私の体の下で、式が暴れてる。


少しはおとなしくしなさいよ。
このバカ式。


この期に及んでまでジタバタしないでよ。


未だ式は私から逃げようと足掻いてる。
もう。
往生際が悪いわね。


「分かりました」
努めて冷酷そうに言い放つ。


流石にこの声色で式も私が本気なったと悟ったらしいけど。
時、既に遅し。


「私、実力行使に出ます」




















「百花繚乱」




月詠





















がっしとナイフを持ってる腕を掴む。
手首を握り締めて、一気に押し倒す。


「ま、待て。分かったって。
そう、ムキになるなよ」


式も漸く観念したみたいだけど。
甘いのよ、式。


ナイフを奪うのも作戦の一つだけど。
もう一つの作戦も開始させて頂くわ。
恨まないでね。


コレもあんたが意地っ張りだったからなのよ。


力が弱まったのを感じると
素早く式の手からナイフをもぎ取る。


そのナイフは取り合えず危なくない様に
私の机の引き出しに仕舞う。
更に鍵もかけて、と。


さて。
コレで良いかしら。


式は未だ私に握られた手首をさすってる。
ベッドに腰掛けて。
恨みがましく私を見上げる。


フン。
そんなの、あんたが悪いんじゃない。
素直に私の言う事聞いてれば痛い思いしなくて済んだのに。




乱れた髪を一回かき上げて。
元の位置の収める。


「何て馬鹿力だ。
一体何喰ってるんだお前」


何て繰言言ってる。
酷い言い方ね。
私だってうら若き乙女よ。
そんな化け物じみた言い方って無いんじゃないの?




式は
ベッドから腰を上げると。
制服の乱れを直してる。
普段、洋服なんて着ないからまだ慣れてないよう。


何で式がウチの制服を着てるかと言えば。




この学園のマザー直々に橙子師へ
学園内で起こった刺傷沙汰を調べて欲しい
と言う依頼があり。


コレが信じられないけど犯人は妖精だって言うので。
そんなモノ見えない私の代わりに「目」として
式に礼園にお越し頂いてると言う訳で。


妖精も信じられないけど。
私としては橙子師がこの学園のOGだったて方が信じられない。


で。
来てから色々調査した結果。
自殺した娘とそれに前後して消えたあの教師と。
その教師の担任だったクラスの火事。
それらが一つの線となって浮かび上がり。


更に信じられない事に。
実際に妖精も存在したし。
その妖精の使用者も誰だか分かってるし。
ほぼ全てのカードは揃ったと言う所かしら。












閑話休題














「式」
私が漸く落ち着いた式を呼んで見る。
式は気怠る気に私の事を見る。


その一瞬が命取りなのよ。


その隙を突いて私が式に覆い被さる。
そのまま又もベッドに押し倒す。


「何だよお前。
俺はもうナイフは持ってないぞ」


又私がナイフを奪おうとしていると勘違いしてるけど。
今度は違うのよ。
もっと別のもの。


「もう無いのは知ってるわ。
今度のは又違うのよ」


式は又じたばたと暴れる。
だからいい加減おとなしくしなさいって。


今まで式の腕を掴んでいた右手を放し。
下の方に移動して行く。


ぴと。


式の足に手の平をつける。
そのまま太ももの内側をゆっくり北上して行く。
滑らかな決め細やかな肌をしてる。


意外だったわ。
もう少し筋肉質だと思ってたけど。


流石にこの不意打ちに。
式も抵抗を止める。
止めると言うか、いきなりの事で思考停止状態だと思うけど。




「バ、莫迦。
いきなり何て事すんだお前は」


突然の事に顔を真っ赤にして叫ぶ。


でも
コレはまだ序の口よ。
コレからもっと気持ちのイイコトしてあげる。




「何て事って。
太ももさすっただけじゃない。
これ位でそんな大声出さないでよ」


「普通は出すぞ」


ああもう。
一々うっさいな。


「ねぇ。式」
少し鼻に掛かった声で式の名前を呼ぶ。


「幹也とはもう、シタの?」


絶句。
式の動きが完全に止まる。
頭の中が真っ白ってこう言う事なのね。




「な、な、な、な、な」


「なぁに?もうシタのかしら? 式?」


式は顔を真っ赤に所で無く。
耳から首、体までうっすらと朱に染めて。


凄く恥ずかしいんだろうな。


でも
「まだなのかしら?
じゃ、質問を変えましょうか?」
猫なで声で更に続ける。




「良いだろそんな事。
お前には関係無い」
プイとそっぽを向く。


「関係無い訳無いでしょ?
幹也は私のお兄さん。
そしてあなたはその幹也の恋人なんでしょ?
なら妹として。
そして恋敵として聞いて置きたい事だもの」


ススー。
又太ももを撫で上げる。


ぴくん、と式の体が跳ねる。
ホンの少し触っただけなのに。
感度がいいのね。


「じゃ、式。
もうキスはした?」


「いい加減にしろよ。
いくらお前でも怒るぜ、さっさと俺の上からどけよ」


眼付きが変わった。
そんな怒らなくても良いじゃない。


「答えないなら良いけど。
もしまだしてないなら可哀想だなって思ったからだしね」


なに?
表情が少し曇る。
こっちの意図がどこにあるか。
まったく見当が付かないって顔。


「今ここで私が奪っても良いんだけど。
式のファーストキス」


ゆっくりと式の首に手を回す。
徐々に私の顔が式の顔に近づく。
あと少しで唇が触れ合う。
そんな距離にまでなって。






散々逡巡した結果。
「・・・・・・・・・まだ、した事ない」


小声で式が告白する。
漸く観念したのか。
ぎりと、唇を噛んで。


さっきと同じ速度で私も離れて。
にこりと微笑む。


「それはどっちが?
キス?
それとも?」


又も式の顔色が変わる。


目には涙も見える。
少し虐め過ぎたかな。


恥辱に震えながらも。
式は
重い口を開き始める。


「まだ、どっちも、ない」


か細い声で聞き取れない位の小声。
いつもの式とはまるで違う。




「そう。
まだなんだ。
なら、どっちもしないであげる」


そう言って首に口づけする。
軽く吸ってキスマークを付けてみる。
その間も手は太ももをさすって。
チロチロとキスした場所を舐め上げる。




「あ、鮮花。
いきなりどうしたんだ、お前。
いつもおかしいけど。
今日は輪を掛けておかしいぞ、お前」


錯乱状態の式が何とか逃げようとするが。
逃がしません。
こんな機会、二度と無いんだから。




「何でって。
式、私の起源知ってるでしょ?
私、禁忌なんだって。
だから禁断のってモノに惹かれるのよね」




禁忌。
その単語を聞いてどう言う事か理解したらしい。
そして今自分がどこにいるか。
その行き着く答えは。




「鮮花はね。
お兄さんも好きだけど、女性も好きなんですって。
そうでしょ、鮮花?」


突然。
聞き慣れた声がする。
聞き慣れてるのは私だけど。
式は違うみたい。


体を強張らせる。
一気に緊張させて臨戦態勢をとろうとする。




藤乃は式の姿を見ても平然としてる。
この二人の間に何かあったみたいだけど。
私はその事についてはよく分からない。


だけど。
この二人の間に生まれる緊迫感を見ると。
因縁浅からぬ、って感じはする。


「鮮花。大丈夫よ。
別に何もしないわ、私は。
彼女も私の事、殺したって面白くないでしょうし」
チラリと、式を見る。


「ああ。
確かにな。今のお前なんか殺したって面白くも何とも無い」




藤乃が私を見る。
私も藤乃に頷き返す。


「式。続き、してあげるね」


又も不意打ちで式のうなじに舌を這わせる。




「んっ。バカ、止めろって。
俺はそんな趣味はないんだよ」


「無くても良いわ。
私にあるんだから。
それに幹也とシタ事無いんでしょ?
コレを味わちゃったらもう止められないかもよ? 式」




艶然と微笑む。


後ろで藤乃が吐息を漏らす気配がする。
式は声を殺して、私の愛撫を受けている。




ぎゅっと唇を噛んで。
目を堅く瞑って。
必死で同性からの愛撫を。


フフ、でもね。
そんな事しても無駄よ、式。
その内にそんな事してられなくなるから。




さわさわと手はひたすら太ももを。
同じ所を行ったり来たり。
弱く、強く。
手の平で、指先で。


執拗な位。
両の足を。


その度に式は漏れる声を押し止めてる。




そんな式を見て更に。


首筋に舌を這わせる。
所々舌だけでなく、唇で吸ったり。


首から耳。
耳たぶや穴も。


耳たぶは軽く噛んで。
その感触を楽しみ。
耳の穴に舌を入れて、その誰も触れた事のない穴を蹂躙する。


「・・・・・っつ。
ひゃっ、や、やめろって」


初めての違和感に体を仰け反る。


ダメ。
逃がさないから。


体の下で暴れてる式を
自分の体で押え付ける。


私の胸に式の胸が当たる。
程よい大きさの胸が私の重さで形が歪められる。


柔らかいわ。
式の胸。
直にその胸もゆっくり可愛がってあげるね。


「どう?式、気持ち良い?」


「そ、そんな訳、あるか。
早く、どけって」


私をどかそうと式が私の体に手をかける。
素早くその手を握り、指を口に含む。
指の一本一本を丁寧に含み、舐り、ちゅっちゅと吸い上げる。
式は内から湧き上がる歓喜の渦に巻き込まれまいとしてるけど。


なら、私も。
今まで太ももをさすっていた手を。
上の方に向けて行く。


スカートの上、


くびれたウェスト


そして。




その大きくなく程よい胸へ。
制服の上からやわやわと揉みし抱く。


あら。
ちゃんと下着付けてるのね。


制服の上から分かるブラの形をなぞりつつ。
そのカップの中心部分にある頂点目指して。




でも


まだそこには行かない。
服の上からバストの愛撫。




ちゅぽんと両手の指を舐め終わると。
又、耳に舌を入れる。
今度は反対の耳に。




まだこれ位じゃ、声を上げないでよ。
もっともっと焦らして上げるから。




存分に耳を愛撫して。
今度はそのまま
耳から首筋、うなじ、鎖骨と降りて来る。




「どうです?
気持ちいいでしょ?
自分に素直になったら如何です?」


私達を見ている藤乃が式に話しかける。




「冗談。
こんな事位じゃ、気持ち良くなんてならないね」


ハン
と、鼻で笑う。


でも
声が少し震えてる。


あんまり強がり言ってないで。
藤乃の言う通り素直になったら。




「そうですか」


藤乃が笑う。
その目を見て式がビクリとする。
多分、とても「いい目」をしてたんでしょね。


「鮮花。
彼女の両手を上に上げて」


言われた通りに一回愛撫を止めて。
式の両手を上に上げる。


上に上げて片手で両の手首を握る。


その握ってる所に藤乃がリボンを回す。
きゅっ、と堅くリボンを結んで。
それを二回同じ事をする。


コレなら多少暴れても簡単には解けないし。




「さ。
それじゃ、暫く鮮花を借りますからね。
そこで一人でいてて下さい」


藤乃が私を起こして。
そのままキスをする。


私も当然それにお答えして。


必然的に激し目なキスになって。
私の舌が藤乃の舌と絡み合う。


私が藤乃の中に。
藤乃が私の中に。


お互いがお互いの口の中を激しく舐め回す。
舌が歯を舐める。
舌が頬の内側を嬲る。


っぷはぁ。
どちらからとでもなく藤乃から離れる。


今までの激しいキスの名残で。
私たちの間に。
銀色の糸が一本。
長く伸びて、ぷつんと切れる。


はぁはぁと荒い息で私が式を見る。
藤乃も同じく。


その目を見て式も所在無さ気に視線を彷徨わせる。


私は机に腰掛けて
藤乃はさっきまで私が式にしてた様に
耳や太ももを愛撫する。


ワザと大きな声で喘いで見せる。


藤乃の手が舌が
私の体の隅々まで優しく愛してくれる。
服の上から胸を揉まれ。
太ももを這っていた手はスカートの中に忍び込んで来て。


大事な部分を下着越しに撫で回す。
もう私のソコは恥ずかしい位に濡れていて。
藤乃のその前戯ですっかりびしょびしょになってしまった。
下着の上からでもハッキリと濡れている事が分かってしまう位。




少し触られただけで。
くちゅり、と音がしてしまう。


その度に
鼻に掛かった様な声が出てしまう。
藤乃はそれでも
まだ下着の中に指を入れてくれない。
ずっと下着の上から撫でさすっているだけで。


人差し指が行ったり来たり。
ソコを指が通過する度。
私の中から新しい液が溢れ出て来てしまう。




「フフ、鮮花のココ。
とても熱いわ。
それに、凄い音。
聞こえる?もう私の腕貴女のでビショビショよ?」


耳元で藤乃が囁く。


「嫌ぁ。
そんな事言わないでぇ」


私も甘ったるい声で答える。


ずるりと藤乃がスカートの中から手を抜く。
ぽたり、と
指から透明な液が落ちる。


一回


二回


その液が
次第に床に水溜りを作って行く。


「見て、鮮花。
ホラ、貴女ので床が汚れてしまったわよ。
それに。
分かる?太ももを伝っているのを。
イヤラシイ娘」


指を口まで持ち上げて。
指に付いた私の液を舐め取る


でも。
最後に一本だけ残して。


その残した人差し指を
私の前に持ってくる。


人差し指で私の唇をなぞる。
指に付いた液で唇にルージュを引く様に。


私も
その指を追いかける様にして。
舌を出して自分のモノを舐める。


指が一周して、続いて舌が一周する。


藤乃はその指を私の口の中に入れる。
中に入って来た指を舌で愛撫。
そのまま指を出し入れして唇の感触を楽しむ。


引き抜かれた指を名残惜しそうに舌を出して追い掛ける。
舌先で爪をチロチロと舐める。




「鮮花。
もう、乳首こんなに尖ってる。
服の上からでも分かるわ。
ここでしょ?」


ピンと、軽くだけど。
尖った先を指で弾かれる。


その途端。
体に電気が走る。


「っん。
ああ、藤乃ぉ。
ねぇ。直接触ってぇ」


とか言いながらも。
私も藤乃のスカートに手を差し入れる。


太ももを何てまどろっこしい事をしないで。
直に下着に指を這わせる。


藤乃も何もして無いのに。
ソコは私と同じ位。
ぐしょぐしょに濡れていた。


これじゃ、もう下着の意味なんて無いわよ。
下着の上から一番敏感な場所を探し当て。
それを見つけ出し、重点的にソコを攻める。


藤乃もオンナの声で喘いでる。


更に服の上から豊満なその胸の上に息づく頂点を。
揉みしだきながらキュキュッと引っ張る。


「はぁ。
あぁん、鮮花。
私も、してあげますね」


スカートをたくし上げさせると。
藤乃は屈んで自分の顔の高さに。
丁度私の腰が来るように。


顔を濡れそぼった場所に近付ける。
くん、と匂いを嗅ぐ振りをする。


「やぁん。
嫌ぁぁ。
そんな所の匂い嗅がないでよぉ」




「フフ。
鮮花のココ、とてもいい匂いよ。
とっても、オンナらしい匂いしてる」


ぺちゃり
下着越しに舐める。


「凄い。
舐めなくても、ぐしょぐしょ。
直接舐めたらどうかしら」


そう言いながら下着に手をかける。
私も脱がしやすいように腰を上げて手伝う。


スルリと脱げて足首で小さくまとまる。


藤乃は私の大事な部分をジックリと鑑賞して。
くい、と左右に広げる。


ああ
見られてる。
そう考えるだけで体が熱くなってしまう。




「あら。
鮮花、何もして無いのに溢れて来てるわよ。
それに、ヒクヒクしてる。
色も綺麗だし。
可愛いわ、鮮花」


そのまま
恥ずかしい位に大っきくなってしまってる
私の一番感じる所に舌を。




「ああん。
ダメェ、藤乃、そんなトコ舐めないでぇ」


嫌々と顔を振る。


でも藤乃は子犬みたいに私のソコをひたすら舐め続ける。
段々舐める音が大きくなり。
ぴちゃぴちゃと水音がし始める。


「ダメダメ、そんなにされたら
私、私・・・」


絶頂に達しそうになる私を見て。




「ダメよ、鮮花。
まだイカしてあげませんから」




不意に舐めるのを止め、顔を上げる。
ぺろりと自分の唇を舐める。






「やぁん、意地悪しないでよ。
何で止めちゃうの。
お願い藤乃、こんな途中で止められたら」




「安心なさいな。
只準備するだけですから。
さ、脱いで。鮮花も」


私を立たせると
藤乃は制服を脱ぎ去る。


ワンピース型の制服をストンと足元に落とし。
下着だけになる。


私も同じく。
制服を脱ぐけど。
ショーツはもう脱がされているから
ブラのみ。


そのブラも取ってしまって。
生まれたままの姿になる。


「藤乃。
脱がしてあげるね」


藤乃に近づき。
キスをする。


キスをしたまま
ブラを取る。


ぱさりと音がして
胸を覆っていた下着が外れ
ふくよかな双丘が表れる。




おっきい
思わず声が漏れる。


その豊満な胸に顔を埋める。
暖かくて甘い匂いがする。
顔を埋めたまま。
胸の先端のぴくぴくしてる所。
ソコを口に含む。


口の中で大きくなった乳首を吸い、舐り、甘噛みする。




その度に藤乃の口から甘い声が漏れる。


「藤乃ったらそんなに気持ちがいいの?
そんなはしたない声出して。
ヤラシイわ」


ぎゅっ藤乃を抱き締めて、キスをする。


そして
二人して
ベッドの上に一人にされている
式を見る。




式はベッドの上でぽつねんとしてる。
もじもじと足を動かして。
顔を赤くしてる。




「どうしたの、式。
何?私たち見てて感じちゃった?」


クスリと笑う。


「そんな事無いですよね。
あんなに高潔な貴女ですから。
幾ら先に鮮花に少し前戯された位で。
感じてしまうなんて事、ありませんですよね」


藤乃も式を見てそんな事を言う。


「あ、当たり前だろ。
そんな事で俺が感じる訳無いだろ」


プイと横を向くが
足は絶えず動かしてる。


「なら。
何でそんなに足を動かしてるの?
一寸止めてみてよ。
それとも、止められないの?」


ピクリ
一瞬。
体が跳ねる。




「と、止められるさ。
ああ、止められるとも」


とか言ってるけど。
一秒位は止まってられるけど。
又直ぐ動き出してしまう。


そんな事を何度かして。
でも
結局、十秒と止めてられる事が出来なかった。




「あら。
止められないんじゃない。
良いのよ、式、無理しなくても」


藤乃から離れて
式の方に歩き始める。


「や。
来るな、来るなよ、鮮花」


足をじたばたさせて私を拒む。


「大丈夫です。
ちゃんと貴女も気持ちよくしてあげますから」


藤乃も式の方に向かう。


「莫迦。
来るなったら、来るな。
俺は感じてもいないし、お前らみたく変態でもない」


「変態って酷い言い様ね。
同性でも気持ちいいなら良いじゃない」




私は式の足に舌を付ける。
藤乃は式の胸に。


それぞれ二手に分かれて式を攻める。


「離れろっての。
お前ら、本気で怒るぞ」


口では何とでも言ってても。


私達が攻め始めたら。
ぴたりと騒いでた文句が止んで。




ぴちゃぴちゃと言う水音と
式の息遣いのみ、聞こえる。


「式。
何だやっぱり感じてるんじゃない。
ショーツにまで、染み出してるわよ」




スカートに頭を入れて見た私が式に聞いてみる。
一気に体が硬直するのが見て取れた。
足なんか、キュッと力が入ってる。


「本当?鮮花。
何だ、そうなんですか。
もう言ってくれれば」


胸を愛撫していた藤乃が式の耳元で囁く。
式はさっきと同じ様に目を瞑り口を一文字に結んでる。




「鮮花。
私にも見せて?」


藤乃が私の方に来る。
私も式のスカートを捲って藤乃に見せる。


「ホラ、見て藤乃。
ショーツにうっすらと染みが見えるでしょ」


「あらあら、私たちの姿を見て感じてしまったんですか。
イヤラシイですね、ツンと澄ました顔してて」


二人で式の下着を見てあれこれ言い合う。
当人には見えない所で一番恥ずかしい場所について
言われるのは式にとっては耐えられない位に恥ずかしい事だと思う。


下着に手を伸ばし。
濡れているのか確認してみる。
ショーツの真ん中に舟型に
染みが出来ているその場所を指で触る。


くちゅり
小さい音だけど。
確かに濡れているのが分かる。






二人で式のソコをゆっくりとなぞり続ける。
しゅっしゅっ、と布の擦れる音と共に。
徐々に指先に湿り気を感じ始め。


更に
一部、堅くなって来ている突起も
顔を現し始める。
それも下着越しに分かり始める。


「式。何だか指が冷たいんだけど。
感じてないのにおかしいわよね。
随分濡れているみたいだし。
そんな事無いわよね」


ワザと意地悪く言って見る。
お互い顔が見られないから。
今、式がどんな顔してるか分からないけど。
凄く、恥ずかしい顔、真っ赤な顔してるんだろうな。




「鮮花。ショーツ、取って見ましょうか。
本当に感じていないなら。
別に取っても構わないでしょ?」


藤乃がからかうように言ってる。


「あ、ああ。
構うもんか。
濡れてるのは生理現象で
俺は感じでなんかいないしな」


精一杯の強がり。
でも
それも無駄なんだと思うと、おかしくて。
クスリと笑ってしまう。




式からの了承も取れたし。
では
ショーツを取らしてもらいましょう。
式のショーツに手をかけて、ゆるゆると下に下ろして行く。
下ろしたショーツは足元で丸まり。




私たちの目の前には
式の秘所が露になる。
ソコはキラキラと光っていて。
トロリとした液体が流れ出している。


「式。
コレは何かしら?
感じてるから濡れるんじゃないのかしら?」


指で液体をすくって見て
その指を式の顔の前に持って来る。
あからさまに
狼狽する式。


「見せなくて良い。
そんなもの、濡れてたって感じてるとは言わないだろ」


「感じてもいないのに濡れるって事あるのかしら?
藤乃? どう思う?」


「では、コレは愛液ではなく、他の液体と言うのですね。
まあ、そんな歳にもなって、はしたない」




藤乃が式を揶揄する様にからかう。
式も言い返せないらしく。
くぅぅぅと唸るのみで、恨みがましく
私を睨み付けるだけ。




「貴方のココ。
とても綺麗ね。
鮮花と同じ、まだ穢されていない。
ああ。
綺麗なヴァージンピンクで、とてもおいしそう」


チュッ、と口付けをする藤乃。
いきなりの感覚に式の体がビクンと跳ね上がる。
さっきまでの下着越しの愛撫とは違う、生の感触。


藤乃の舌が式の秘所を舐めあげる。
時折、その上にある敏感な突起も軽く舐めたり。
緩急をつけて、大事に大事に愛撫をしていく。


もう式は何も言えなくなっていて。
必死に込上げる官能を食い縛って。
声を上げるものか、と自制してる。




そんな式が凄く可愛くて。
とても苛めたくなってしまう。
だから。


ふぅぅぅ、と
耳に吐息をかけてしまう。


それでも式は声を押し殺す。
顔を真っ赤にして
っん、っん、っん、と
歯を食い縛って頑張ってる。


耳への愛撫を開始しつつ。
又、胸へと手を伸ばす。


そこは先端が目で見ても分かる位隆起しており
式の胸を揉みながら
その先端を指で摘んでみる。


固く、でも程よい弾力のある
制服を押し上げている胸の突起。
こりこりと摘み、こね、引っ張り。


その度に式が体を捩じらせて私たちの愛撫から
逃げようと試みる。


でも
段々、そんな抵抗も消えてきて。
ひたすら漣の様に押し寄せる快感を
堪えているのが手に取るように分かる。




もう直ぐイキそうなのね、式。




フフフ


「でも、ダメよ、式。
まだ、イカせてあげない。
まだ宴は始まったばかりよ。
コレからが本番なんだから」




ぴたり、と
二人が同時に愛撫を中断する。
登りつめていた物が、中途半端で止まってしまう。
何で止めるの?
とは流石に口には出さなかったけど。
目がそう言ってる。


その目を見て。


「式、もしかしてイキそうだったの?」


又も意地悪く言ってみる。
途端
それこそ音がする位に顔が真っ赤に火照る。




「そんな事無いわよねぇ。
濡れるのは生理現象で感じてはいなんですものねぇ。
まして同性に愛撫されて。
気持ちよくて、でもイケなくて。
体がじりじりするでしょ。
むず痒いって言うか。
焦れて焦れて、そのままでいると狂ってしまいそうで」


「でも。
私達はココまでしかしませんよ?
感じてないのに無理に感じさせてもそれは苦痛でしょうから」




じゃあ、と。
今まで両手を拘束していたリボンを解いてあげる。
その意味くらい、分かるわよね。
幾ら貴女でも。


式は、口元から一筋の涎を垂らして、頭を振る。
両手が開放されても
衆人の前でそんな恥辱を見せる筈は無い。


こっちも分かってて言っているのだし。
その時の式のリアクションが見たかっただけで。
本当にするなんてこちらはまったく思ってもいない。


「さあ。
ご自分でなさったらどう?
私たちでは感じないんでしょ?式。
誰も止めないし、イキたくて仕方ないんでしょ?」


ふるふると、頭を振る。
それは、イキたくないと言う事ではなくて。
そんな恥ずかしい事は出来ない、と言う事。


でも
体を焼き尽す様な甘い疼きは消える事無く。
じれったい様な戦慄きが体を駆け巡る。


「・・・・・・・あ、あああ。ああ・・・・」
我慢出来なくなったみたいで。
よろよろと
頼りなさ気な動きで上がっていた腕が下りてくる。


胸に手を当てつつ
もう一つの手を、自分の秘所に運ぶ。
キュッ、と突起してる胸の隆起を摘む。
もう一方の手はスカートの中に潜り込み。
濡れそぼった秘所に指が到達する。




式のその繊細な指先が触れようかと言う瞬間。
ぱし、とその手を押える。




余りの事に
一瞬の空白が出来る。
え?
と言う顔で私の方を見る。


「アラ、式。
そんなはしたない真似、私たちの目の前でする訳無いわよね?
肉欲を貪ろうなんて。
欲しくて欲しくて堪らない?
そんな事無いわよねぇ。
あの式、がね?」




式は嫌々と頭を振り続ける。
そんな式の姿を見て。


「ああ。
あの貴女のそんなにも乱れた姿が見られるなんて。
そんな姿を見せられると、私、私・・・・」


っん、んんんっ。
体を二回三回と痙攣させ、ビクビクと打ち震える。


藤乃、イッたみたいね。


藤乃は直接愛撫されるよりも
こうやって人が感じてるのを見たり
その時の表情や、仕草、恥ずかしい音。
体から発せられる性臭。
そう言う方に強く反応して、昂ぶり、イッてしまうらしくて。


そう言う事でよく、藤乃からは
「言葉」による攻めなんかをされる。


「鮮花のココ、とても熱くなってるわ」
とか
「もうこんなに濡らして。
イヤラシイ娘。ホラ聞こえる?貴女のココ、こんな音させてる」
とか。


それはそれは様々な恥ずかしい事をされて。
なまじ直接的な愛しかたでない分
こちらも
羞恥心が沸き起こり
殊更感じてしまったりするんだけど。




「ねぇ。
そんなに気持ちよくなりたい?
なりたいわよねぇ。
私たちの前でも構わず、自分でしようとするんですから。
でも自分でするだけでいいの?」


さわさわと、お腹の辺りをさする。
それだけでも
ぴくん、ぴくんと反応する。




そして
「式。
貴女が一言言ってくれれば
私達がもっと気持ちよくさせてあげるわよ」


左右から同時に耳に吐息をかける。
式は
感極まったと言う様な声を出す。


もう我慢するとか、必死に押し止めるとか言った事もしない。
快楽に身を任せてるのがよく分かる。
箍は外れたかしら。


「鮮花。
そんな事言える訳無いじゃない。
あの彼女が、口が裂けたって私たちに言うなんて」


藤乃も私に合わせる。
その言葉に
嫌ぁ、とか細い声で式が泣く。


「ああ、あなたのその声、その表情。
とても良いわ。
そんな顔されたら、私、又・・・・」




藤乃は式を見ながら
自分の秘所に指を埋める。
ぐちゅ、と
イヤラシイ音をさせて藤乃の指がやらしく蠢く。


わざと、ぐちゅぐちゅと音をさせて。
激しく自慰に耽る藤乃。




「式。
私がイカせてあげようか?」
藤乃を横目で見てる式に囁く。
式は無言だったけど。
やがて
おずおずと、小さく頷く。


「じゃ、ハッキリと言って。「私をイカせて下さい」って」




「・・・・・・わ、わたしを・・・」


小さい声で式が喋り始める。


「私を?」


「・・・・・・・・イカ、せて・・・・・」


「なぁに?」


「・・・・・・・・・・・・・・・下さい」


最後の方は殆ど聞こえなかったけど。
それでも「あの」式が私たちを前にして
ここまで言ったんだし。
善しとしよう。




にこりと笑い。
式のうなじにキスをする。
どこにキスしても敏感に反応してくれる。
感度良いのね。
いや、そもそもこんな事した事無いのか。


うなじや、喉元、露出している場所殆どをキスしながら
式の着ている服を脱がしていく。
特に脇の下なんてしつこい位に。
身を捩って逃げようとはするけど。
無下に拒否はしない。




完全に着ている服を逃がし終えて。
その下に着けているブラも取る。
程よい大きさの胸が露に。


まずは
その胸の膨らみを存分に。
両手で撫で、揉み、その柔らかさを楽しむ。
そして
頂点でピンと固くなってる乳首を口に含む。
口の中で転がし、啄ばみ、舌で舐る。
痛くならない程度に甘噛みしたり、唇でしごいたりして
式の反応を見てみる。


顔を朱に染めて
私の愛撫に悶え、嬌声を上げる式。
ああ。
藤乃でなくても私もそれだけでイッちゃいそう。




「鮮花のココ。
凄く濡れてる。それに凄い位のオンナの匂い。
鮮花には私がしてあげる」


何時の間にか後ろに来ていた藤乃が私のアソコに顔を埋める。
ぺちゃりと、音を立てて藤乃の舌が舐め上げていく。
ジンジンと体の奥に響く様な、甘い感じ。


私の喉からオンナの感じてる時の声が出る。
甘く、鼻に掛かった、媚びる様なメス猫の声。
目はトロンとなり艶然として、幾らか潤み。




「ホラ、鮮花。
貴女もしてあげなさいな。
欲しがってるわよ、彼女も」


一度口を離して藤乃が命令する。
言われて、私も式の秘所に口をつける。
私の時と同じく、くちゅと音がして中から溢れ出して来る。


それだけで式は
体を震わせ、仰け反る。
そんな式がとても愛しくて、更に熱の篭った愛撫をする。
一心不乱に式の秘所を舐め上げる私。
その私のを舐め続ける藤乃。


二人の舐め続けるピシャピシャと言う音。
そして私の愛撫にもう声を押し殺す事もしなくなり
乱れ、ヨガリ狂う式の嬌声。




そんな音のみ。
部屋に響き渡る。


チラリと藤乃の事を見る。
私のを舐めながら自分の秘所に指を突き入れて快感を引き出してる。
指から透明な液が滴り、床に水溜りを作って行く。
又、別の液は太ももを伝い、立てた膝元に同じ様に溜まりを作る。




私も藤乃もあくまで舌でのみの愛撫に徹する。
それが約束。
その約束があったからこそ、式もこうして私たちに体を預けてる訳だし。


「純潔は愛する人の為に」




藤乃との約束もそうだった。
だから今でも藤乃は私に対して指を入れて来る事は無い。
そんな気遣いをしてくれる藤乃だからこそ、私も好きになったんだろうと思う。


そして
私も式に対しては同じ様に指を入れる事はしない。
只舌でのみ、愛撫しイカして上げる。


段々式のソコが熱を帯び出し。
トロトロに溶けてしまいそうな位、熱くなって来てる。
締まり方も強くなって来てるし。
ソロソロイキそうかしら?


「式? イキそう?」


一回口を離し、聞いて見る。


式は真っ直ぐ私の目を見て。
コクコクと、首を上下に振る。
目は涙を溜めて潤み、顔色は朱に染まり、口はだらしなく開いて。


「鮮花だってそうそろそろじゃないのかしら?
さっきから凄いわよ。
じゅんじゅん溢れ出して、まるで洪水じゃない」


私のを聞いた藤乃が冷やかす様に言って来る。
そして
私のを大きく開くとさっきよりも激しく舐め始める。


「ちょ、一寸待ってよ、藤乃。
そんなにされたら私の方が先に・・・」


舐めながら私の顔をチラリと覗き見る。
その目は分かっててやっている。
式の前で私をイカそうとしてる。
さぁ、イッて覧なさい、って目で言ってる。


冗談じゃないわ。
式の前で先にイクなんて、そんな事。


私も藤乃に負けじと式への愛撫を再開する。
さっきよりも激しく、同性だからこそ分かるオンナの感じる所。
ソコを的確に突いて攻める。


「ヤ、莫迦。
いきなりそんな激しくするなよ。
そんなに激しくされたら、私・・・・私、もう・・・」


何時の間にか、女言葉に戻ってる。
太ももにギュッと力が加わる。
式の足に私の顔が挟まれ
更に、両手が私の頭を掴んで固定させる。


そんなに気持ち良いんだ、式。
正体無く乱れるなんて。
さぁ、イッてしまいなさい。私の手で。




止めとばかりに
式の腫れ上がって充血してる一番敏感な場所を、少し強めに舐める。


式はビックン、と大きく体を引き攣らせると
背中を弓反りにしてビクンビクンと震わせる。
傍楽そのままブリッジの状態で痙攣していたけど。


やがて
ぼふ、とベッドに倒れこむ。
はぁはぁと荒息遣いをして、放心状態の様。


イッタ式の顔を見ようと顔を浮かした私に。
強烈な快感が走る。


藤乃が私がイカすのを待っていたと言わんばかりに
攻めを開始する。
もう何度と無くお互い体を逢わせた間だから。
どこが一番私が感じるかとか、全て知り尽くしてると言っても良いかも知れない。


そんな藤乃が本気なって私を攻め出したら、とてもじゃないけど。
耐える事なんて出来ない。
体から引き出されて行く快感に身を委ね
大きなうねりが私の体を彼方に運び去って行く。




「も、もう、ダメ、イク、イッちゃう、
あ、やぁ、もうダメなの、藤乃ぉ・・・・」


何度も藤乃の名前を連呼する。
藤乃も私のを舐めながら自分自身を慰める。


「待って、鮮花。
私ももう少しで達しそうだから・・・
二人で、二人で、ね・・・・・」


はぁはぁ、と荒い息の下で藤乃が
私を必死にイカそうとしゃぶり続ける。




そして
藤乃が指を深く刺し貫きイク瞬間。
私も敏感な場所を舐め上げられてほぼ同時に達してしまった。


頭が真っ白になり
全てを投げ捨てて浮遊する様な
体が浮き上がる様な不思議な感覚。
心地よい疲労感が体の隅々にまで行き渡る。


私も式の様にぐったりとベッドに倒れ込む。
式を挟む格好で私と藤乃が横になる。
二人とも口も聞けない位に、はぁはぁ言ってる。


「式、気持ち良かった?」
未だに一言も話さない式に声をかける。


なのに
無視。


「式、もしかして、怒ってる?」




やっぱり無視。


上半身だけ起こして藤乃を見る。
藤乃もこの無反応に少し困惑してる。


「式、そりゃやり過ぎちゃったかも知れないけど。
そんなに不機嫌にならないでよ」




無視。




「鮮花。
これって無視じゃなくて。
聞こえてないじゃないかしら」


藤乃が式の様子を見てそう言ってる。
????????
聞こえない?
こんなに近くで話してるのに。


それに無視でもないって?


ふむ。
・・・・・・・・・


あ。
もしかして


「式、一寸、大丈夫?」


ゆるゆると式の体に手を当てて。
軽く揺すって見る。


暫くは反応が無かったけど。
漸く目が覚めたって見たいに意識が戻って来る。
朧に目が開き、不思議そうに宙を彷徨う。
で。
横にいる私達を見て。
やっと事態を認識したみたい。
ボン、と音がする位に、顔が真っ赤になる。




「おはよう、お姫様。
お目覚めですか?」


ニコニコとこっちも擬音が出る位の笑みで答える。
ああ。
橙子師が式をからかう理由が何となく分かった気がする。


「バ、莫迦にするなよ、鮮花。
何がお姫様だ」


「失神してしまう位気持ちよかったんですか。
よかったですね、鮮花にソコまでして貰って」


横からそんな藤乃の声が聞こえる。


「な、誰が失神したって言うんだよ。
俺は眠たくなってだな・・・・」


しどろもどろになって反論する式だけど。
実際失神してたのは事実だし。
幾ら言い繕ったって無駄な事は無駄なんですよ。


二人で言い争ってるのを見ながら
ころんと横になり天井を見上げる。






































今まで心の奥に封印してた
もう一つの想い。
兄さんへの恋慕と、
それともう一つ。














同性である式への恋心。
















前に矢張り同性の藤乃への告白もそうだけど。
なぜか私はそう言う、危ないモノへの執着ってのが人一倍強いらしい。
それが起源である禁忌の所為なのか。
元からの私の性癖なのかは分からない。














でも
今こうして一つの想いを遂げた。
ならば、もう誰にも遠慮などしないで。
自分の心に正直になってもいいかも知れない。














心の赴くままに。


























愛しい兄への告白を・・・・・・・・・






















横で展開されている口論を聞きながら
私はまどろみの中へと沈んでいった。








































FIN



後書き

鮮花:まずはココまでお読み下さいまして、真に有り難う御座います。
藤乃:作者に代わりまして心より感謝いたします。
式:(ブツブツブツブツ)
鮮花:式、ダメじゃない。挨拶位ちゃんとしないと。
式:誰が出来るか、作中あんな事されてて。
藤乃:でも、気持ち良かったですよね?
式:・・・・・・・・・・・だから尚更腹が立つんだ。まだ幹也とも無いってのに。
鮮花:いいじゃないなら。ちゃんと純潔は守ったでしょ?
式:良いわけあるか。
藤乃:我侭な人。何が御気に召さなかったの?
鮮花:あれでも足りなかったて言うのかしら?
式:お前ら最後にはしばくぞ?
朧月夜:ハイハイ、皆さん。大きい声を出さないで。
鮮花:あら?朧月夜さん。あの作家は来ないんですか?
藤乃:折角お礼を言おうと思ったのに。
式:俺は文句を言いたいが。
朧月夜:何でも流石に恥ずかしい、と言うので私が代行として。
鮮花:アレだけ書いてて今更。
藤乃:恥ずかしいも無いと思いますが。
式:自分で恥ずかしいなら最初からヤルナ!
朧月夜:式さん。余り怒りますと倒れますよ?
式:関係ない、あいつ連れて来いよ。一回しばかないと気が済まん。
鮮花:作者に八つ当たりしても。
藤乃:気持ちよかったんですからいいじゃないですか。
式:お前らが良くても、俺は納得行かない。リテイクだ!
朧月夜:では式さんはこれ以上激しいのをお求めですか。
鮮花:式、あれでも満足しないなんて。
藤乃:あら、期待していいのかしら?
式:お前ら、本気であの世に行きたいのか?
鮮花:いい加減、機嫌直しなさいよ。
藤乃:そうです。コレはこう言うお祭りなんですから。
式:(むっすーーーーーーー)
鮮花:ああ、むくれちゃった。
藤乃:仕方ないですね。
朧月夜:さて、それでは。一応説明、要りますか?
鮮花:いらないでしょ。コレは、誰が見たって。
藤乃:ええ。私たちのお話ですから。唯一の問題はあの話に私が出ていると言う事?
鮮花:かしら。でも、そんな事瑣末な事だし。
藤乃:そう言い切れるのは貴女位よ。
朧月夜:こうなりそうな場所はありましたが、スルーされていましたからね。
鮮花:ええ。今思えば惜しかったわ。
藤乃:しかし半端ない量ね。
朧月夜:ええ。おそらく初めての長編ではないかと。
鮮花:初めてが、コレ。
藤乃:因果な人ね。
朧月夜:それでは、お話も尽きませんが。
鮮花:ハイ。それでは、皆さん、有り難う御座いました。
藤乃:又どこかのSSでお会いしましょう。
朧月夜:式さんも。最後ですから。
式:又な。どっかで逢おう。
朧月夜:それではココまでお読み下さいまして、真に有り難う御座いました。






































後書きの後書き ( 舞台裏 )



えー。
どうもです。月詠です。
如何だったでしょうか?
今回の作品「百花繚乱」


かなりの長編で、長々と書きましたが。
ええ。
前回ので、皆々様から「コレで終わりか?」と言う
それはそれは期待の込められた眼差しを受けまして。
では。
今度は、もっとえちぃのを書いてみようじゃないですか。
と始まりましたのがこれです。


えちぃですか?
満足出来ましたか?
コレなら皆さん、悦んで下さいますか?


一人でもそう言って下さる人がおりましたのならば。
幸いです。




それでは
お祭りはまだ続きますが
これからも頑張って下さい。
月詠でした。



戻る