代に逆戻りよ。

「でもこの猫は?」
「あぁこの猫は普通の猫じゃないしな」
そういって男も猫を撫でる。
「さて酒がなくなったから帰るか」
「えーまだ遠野くんの姿を見てないよ」
「まぁそういうな」
「一目だけでも会いたいのに」
  ――会いたい?
黒猫はじっと女の子の目をのぞき込む。
「そりゃ会いたいわよ」
  ――じゃあ今夜
「え、会わせてくれるの?」
 こくり、と頷く。
  ――お酒のお礼
「ありがと」突然女の子は立ちあがると、男の手をつかむ。
「さぁ早く帰らないと」
「おいおいどうした急に」
「いつものツインテールがいいかな。それともイメチェンして――」
女の子は男の言葉を無視して、ブツブツといって戻り始めている。
 男は苦笑して、ふと遠野の森を掃除している割烹着の女の子に視線をやる。
 ずっと世話になった女の子。
 元気になったであろうか。
 笑えるのであろうか。
 それとも――。
 かぶりをふる。
 死んだ自分が心配することではない。
 それは生きている者の領域。
 死んだ自分ができるのは見守るだけ。
 それに――酒もなくなったしな。
 優しくいたわるような視線を割烹着の女の子に向けながら、男は消えていった。


 「――ん」
春一番といっていい風が駆け抜ける。
心地よい。
 その風にまぎれて、自分の名前が呼ばれたようで、琥珀はきょろきょろと周りを見回す。
 しかし誰もいない。
 いるのは――黒猫のレンちゃんのみ。
「あらあら、ここでお昼寝ですかぁ」
掃除の手を休めて、離れの縁側に近づく。
「――あら?」
そこには一升瓶とぐい飲みが3つ転がっている。
「レンちゃん、誰かいましたか?」
 レンはふと視線を琥珀に合わせるが、何事もなかったかのように、すぐにまどろむ。
この縁側にいると、ポカポカと明るく、春めいて心地よい。
 レンがまるまって寝ているのも頷ける。
「もぅ春ですね」
琥珀は縁側に座ると、レンを撫でた。
 柔らかくなめらかな毛並みが心地よい。
 レンもごろごろと喉を鳴らす。
 空は青く、太陽はポカポカと照らしている。
 そんな春めいた昼下がりであった――。



あとがき

 あれ書いていると言ってたシエル先輩の話は?
という言葉が聞こえてきそうですが(笑)
なぜか書けたのはこちら。シキさんとさつきさんのお話。
 いや書いていたら筆が止まらず、困りました(笑)
 実はシエル先輩の話が書けなくてこちらへ現実逃避したんですが――一気に書けてしまいました。
 いえ、シエル先輩の話が書きづらいというわけではなく、話の方向見えなくなったので書けなくなったというのが本当のところで。
 これはまだ話の展開や行き先が見えているので書けるのですが。
 うーむ、どうやら自分は、展開がある程度見えてないと書けないようです。行き当たりばったりに書き綴るというのは、どうやら無理のようでして――。
 これももうすぐ行き先がなくなりそうになりました(笑) だからいきなりきってしまって――お酒がなくなると帰るシキさん、あなたはわたしを救ってくださいました(笑)

 まあなんというか、なんともいえないSSですけど――シキさんらしさ、さつきさんらしさが出ていれば、それでいいかな? と。

 ではまた別のSSで。
4th. April. 2002
#011


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