私は誰よりもいちばん兄さんを好き。
 兄さんだって私の事がいちばん好き。

 子供の頃からずっと。
 ずっと二人でいたのだから。
 いつもいつも兄さんとは一緒だったのだから。

 生まれた時から。
 兄と妹として生まれた時から。
 私達は一緒だった。
 双子として生まれた時から。

 誰よりも近しい人。
 遠野秋葉といつも繋がっている存在。
 それが兄さん―――、遠野志貴。







『children #2.秋葉』

作:しにを







 秋葉さまは、志貴さまの事がお好きなんですね、そう琥珀母さまが訊ねた時に私はすぐに頷いた。
 そんな当たり前の事……。

 私を見て、琥珀母さまは何か考えながら、外の事をあれこれと話してくれた。
 うん、外には楽しいことはいっぱいある。
 でもそれは兄さんが一緒だから。
 兄さん抜きで何に出会っても、そんなのはちっとも楽しくない。
 それだったら兄さんと何もしないでお家でじっとしている方がずっといい。

「外の学校へ行かれれば、もっといろんな人がいますよ」

 琥珀母さまはそんな事を言う。
 でもどこを探したって、志貴兄さんがいちばんに決まっている。
 生まれた瞬間から一緒だったのだから。
 その事に疑問を持った事は無い。
 当たり前だと思う。

 でも、もしかして私と兄さんだけが特別なのだろうか。
 そんな事をぼんやりと考える事はある。
 もっと小さい頃と違って、今は外の事も少しは見ているから。

 私たちの家は少し変わっているのかなと思う。
 こんなに広いお屋敷に住んでいるのは四人だけ。
 私と兄さん。
 秋葉母さまと琥珀母さま。
 その四人だけ。 

 二人の母さまがいる事は、確かに少し変わっている。
 もっともっと小さい頃は、母親が二人いるのは不思議と思わなかった。
 兄さんと私、子供が二人。
 子供が二人なのだから母さまも二人なのだと当り前のように思っていた。

 いつ頃だったろう、本当の母さまは秋葉母さまで、琥珀母さまは「乳母」という存在なのだと理解したのは。
 でも、そんな事は関係ない。
 優しい琥珀母さまも、兄さんと私の母さまである事に変わりは無い。
 この家では母さまは二人、別にそれで何もおかしくは感じない。

 そして、いつ頃だったろう。二人の母さまがいるけれど、父さまがいないと気がついたのは。
 私だったろうか、兄さんだっただろうか。
 私たちに父さまはいないの?
 その疑問を口にしたのは、二人のどちらだっただろうか。

 どうしてと訊ねた時、秋葉母さまはとても哀しい顔をされた。
 見た事もない、哀しいお顔。
 母さまは私達兄妹をぎゅっと抱き締めて、そして何も言わなかった。

 その時の顔は見えなかった。
 でも腕が震えていて、もしかして母さまは泣いていたのかもしれない。
 もうこの事を口にして、母さまを哀しませてはいけないんだ。
 母さまの手と、その時思った事とを、私はよく憶えている。
 兄さんも同じだった。それが私にはよくわかった。 

 その光景を見ていたのか、秋葉母さまが何か話されたのか。
 何日かして、琥珀母さまが話してくれた。 
 私達に父さまはいないのだと。
 父さまは此処に戻られる事は無いのだと。

「志貴さまと秋葉お嬢さまがもっと大きくなられたら、きちんとお話しますね。
 だから、秋葉さまにはあまりその事をお話しされるのは……」

 そう話す琥珀母さまの顔も、いつもみたいに笑顔ではなかった。
 あの時の母さまのように少しだけ哀しそうで、私たちは素直に頷いた。

「お二人のお父さまは優しくてお強い方でしたよ。
 もっとご自分を大切になさればいいのに、そう思うくらい他人の事に一生懸命になられて……、秋葉さまはいつも心配されていましたね」

 少し懐かしそうに琥珀母さまは教えてくれた。 








 兄さんは、私には特別な人だ。
 ずっと小さい頃から、兄さんとはどこで繋がっていた。
 すぐ傍にいる時はもちろん、何処にいるかもわからない時も、兄さんは私と一緒にいた。
 まるで手を握っているように、見えない兄さんの存在を感じる事もあった。
 喜んでいる兄さん。
 悲しんでいる兄さん。
 怒っている兄さん。
 不安がっている兄さん。
 全て私には感じられた。
 兄さんが病気になった時には、私もまたおかしくなった。
 兄さんが怪我をして、隣りの部屋にいた私も足に痛みを感じて歩けなくなった事すらあった。

 でも、その繋がりは一方通行。
 兄さんはそれほど強く私を感じてくれない。
 まったく無い訳では無いけど、それは弱い。
 ずるいと思う。
 兄さんも、いつもいつも私の事を感じていてくれればいいのに。
 でも兄さんに言わせると私がずるいのだと言う。

 それでも、兄さんも私と繋がっているのは嬉しい。
 物置の足場がおかしくなって落ちてしまい、足を挫いて動けなくなった私を、兄さんが心配して探しに出て、すぐに見つけくれた事があった。
 何だか秋葉が呼んでる気がしたんだと言っていた。
 その時は見つけられた事より、兄さんとの絆を感じられて嬉しかった。
 でも、その時も兄さんが感じたものは僅かで、私が兄さんと繋がっているのとはまるで違うようだ。

 それが二人にとって小さい頃からの当たり前で、あまりに当り前すぎて母さま達に話したのはずっと後だった。
 でも大きくなってからも言葉で説明するのは難しかった。
 母さまも琥珀母さまも驚いたのが、逆に私たちには不思議だった。 

 きっと兄さんとどこかで繋がっているんだわ。
 そう言うと、母さまも琥珀母さまも笑う事無く、私と兄さんをしげしげと見つめていた。
 そういう事もあるかもしれないわね。
 母さまはそう言ってくれた。
 琥珀母さまも深く頷いていた。

 兄さんの事がわかると良いこともあるけど、悪いこともある。
 喧嘩をした時、言葉だけではなくて、「黒くて痛いもの」をぶつけられる。
 兄さんのそれを感じると、怒りを覚え、そしてそれ以上に悲しくなる。

 小さい時、兄さんに嫌われたと思って泣いて飛び出した事がある。
 広い広い庭の物陰に隠れて、夜になってもじっと一人でいた。
 疲れて眠っている私を兄さんが見つけてくれた。
 顔は少し怒っていて言葉はぶっきらぼうだったけど、心の中で凄く心配していて、私に何度も何度もごめんて謝っているのがわかった。

 後で母さまにはふたりとも叱られたけど、兄さんと仲直りした事は喜んでくれた。
 妹の事は守ってあげなくては駄目ですよと言われて、兄さんは強く頷いた。
 秋葉も兄さんの言う事を聞くのですよと言われて、私ははいと答えた。
 母さまは、自分も子供の頃に兄さんの事が大好きで、でも喧嘩もして凄く後悔した事もあると話してくれた。
 兄さんが誰よりも大切で好きだったと、少し哀しそうな懐かしそうな顔でお話してくれた。

 それから、どんなに大喧嘩をして強い言葉をぶつけ合っても、心のどこかで兄さんは私を案じているのがわかるようになった。
 そして私は兄さんの事をもっともっと好きになった。








 母さまのお兄様の事を、母さまも好きだったのだ。
 それは、私にはなんだか嬉しくなる事だった。

 でも少し、不思議だった。
 そうだ。 
 いつ頃からだったろうか、不思議に思うようになっていた。
 琥珀母さまからいろいろと昔のお話を聞くようになってからはさらに。

 母さまが子供の頃からいちばん愛していたのは、お兄様だったそうだ。

 私にもわかる。
 一番近くにいた人。
 なのに、母様はしばらくお兄様と離されていたのだという。
 そんな酷い事には、私だったら耐えられない。
 兄さんが突然いなくなって、会いたくても会えなくなる。
 そう考えただけで怖くなってしまう。
 傍にいた兄さんの手をぎゅっと握ったら、兄さんも握り返してくれた。

「お二人を引き離すような真似は、秋葉さまは絶対になさいませんよ」

 琥珀母さまは、そう言ってくれたけど、私たちはその時にしばらく手を繋いだままだった。

「秋葉さまは、子供であるお二人を本当に愛されて大事に思っていますよ。
 時にお二人が言う事を聞かないから厳しくなさる事もありますが、それもお二人を心から大切に思って心配されているからですからね。
 絶対にお二人を哀しませるような事はなさいません」

 それを聞いて、二人で頷いた。

「秋葉母さまは平気だったの?」

 そう訊ねると琥珀母さまは首を横に振って言った。

「だから、秋葉さまも遠野家の当主になられた時に、まずお兄様をお戻しになられたのですよ」

 その後も、折にふれて昔の母さまの事を話してもらう事があった。
 ことこととシチューを煮る音を聞きながら、温かいココアを飲んでいる時。
 夏に汗だらけになった私と兄さんが冷たいタオルで拭かれている時。
 ここにいない、顔も見た事の無い人達が出てくる話を、不思議と私も兄さんも聞く事を望んだ。

 不思議なのは、私たちの父さまの存在。
 母さまは、父さまの事を好きだったのだそうだ。
 子供の頃からずっと好きで、他の人の事なんか考えもしないほどだった程。
 でも、私たちが小さい頃に父さまは亡くなられた。
 だから、私も兄さんも父さまの顔を知らない。

 残された写真で見るだけ。
 今とは少し違った母さまが写っている写真。
 髪がずっと長くて、今とは違う笑顔の母さま。
 そして、その横の優しそうな男の人。
 志貴兄さんに似ている人。
 若い頃の父さま。

 一方、母さまのお兄様の写真は無い。
 子供の頃に離れ離れにされて、何年も会えなくて、それでもずっと想い続けて、そして一緒に暮らすようになった為、ほとんど一緒の頃の写真は無かった。
 数少ない小さい頃の写真は全部、母さまのお父様に捨てられてしまったのだと言う。ただ一枚を残して。
 それだけは、母さまがずっと持っていて、誰にも見せようとしない。

 母さまの写真は残っている。

 こっそりと琥珀母さまが、古い写真を見せてくれた事がある。
 髪の長い女の子の写真。

「秋葉……?」
「でも、髪がこんなに長い。私じゃない」

「秋葉さまですよ」

 悪戯っぽい笑み。

「これはお二人のお母様の小さい頃の写真なんです。
 本当に、髪の長さ以外は良く似ていますね」

 今も母さまと私は良く似ているけど、この頃は本当に良く似ていたんだ。
 二人で驚いた事があった。 

 母さま……。
 お兄様への好きと父さまへの好きは違うのだろうかと思う。
 私も志貴兄さんへの好きと、二人の母さまへの好きは違うから。
 母さまがいちばん好きなのは死んだお兄様だったと言う。
 その事と、子供の頃から父さまの事が好きだったと言う事は、矛盾しないのかもしれないと思う。
 ならば母さまは、父さまとお兄様、どちらをいちばん好きだったのだろう? 
 そんな事が、私にはときどき気になった。
 けれど、それはそれで母さまの昔のお話と言うだけ。

 でも、二人の母さまから、昔のお話をされると時々変な気持ちになった。
 お兄様のお話が、何故か父さまのお話に混ざってしまう。
 父さまのお話が、いつの間にかお兄様の話に変わってしまう。
 とてもとても似ているのだ。
 二人の昔話が。
 言った事が、した事が。
 昔の事だから、多少記憶が薄れたり変わってしまっているのかもしれない。
 でも、絶対に一度しか起きなかった筈の事を、なんである時は母さまとお兄様がして、また別な時に母さまと父さまが行っているのだろう。
 そんな事を話すと、兄さんも頷いて、自分も時々わけがわからなくなると言ってくれた。
 不思議で、でもそれを口にすることは無かった。
 どうしてだろうか。
 訊ねてはいけないような気がしたのだ。








 月が綺麗な夜。
 静かで、静か過ぎて押し黙ってしまうような夜。

 寝つきが悪くて目を覚ました。
 何だか、胸騒ぎがした。

 兄さんがどうかしたのだろうか。

 そう思ってベッドから降りた。
 時計を見ると深夜。
 こんな時間に起きていた事は無い。

 そっと廊下に出る。
 完全に真っ暗では無いけれど、影が満ちている。
 すぐ傍の兄さんの部屋まで歩くのが怖い。

 兄さん。
 兄さん。
 心の中で唱えながら歩いた。

 ほんの十数歩で、心臓が高鳴る。
 兄さん。
 叫んで扉を開けようとした。
 眠っている兄さんを起こす為に。

 怖がりだな秋葉は。
 そう笑われてもよかった。
 昔みたいに一緒に寝させてくれるよう頼んでみよう。
 そう思った。

 そして……。 
 私は 扉を少し開けたまま、立ち尽くした。

 兄さんがいた。
 そして、母さまがいた。
 二人でベッドにいた。

 よくはわからない。
 お母さまが何をしているのか。
 兄さんが何をされているのか。

 でも、その光景に私は凍りついた。
 見てはいけないものを見ているのだとわかった。

 お母さまのあんな顔。

 いつも私や兄さまの頬にキスしてくれる時の顔と全然違う。
 恐いほど輝いた目で兄さんの顔に口づけをしている。

 兄さんはほとんど何も着ていない。
 剥き出しの手や足が見える。
 胸も下着も無く晒されているみたい。

 母さまの手が兄さんの体をそっと撫でさすっていた。
 時折、唇が触れている。

 兄さんは、歯を食いしばって、でも体をくねるように動かしている。 

 何をしているの。
 何をしているの。
 母さま。
 兄さん。
 何を……。

 私の、私の兄さんに、何をしているの、母さまは?

 兄さんの顔。
 怖がっている。
 驚いている。
 でも……。
 兄さんが繋がっている。
 怖がって、驚いて、何だかわからなくて、そしてどこかぞくぞくとしている。
 どくんどくんと心臓を鳴らして。
 でも決して嫌がってはいなくて。
 母さまに触れられて、くすぐったさと、訳のわからない何かを感じて。

 盗られる。

 ふと、ぽつんと心に浮かんだ思い。

 盗られてしまう。
 私の兄さんを盗られてしまう。
 母さまに兄さんを盗られてしまう。

 急に、胸が張り裂けそうになった。
 頭ががんがんとしていた。 

 叫びたくなって一歩踏み出した時、その目を見た。
 お母さまの目。
 信じられぬものを見た目で、私を見ていた。

 慌てた顔。
 熱っぽいその顔が、見る間にいつもの母さまに少し近くなる。
 でも、蒼褪めている。

 眼にごめんなさいと言う言葉が見て取れた。
 なんで、謝るの?
 でも同時に目には別な色が浮かんでいた。
 勝ち誇るような色彩。
 いえ、それは違っていたかもしれない。

 でも、何故か、私は「私は負けたんだ」という強い衝撃を感じた。
 兄さんが顔を上げる。
 とっさに背を向けて駆け出していた。
 兄さんに見られたくない。

 走った。
 何処へとも無く走っていた。
 目に涙が浮かんだ。
 声を上げて泣いた訳では無い。
 でも視界が揺らぐほど涙がこぼれ出した。

 気がつくと、母さまの部屋の前に立っていた。
 当たり前のように私は扉を開けた。
 鍵は掛かっていなかった。

 母さまがいない時に、それも一人で入るのは初めての事だ。
 私はどきどきしながら、辺りを見回した。
 暗い、そう思って明かりを点けた時、それが目に入った。

 いつもいつも気になっていた写真立て。
 母さまのお兄様の写真。

 どきどきとする。
 見るのが少し恐い。
 凄く悪い事をしている気がする。
 もしも兄さんがいたら、絶対に私を止めただろう。

 でも母さまは、私に。
 もっと酷い事をした。
 兄さんにした事のお返しに、母さまの大切にしている兄様を……。
 見るだけ。
 ただ、見るだけだもの。

 震える手で。
 引っくり返した。
 怖くなったけれど。
 思い切って。
 ・
 ・
 ・

 え?

 一瞬、何を見ているのかわからなかった。
 変なものが写っていた訳では無い。
 ただ、予想だにしなかった顔。

 いろいろと想像はしていたけれど、そのどれとも異なっていた。

 その、優しそうな笑顔。
 それは……。
 決してはじめて見た顔ではなかった。

 兄さんに似ている。
 兄さんが眼鏡を掛けたら、もっと似るのかも知れない。

 いえ、それよりも、これはあの人にそっくり。

 兄さんの、私の、写真でしか知らない父さまに。
 そっくりどころではない。
 同じ、間違いなく同じ。

 なんで?
 父さまと、母さまのお兄様が……。
 同じ人なの?
 まさか。
 でも……。

 じゃあ、私と兄さんは、母さまのお兄様の子供?

 混乱。
 頭の中がぐしゃぐしゃとなってしまう。
 手にした写真を戻して、走り去ってしまいたかった。

 でも。
 私は部屋を出て行かなかった。
 でも。
 私はその写真を手放さなかった。
 でも。
 私はじっとその写真の人を見つめ続けた。

 そうしていると混乱も少しは収まった。
 ショックではあったけれど。
 その事実は不思議なほどすんなりと私の中に染み込んだ。
 まるで最初から知っていたとでも言うように。
 薄々気づいていたかのように。
 そんな事は無いのだけれど……。

 だけど、今まで見ていなかった処へ目を向けると、いろんな事が、ぴたりと嵌るように感じられた。

 母さまの言葉。
 琥珀母さまの言葉。
 いろんな隠された事。

 それは普通でないことだと、幼い私にも強く感じられた。
 表に出てはいけない事。
 隠さねばいけない事。
 秘密の事。

 でも、その事実は私に別の感情も起こさせた。

 喜び。 
 そう、それは喜びだった。

 お母さまが、お兄さまと結ばれたのなら、
 私だって兄さんとそうなるのだ。

 誰にも反対させない。
 お母さまにだって。
 琥珀母さまにだって。

 母さまが兄さんに何をしたってダメだ。
 兄さんは、私のもの。
 兄さんの為なら、私はなんでもするし、兄さんもそれに応えてくれるだろう。

 絶対に。
 わたしがこの世でいちばん好きなのは、兄さんなんだから。
 世界中でいちばん兄さんの事を好きなのは、私なんだから。

 泣きそうな激憤と共に母さまの部屋に入った時とは、まるで違う。
 まるでくるりと世界が反転したよう。
 胸を張って母さまの部屋を出る。

 どうするかは何も考えていない。
 でも、今夜で私は刻まれた。
 心に確かな刻印をつけられた。
 兄さんの事を考えると、これまでとは違う甘やかな感情が起こる。

 そのどきどきを抱き締めながら、私は歩いた。

 硝子の向うには、月が輝いていた。



《了》



index / #1(back) / #2 / #3(next)